【オンライントーク】vol.1 アーカイブ公開!次回はZINEスタジオについて
vol. 2 2023-09-08 0
昨日までに、20人の皆様から134,000円のご支援と温かいコメントをいただいています。ありがとうございます!
本日は、昨日開催したオンライントークのキックオフ回のアーカイブ映像公開のお知らせです。簡単なレポートと、次回の告知と共にご案内いたしますので、ぜひ合わせてご覧ください!
トークレポート執筆をサポートいただける方も募集中です!
vol.1:小豆島「妖怪美術館」のこれまでと「宇野港編集室」のこれから
まずはトークシリーズの概要を編集室主宰の橋本から。初回は編集室とクラファンの概要紹介を兼ねるためアーカイブ映像も公開。2回目以降は、本編オンタイム視聴のみ無料公開、「オンライントーク視聴参加/アーカイブ」リターン対象者の方には本編後のQ&Aタイムへの参加やアーカイブ視聴(2024年3月まで)を提供します。
続いて、EDIT LOCALと合同会社千十一編集室を主宰する影山からEDIT LOCAL LABORATORY(ELラボ)の紹介。2017年に「まちを”編集”するプロフェッショナルをつくる、伝える」をテーマにしたウェブマガジンの運営をはじめた後、2019年からELラボの活動を開始(橋本もこのタイミングから協働しています)。実際に各地で活動している編集者のネットワークと交流の機会をつくるとともに、EDIT LOCAL BOOKSなどそれを生かしたプロジェクトも生まれています。今回のリターン「ZINE+EDIT LOCAL関連本が届く」で選んでいただける書籍『危機の時代を生き延びるアートプロジェクト』『迷路のまちの小さな美術館の挑戦』『恋墓まいり・きょうのはずれ――京都の“エッジ”を巡る二つの旅』の説明もさせていただきました。
続いて、橋本から簡単な自己紹介とプロジェクトを始めるにいたった経緯、物件の紹介と構想などについてお話しさせていただきました。
影山と共に編著した『危機の時代を生き延びるアートプロジェクト』は、それまで取り組んできた芸術文化と社会をつなぐ仕事の範囲だけではなかなかできなかった取り組みをEDIT LOCAL LABORATORYのネットワークを活かして実現した活動でした。そして同時期にはじめて制作したZINE「よりみち芸術祭」の続編をその後参加型のワークショップ形式で制作することになったり、最近では岡山・福山・備前などで連続講座/ワークショップを開催(※)していたりする流れもあります。
※関連情報を随時更新でお知らせしているnoteページを設けてています
仕事で岡山に来ることも多いことから、滞在しながら仕事ができる拠点づくりを検討していたところ今回の物件と出会い、ここにZINEスタジオ機能も加えることにしました。物件は宇野駅/港から徒歩1分程度と至近。クラファンページでは紹介しきれなかった写真も交えながら、空間の使い方のイメージなどを共有させていただきました。
そして佐藤秀司さんのお話。佐藤さんは2013年小豆島に移住。小豆島ヘルシーランド株式会社の社員として迷路のまち・アートプロジェクトMeiPAM(メイパム)に参画し2017年代表に就任。「妖怪美術館」を基点とした地域再生事業などに取り組まれています。
再生を担当された物件は、雨漏りもしていたりと宇野港編集室の古民家と比較すると「廃墟」とも言える状態だったそうです。妖怪画家の柳生忠平を館長として、妖怪造形大賞というコンテストを通して集められた現代の妖怪900点などを展示。またスマートフォンを利用したオーディオガイドで日本人はもちろん、外国人の方でも楽しめる体験の提供、ショップ、カフェ事業などをまちなかの数カ所で展開してきました(コロナ禍を経て一部は集約)。この辺りは書籍にも詳しい内容です。
また、宇野港から直島、豊島、小豆島までの人の流れや瀬戸内国際芸術祭の影響についても、集客上の効果はありながらも、小豆島全体で見ていくと実は売り上げが下がる業態もあるなど意外な情報や、その見解を聞くこともできました。小豆島の北部から岡山県の日生港(備前市)につながる航路(12月で運行休止予定)の見直しについてもふれ、備前市で活動する視聴者からもコメントが入るひと幕もありました。
最後には「宇野港編集室は場所として面白いし、ニーズも絶対ある。物件もすごくいい。これを機に小豆島と宇野がもっと近しい感じになったらいいし、いろいろ連携していきましょう。」とお話しいただきました。
影山からも「ELラボは随時会員を募集しているけど、岡山周辺はこういう感じでちょっと塊ができ始めている。宇野港編集室が拠点になって、例えば毎年ZINEフェスを開催してみたりするとそのつながりがもっと盛り上がりそうだし、何かここでしか見ることのできない表現に出会うことができるようになるのではないか。」というコメント。
まずは拠点の整備ですが、その次のステップとしてぜひチャレンジしてみたいと思いました。
【次回予告】
vol.2:ZINEスタジオと表現が生まれる/出会う場づくり
日時:2023年9月15日 (金) 20:00〜
※一部表記に誤りがありましたが、正しくは20:00〜となります!
会場:オンライン(Zoom)
※参加申し込みはpeatixのページよりお願いします
英語では一般的に「個人または少人数の有志が非営利で発行する、自主的な出版物」を指すZINE(ジン)。日本では「同人誌」「ミニコミ」などとも呼ばれてきました。近年のインターネットの普及や出版のあり方が変化してきた流れの中で、小規模の出版物を指す「リトルプレス」という言葉が浸透したり、「ZINE」の役割を再発見するような動きもあります。「自主的に、気軽に、小さな規模で」出版することがZINEをZINEとする条件(野中モモ)とされています。その作り手が集え使える印刷機や道具があり、サービスを提供するZINEスタジオ機能を宇野港編集室にも整備予定です。
今回のゲストは、リソグラフを使った本やZINEの出版、イベントやワークショップの企画、建築やデザイン、料理まで、スタジオと道具をまちに開き、いろいろな人と共創的な活動をするHand Saw Pressの安藤遼子さんです。活動の概要をうかがうことはもちろん、ELラボの橋本からも岡山・備前・福山などで行っているZINE講座/ワークショップの様子をお話しさせていただきつつ、宇野港編集室へのアドバイスもいただく時間にさせていただきたいと思います。
ゲスト:安藤僚子|Ryoko Ando
空間デザイナー。合同会社デザインムジカ代表。リソグラフ&OPEN D.I.Y.スタジオHand Saw Pess運営。店舗設計、演劇や科学展示の会場構成のほか、ワークショップやアートインスタレーションなど、アートやデザインという領域の垣根を超え、誰にでも開かれた場で共創する活動を続けている。主な活動に「スポーツタイムマシン」(メディアインスタレーション・2013年~山口情報芸術センター)ひらけ!ガリ版印刷発信基地(アートプロジェクト・2019年フェスティバル/トーキョー19)など。
https://handsawpresstokyo.com/
ホスト:橋本誠|Makoto Hashimoto
現代社会と芸術文化をつなぐ企画・編集者。東京文化発信プロジェクト室(現・アーツカウンシル東京)を経て、一般社団法人ノマドプロダクションを設立(2014)。NPO法人アーツセンターあきた プログラム・ディレクターとして秋田市文化創造館の立ち上げに携わる(2020〜2021)。2023年に合同会社生活と表現を設立し、岡山県玉野市に「宇野港編集室」を準備中。編著書に『危機の時代を生き延びるアートプロジェクト』(千十一編集室)。多様化する芸術文化活動・アートプロジェクトに関わる企画制作や記録・編集・アーカイブ、人材育成に関わるプログラム、調査・コンサルティングなどを手がけている。
vol.3以降のゲストは調整中!
yamaju(青森)、MARUWWA (秋田)、HOUSEHOLD(富山)、くすのき荘(東京)、喫茶七番(愛知)、マガザンキョウト(京都)、NAWATE PROJECT(岡山)、うみの図書館(香川)などを予定。随時イベントページを作成しますので、少々お待ちください。
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