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芸術祭「アースアートプロジェクト」をクラウドファンディングで実現!

日本発、ラダック初、ヒマラヤの遊牧民とともに標高5000mの芸術祭「アースアートプロジェクト」

標高5000mの地球芸術=アースアート。遊牧民の寄宿学校を舞台に、子どもたちにアートの力を伝え、教育環境の整備を目指します。厳しい環境変化の中、一緒に未来を考える機会とし、この活動を広く伝える記録本を制作します。

FUNDED

このプロジェクトは、目標金額500,000円を達成し、2014年8月31日23:59に終了しました。

コレクター
53
現在までに集まった金額
558,443
残り日数
0

FUNDED

このプロジェクトは、目標金額500,000円を達成し、2014年8月31日23:59に終了しました。

Presenter
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PRESENTER
浜尾 和徳

「特定非営利活動法人ウォールアートプロジェクト」副理事長、コーディネーター。1985年生まれ。東京学芸大学卒業後、渡印。子どもたちへの支援方法を模索する中でプロジェクトを立ち上げ、現地に滞在し、現地の青年たちとWall Art Festival 実行委員会を組織。ヒンディー語をこなす。マガダ大学労働福祉・社会福祉修士課程修了。日印の教育現場に貢献したいと奮闘中。

このプロジェクトについて

標高5000mの地球芸術=アースアート。遊牧民の寄宿学校を舞台に、子どもたちにアートの力を伝え、教育環境の整備を目指します。厳しい環境変化の中、一緒に未来を考える機会とし、この活動を広く伝える記録本を制作します。

ぼくたちは教育を受けた遊牧民になりたい

ヒマラヤ、ラダック地方の標高5000mに位置する学校を訪れたとき、上級生たちがこう言いました。「ぼくたちは教育を受けた遊牧民になりたい」と。その真剣な言葉に心打たれ、はるかヒマラヤの地で彼らといっしょにこのアートプロジェクトを進めようと決心したのでした。
詳細はオフィシャルウエブサイトをご参照ください。http://earth-art.info

なぜ学校でアートプロジェクトを開催するのか?

私、浜尾和徳は、NPO法人ウォールアートプロジェクトの現地コーディネーターとして、通算6年に渡り、インドに住んでいます。教師になることが目標で、教育学部を卒業し、海外から日本を見てから先生になろう、と思ったのがインドに渡ったきっかけでした。学校の白い壁があれば、僕たちはいろんなことができる、芸術祭だって開催できる、そのことを伝え、現地の若者たちと実行委員会を組んで、芸術祭ウォールアートフェスティバルをオーガナイズしてきました。
EARTH ART PROJECT2014を主催するNPO法人ウォールアートプロジェクトは、過去5年間に渡り、インドの学校で5回の芸術祭を開催してきました。詳細はWall Art Festivalオフィシャルウエブサイトを見てください。いずれも、識字率50%に満たないインド農村部で、一人でも多くの子どもたちが学校に通い、強く逞しく未来を選び取る力を蓄えてもらうことを目指しています。

さまざまな状況を抱えた子どもたちに向けて、ただ学校に行こう、行くべき、と伝えるのではなく、子どもたちが学校でアートを目撃し、学校に通っている子も通っていない子もいっしょに芸術祭の参加者となる。自然と学校に注目し、自発的に学びへ目を向けてもらう仕組み。アーティストたちの真摯な制作態度は、子どもたちへの熱いメッセージなのです。

Photo by Kenta Yoshizawa

ヒマラヤの人たちの置かれている状況とは?

パシュミナ山羊やヤクなどの家畜の牧草を求め、ラダック地方ヒマラヤの麓を転々と移動生活をしている遊牧民たち。7部族8千人の遊牧民が雄大な自然とともに暮らしています。これまで先祖代々培ってきた暮らしが何よりも尊いことを彼らは知っています。しかし、ヒマラヤの根雪は年々少なくなり、自然環境の変化は彼らの生活を直撃しています。冬の雪が少なければ、地下水が減り、家畜たちのエサとなる草が不足するという深刻な状態にさらされます。2010年にレーの町を襲った鉄砲水のように、温暖化の氷河溶解から水難の危険にもさらされています。そうかと思えば、昨冬は前代未聞の積雪で3万頭ものパシュミナ山羊が死にました。
また、急速に経済生活が介入することで、山羊の毛が安く買いたたかれることや、遊牧生活を捨てて、過密な都市部への流出といった問題も起きています。遊牧民の指導者たちやこの地の教師たちは、早急な教育環境の整備を訴えています。私たちも、彼らが適切な未来を選び取るために教育を受けるためのお手伝いができたらと考えています。

ラダック地方の教育事情

過酷な山岳地帯の環境の中、ヒマラヤの麓の王国として、信仰や伝統文化を守り、静かに暮らしていたラダックの人々。道路や空路などが整備されるにつれ、外部との接触が増え、農業や放牧の自給自足で成り立っていた村の共同体が解体され始めているのも事実です。そんな中、このアートプロジェクトの会場となる学校の教師は、子どもたちが自分たちの遊牧生活に誇りを持てるよう指導しています。効率重視の潮流に迎合することなく、教育の成果を自分たちのコミュニティにフィードバックし、彼らを取り巻く問題に対処していくこと。そうすることで、遊牧民の生活を向上させていくことができる、と。教育は、自分たちの未来を選び取る力を身につけることに直結していると私たちは考えます。

会場となるノマディックレジデンシャルスクール・プーガの校長先生らと話す浜尾

無邪気な遊牧民の子どもたち

地球むき出しの地で世界と向き合う

EARTH ART PROJECT in PUGA2014では、遊牧民とその子どもたち、教師たちと組んで、共にアートプロジェクトを構築していきます。
まずいつもそうしているように、私がラダック地方に移り住み準備をスタート。現地の人々と実行委員会を組織し、制作に必要な情報の調査を進めました。
招聘アーティストは130人の応募の中から選んだ、日本、インド、フランスからの精鋭7人。アーティストチームは、思う存分、大地をキャンバスにしたアートを繰り広げます。
これまでの平地のプロジェクトと決定的に違うのは、高山病との戦いもある、サバイバルな地域での滞在制作。それゆえに背景の美しさは格別。アーティストにとっては大きな挑戦の場となります。壁画、地上絵、音楽、彫刻、映像、服飾・・・制作する中で必然的に交流が生まれ、遊牧民、アーティスト、ボランティアはお互いのことを伝えあうでしょう。辺境にある遊牧民の寄宿学校が、世界的なアートの発信基地となります。日本や欧米の来場者が、彼らの創り上げたアートプロジェクトをはるばる見に来ることは、みんなの励みとなり、未来へ進むモチベーションとなります。何よりも、アートの現場に立ち会った子どもたちが、ゼロから何かを創り出すことの意義を学び、自分たちのことを伝える方法を考え、発信する機会を創りだすことがこのプロジェクトの意義なのです。

プレエキシビションを開催する小さな小学校ナングミドルスクール

アートの力ってなんだろう

この5年間、芸術祭を開催してきてわかったことは、アートはとても自由で平等だということ。何もなかった白い壁全面にアーティストが滞在制作で絵が描いていく。壁は壁でなくなり、想像の翼を無限に広げる装置となるのです。ゼロの状態から、人を感動させるとてつもない作品が一人の人間によって生み出されていく。その一部始終に子どもたちは立ち合う。アーティストのがんばりは半端ないけれど、既成概念を持たず、瑞々しい感受性を持つ子どもたちひとりひとりの中にこそアートはある―—そのことに気づくことのできた5年間でした。

参加アーティストたち

辺境の地で開催する芸術祭だからこそ、世界に通用する質の高いアートを結集する、それが私たちの最も大切にしてきたことです。そして、彼らはラダックの生活をリスペクトし、そこにある事象を題材にしてアート作品を創り上げる予定です。参加アーティストの詳細はオフィシャルウエブサイトでご覧下さい。
http://earth-art.info/eap-2014-artists-and-staffs/

資金の使い道

このプロジェクトは助成金や協賛金によって運営していますが、資金不足の問題に直面しています。なぜなら、助成金は初動段階では出やすいのですが、どんなにすぐれたプロジェクトであっても複数回は採択されにくい事情があります。5年目を迎えてなお、標高5000mの地での伸びやかなアート祭を創り上げていくために、このプロジェクトを継続し、伝えていくためのドキュメンタリーブックの制作費として、皆さんからの寄付金を活用させていただきます。

「Wall Art Festival 2014」のドキュメンタリーブック

主な特典

プロジェクトの進行状況をつぶさにシェアします。
招聘アーティストの旅する服屋さん「メイドイン」こと行橋智彦氏の協力を得て、インド茜染めやラダックの植物で染めた日本手拭い、藍の生葉染めTシャツやカディコットン、さらにはオリジナルのシャツまで、世界にたったひとつのアートな雑貨たちをギフトとしてご用意しました。

写真はイメージです。

想定されるリスクとチャレンジ

皆さんからのご支援で完成する予定のドキュメンタリーブックは、オールカラーで作品の良さを伝えるものを制作予定です。ただし、達成額によって、内容変更の可能性がありますことを御含みおき願います。
また、進行状況のシェアに関して、ラダック地方の通信状況はあまりよくないこと、標高5000mのプーガに至っては、通信手段が衛星電話しかないことをご了承願います。

たったふたりで運営しているプロジェクト、みんなのサポートがなくてはならない

一見、大きな海外プロジェクトに見えますが、このプロジェクトを常任で運営しているのは、インドに住んで実行委員会を組織している私、浜尾和徳と、日本担当でこのプロジェクト代表のおおくにあきこ。このふたりが日本とインドを行ったり来たりして開催準備を進めています。なぜこんなプロジェクトが実現できるかというと、コンパクトで無駄のない動きができることと、日本とインドのたくさんのボランティア、サポーターに支えられているから。本作りや映像作りに関わってくれる人、イベントの準備を手伝ってくれる人、サイトのデザインや運営を買って出てくれる人、運営方法をアドバイスしてくれる人・・・もうダメだというとき、いつも必ず救世主が現れ、現在に至っています。
このプロジェクトに大切なのは継続していくこと。効果は目に見えないし、一朝一夕には得られません。けれど、これから発展していこうとする彼らがどこへ進むのか、これは地球規模で大切なことだと思っています。このプロジェクトを継続するために、何にもとらわれることのないのびやかな作品をつねに創出していくことと、伝える媒体となる本の制作が必須です。
どうか、このプロジェクトへの支援をよろしくお願いします。
浜尾和徳

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    • 完成したドキュメンタリーブックに制作委員としてお名前を記載します。
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    • 旅する服屋さん「メイドイン」のオリジナルシャツ(色、襟、ポケットの形、サイズを選べます)を差し上げます。
    • 完成したドキュメンタリーブックに制作委員としてお名前を記載します。
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