過去公演紹介『銀梅花』
vol. 6 2019-03-15 0
過去公演紹介
『銀梅花』
この企画は優雅な時間を過ごすことに焦点を当てた企画です。
謳い文句は「芝居と映画と音楽と」
京都大学の映画サークルである雪だるまプロさんの短編映画2本と、劇団FAXの短編芝居2本、そして幕間のチェロ演奏を行いました。演劇や映画、音楽をもっと身近に感じてもらいたかったので、客席はカフェの様にし、お客様にはお飲み物とちょっとしたお菓子を提供しました。
我々劇団FAXも優雅な芝居を目指したのですが、どうやら優雅な人間がメンバーにいなかったようで、「喉のかわいたカップルが空気中の水蒸気を集めて喉を潤す物語」と「おっさんになった今でも、いまだにへその緒でつながっている母子のねじれた愛の物語」という、なんとも優雅とは程遠い作品を上演しました。
今までは、既成脚本か玉井が書いた脚本を上演していたのですが、『銀梅花』では、初めて奥殿が書いた脚本を上演しました。「書く」って言ってからずっと「書けない書けない」と言っておりましたが、最終的にはなんとか書けたので、書けない書けない詐欺だったのではないかと思っています。
『銀梅花』を通して、それまではあまり意識していなかった映画(映像作品)と演劇(実演作品)の違いをちょっとだけ感じることが出来、それ以降の作品に多少影響を与えて言っているといっても過言ではありません。
演劇と映画って、結構同じようなジャンルとして語られることも多いかと思うのですが、もはや反対なのではないかというくらい違うモノなんだなと実感しました。