ガルトゥング博士来日への期待メッセージ/藤井芳広さんより
vol. 3 2015-06-25 0
「平和学の父」「積極的平和の提唱者」ガルトゥング博士とは、どういう方なのか?
今回の来日企画提案者である私自身は、博士のことを最近知ったばかりで詳しいことは最近本を読むなどして知ったばかり。以前から博士の考えに影響を受けた方々に、ガルトゥング博士について、どんな方なのか?どんな学びが得られたのか?これより数人に紹介いただこうと思います。
まずは、藤井芳広さん(糸島市議会議員、NPO法人いとなみ代表)からです。
2001年のアフガニスタン空爆と、2003年のイラク戦争をきっかけに、
世界を平和にするための方法について学び始めました。
そしてその頃、ヨハンガルトゥング博士の存在を知りました。
それにより平和学という体系づけられた学問があることと、
その具体的な実践の方法として「トランセンド」という考え方を知りました。
トランセンドとは、「紛争や対立を解決するために、
双方の対立の妥協点を見つけるのではなく、対立や矛盾から飛躍して
新しい創造的な解決法を探し出すという方法」のことなのですが、
その考え方にとても感銘を受け、その後の自分の活動の指針となりました。
例えば日本と韓国の交流においては、異文化の交流ではなく、
ともに新しい文化を創造するということに力点をおいて交流しています。
韓国では、オルタナティブスクール(新しい教育)運動や、帰農運動や、
生命平和運動や、生協運動が盛んで、そことつながり学び合うことで、
日本の平和運動、環境運動、市民運動にも大きな広がりが生まれます。
このように東アジアが平和になることは、ただ戦争の危機がなくなるだけでなく、
もっともっと素晴らしい可能性を秘めているのです。
それがヨハン博士の提唱されている「積極的平和」だと理解しています。
日本政府が安全保障法制を整備しようとし、東アジアの緊張を高めようとしている今、
ヨハン博士に来日していただき、お話をお聞きできることは望外の歓びです。
ともに学び合い、平和な世界の実現に向けてみんなで力を合わせて行動しましょう。