『緑の牢獄』が韓国「Docs Port Incheon」アジア企画として入選!
vol. 2 2017-09-02 0
皆さん、こんにちは。
撮影兼制作の中谷です。
9月に入りましたが、まだまだ暑い日が続きますね。
(沖縄にいるからそりゃそうなんですけど)
監督曰く、「秋はドキュメンタリー映画が熱くなる時季」らしいですよ。大きな映画祭や国際共同製作のために開催されるピッチング大会(企画提案大会)が9~11月にかけて開かれ、今から熱くなるみたいです。山形国際ドキュメンタリー映画祭も10月ですね。
2018年後半の映画完成を目指し、『緑の牢獄』の資金調達や、劇映画部分の撮影準備も、今秋から本腰を入れて全力ダッシュになりそうです。
さて、ご報告ですが、毎年11月上旬に韓国のインチョンで開催される「Docs Port Incheon」というドキュメンタリー作品企画のピッチング大会に選ばれました!
入選企画リスト:http://idocs-port.org/en/board/view.php?code=engno...
「アジア企画(A-pitch)」という枠で、アジアから選ばれた10本の企画の1本として、『緑の牢獄』が選ばれました。ピッチングとは、製作企画を国際的なテレビ局、製作会社などが集まり共同制作や出資を募る場です。
本企画は2014年、台湾で開催されるCCDF(CNEX CHINESE DOC FORUM)で初めてのピッチングをして以来、2015年のベルリン国際映画祭主催の若手映画製作者向けプログラム「ベルリナーレ・タレンツ(Berlinale Talents)」のドキュメンタリー企画部門「ドック・ステーション(Doc Station)」にも選ばれ、国際的な関心が寄せられました。
(2015年ベルリン国際映画祭「Doc Station」の企画プレゼンテーション)
その後、ドキュメンタリー業界でとても有名な映画祭である、スイス・ニヨン国際ドキュメンタリー映画祭(Visions du Réel)ピッチング・セッション(Pitching du Réel)で、唯一の大賞──ジュネーブ・ポストプロダクション賞(HEAD – Genève Postproduction Award)をいただきました!受賞企画は映画のポストプロダクション(撮影終了後に行われる作業の総称、以下ポスプロ)の段階で、ジュネーブ芸術大学のHEAD – Genève Studioでのカラー・グレーディング(色調整・演出)とDCP(デジタルシネマの上映用データ・ファイル)制作など、映画ポスプロの為の工程と設備が提供されます。
(2015年スイス・二ヨン国際ドキュメンタリー映画祭でピッチング大賞をいただきました。)
今回は2年ぶりの国際ピッチング。『緑の牢獄』は、ここ2年間で、制作過程での試練を経て、また様々な業界の方々からのアドバイスをいただき、さらに洗練され、精巧な映画企画になりました。『緑の牢獄』は企画のまま終わらすわけにはいきません。来年の劇映画パートの撮影に入れるようにするためにも、良いチャンスが巡ってきますよう、祈っています。
今月、黄監督はピッチング準備のため、韓国ソウルで「Docs Port Incheon」が開催する、入選企画製作者向けのトレーニング・ワークショップに参加しに行きます!ピッチングは全て英語、準備と練習が必要なんですね。充実した時間となりますように。
木林映画 中谷