衝突と不安
vol. 18 2014-10-07 0
9/28(日)ワークショップについてのメモ
先週のワークショップでは今まで提案されてきた4つのプロジェクトを具体的にどのように実現したら良いかという話をする予定でした。
まずは根来祐さんが提案した「夜道プロジェクト」をより身近に感じるために個人の経験からそれぞれのメンバーが語ってみました。皆さんは「一人で歩くと不安を感じる場所」を紙に書いて、共有しました。街灯がない、人が少ない通りなどという予想できる話が最初に出てきたのですが、その後人が多い場所、電車内、照明が眩しいショッピングモールの話しもあったし、集団的な行為、自分と違う人を断るコミュニティなど様々な予想以外の意見も出てきました。不安なことの主観性がよく見えてきました。
◇夜道を歩くプロジェクトへの提案
・善福寺周辺に住む人達と、dislocateのメンバーでペアになって歩くのはどうか。
意図:日頃から不安だと思っている視点と、その場所を初めて見る外からの視点、を交換する。
その後大人子どもサミットについて意見交換しました。
西荻地域のリサーチにより浮かび上がった、「世代間交流の少なさ」を解決するにはどうしたらよいのか、というようなテーマで大人•子どもそれぞれで議論し、策を考える会として、子どもは大人のファッション(スーツやジャケット?、白ワイシャツ、ネクタイ、腕時計など)、大人は子どものファッション(通学カバン、指定の帽子など)を身につけて会議に参加するプロジェクト。
◇大人子どもサミット
・大人は、シニア世代とそれ以下の世代の混合とする。
・子どもは中学生を対象にする。高校生や学校に行っていない子もよいかもしれない。
・お互いの立場を交換するにはどんなもの、シチュエーションが必要か(服装、持ち物、座る位置など)を参加者に聞いて、その意見をもとに決める。
・善福寺周辺のスーパーやコンビニ前、公園でたむろしている若者に声をかけて、参加者を募ってみる。また、各自が持っている不満事も聞いてみる。(他プロジェクト「ゆるキャラお面をかぶって不満を叫ぶ」との連携もできそう)10/2(木)にまずは実施してみる。
<その他>
◇Jayさんとdislocateメンバーとの議論
・企画を推進する側、つまりdislocateのメンバーは、企画の枠組み、フレームワークを考えるのがよい。当日までの進め方、プロセスに重点をおく。企画の中身は、地域の人や参加者の意見を聞いて、それを反映していくのがよい。(Jay)
・ 日本人は文化背景か国民性からか分からないが、自分の意見をなかなか言わないように見える。日本の政治家はその特徴を利用して、「国民はこう思っているは ずだ」という想定(presume)のもと、私達の見えないところ、ヒエラルキーのトップだけで多くの物事が決まっている。これを突破するには、想定では なく、実践(practice)が大事。部屋で議論しているだけでなく、実際に街に出て、街の声を聞くことが必要。話を聞く→考える→街の人に提案する、 意見を求める→聞く・・のプロセスを繰り返す。(Jay)
・街の人の声を聞くには、まずdislocateでの議論の場から始めるべきだ。
議論の場で話す人が限られていて、メンバー1人1人の思いを聞きだす姿勢が見えない。(Jay)
→Jayさんの話は分かるが、矛盾しているように感じる。Jayさんはこの議論の場で、私達に威圧感を与えて話しづらくしているのではないか?(dislocateメンバー)
→自分は外部から来た立場なので、普段日本人同士では言えないようなことを率直に伝えているつもり。(Jay)
この場面でかなり衝突してしまったことがありましたが、最後に皆さんが笑いました。なぜならJayさんは意図的に議論を起こしようとし、何でも批判しようとしています。それで自分の意見を出したら、そのチャレンジを向き合わないといけない状況になり、何でそれを思っているのかもう一回考え直す機会になります。その行為は非常に重要だと思います。しかしそのプロセスはとても苦しくて、非常に不安になりますのでよく逃げてしまうことが多いと思います。でもその衝突を与えるJayさんの役割は必要としていると思います。その戦略が分かれば、自分自身に対しても笑うことができるでしょう。