地域内外のリサーチ
vol. 3 2014-08-14 0
アートのレンズを通してパブリックスペースをどのように活かせるか、またどのように親しみなれた場所を新しい目で見えるか、という課題を探りながら、小西智恵さんが立ち上げた「DarkMatter」の企画に参加させていただきました。丹羽良徳さんの案内によってテロ現場を歩くというイベントで1921年~1974年の間東京で起こったテロの襲撃事件を辿りながら、0時~4時半まで東京駅から四谷まで10kmくらい歩いてきました。東京の深夜の風景を体験することだけでもちょっと日常と違う世界に入ってきたのですが、官邸前で集まった時は10人くらいの警察官に囲まれたし、経産省前のテントひろばの方のお話しを聞いたらどれほどパブリックスペースが監視・制限されているか深く感じていました。
http://walkinexplosion.tumblr.com/post/93284287446
場所だけみるとその事件があったとほとんど分かりません。しかしグループとしてそれぞれのポイントを周って、見えない、体験がない記憶を共有するのがその場所のもう一つのレイヤーを掘り出して、とても不思議な感覚でした。参加者の皆さん、お疲れ様でした!
以前に3331 Arts Chiyodaのアーティスト・イン・レジデンスに参加したベトナムのキュレーターのNguyen Nhu Huyさんと2年ぶり再会しました。先週まで黄金町バザーのシンポジウムに出て、様々なアジアのアーティスト、キュレーター、アート関係者とこれからのアジアのアートシーンについて議論しました。「誰でも展覧会やレジデンスが開けますが、一番重要なのはその活動のビジョンです。そのビジョンがないと意味がありません」、または「アートを制作するだけ、アートイベントを企画するだけでアーティスト、キュレーターになるというわけではありません。行動するより考える時間が必要ですよ。本当の意味のアーティストになるためにしばらくアートをやらないほうがいいです」という面白いことをおっしゃていました。
http://zerostationvn.org/home.php
ワークショップやシンポジウムの原稿作り、またはチラシのデザインでほぼ毎日チームメンバーとお打合せして、いろいろ相談しました。「一人でできる革命」や政治家と話すとかいろいろな刺激的な提案もあって、今現実的にどのようにまとめたら良いか検討しています。
和田ビル4F
滞在施設とイベント会場として使う和田ビルの4階の部屋を建築家の岩間航さんと早川さんともう一回見学しました。270°以上窓が付いている部屋なので眺めがとても良いですが、カーテンを用意するのが大変です。
わいわい食堂
狩野さんと一緒にかがやき亭のわいわい食堂に参加しました。中学生を対象とした子ども食堂なのですが、今日は残念ながら中学生がいませんでした。大人食堂になってしまったのですが、とても面白い大人の集まりでした。豊島区で子ども食堂を運営している 方、おでかけサービスnpoの方、福祉学校の美術先生など、それぞれ面白い活動している人ばかりでした。この中、中学生がはいってくると本当に豊かなお話が できると思います。ここで様々な近所の方と地域の課題について相談して、いろいろ参考になりました。