国内の映画人によるさまざまな動き
vol. 6 2020-04-09 0
みなさま
毎晩遅くに更新となってしまいまして、失礼します。
この数日でも、各所の映画人のみなさまによるアクションが生まれだしています。
既にご存知の方も多いかと思いますが、ここでもご紹介します。
#SaveTheCinema 「ミニシアターを救え!」プロジェクト
Change.Org:URL:http://chng.it/Sk6V6Vhc7g
公式Twitter: https://twitter.com/save_the_cinema
公式FB: https://www.facebook.com/save.the.cinema2020/
ハッシュタグ #SaveTheCinema
新型コロナウィルスによって大きな打撃を受けている小規模映画館(ミニシアター)等への緊急支援を求める声を集めるアクションです。上記WEBページに日本政府、国会議員に対する要請文が掲載されています。国に対し、国内の映画館に公的支援を求める要請です。明確に誰が音頭を取って、という形にはなっていませんが、こちらのTwitterアカウントで、続々と多くの映画人の皆さんや、映画を、映画館を支えようとしてくださる皆さんの賛同が集っています。ぜひお目通しいただき、ご賛同いただける場合はご署名ください。どうぞよろしくお願いいたします。
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仮設の映画館 Temporary cinema
URL:www.temporary-cinema.jp/seishin0
『人生フルーツ』などの東海テレビドキュメンタリーや、『主戦場』(ミキ・デザキ監督)、『FAKE』(森達也監督)、『息の跡』(小森はるか監督)などの社会性と芸術性を兼ね揃えた室の高い映画を配給する合同会社 東風さんが、5月に公開を控えていた想田和弘監督の新作『精神0』の公開を配信で行うというものです。こちらの注目すべきは、公開を予定していた劇場も参加し、配信で鑑賞する際に「本来であればどの劇場で観ていたか」を選択すると、その劇場へ鑑賞料金が分配される(概ね劇場で上映した際と同じ分配比率で)というものです。少し前に、アメリカの映画産業でも取り組みが始まっていた方式で、観客、劇場、配給、製作者にとって現状を乗り切るための当面の大きなひとつの有効策だと思います。
「映画館を救え!」というのと同じように、配給会社、製作者も、劇場で映画が観られない状態は経済的な逼迫を強いられていて、ですが、「配給者」「製作者」の存在は、普段一般のお客さまにはどうしてもなかなか見えづらい位置にいるのです。このプラットフォームは配給会社、製作者に対しての還元も(通常の劇場上映と同じように)盛り込まれた内容であるため、先の見えないこの状況を、「映画産業全体」が出来るだけの長期間持ち堪えるためには、なくてはならない方策だと思います。
今は『精神0』のみの適応状況のようですが、これがもっと大きな展開になっていくことを願っています。
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書いていたら大分遅い時間になってしまいました。
またしても夜中に発信してしまいすみません。
日々刻々と状況が変わっています。
映画業界だけでなく、飲食店舗のみなさんやライブハウス、クラブ、ギャラリー、ホールに従事するみなさんなど、同じように待ったなしの状態だと思います。
個人的には、地球屋さんの閉店がショックでした……今回の新型肺炎拡大の余波によるものとのことです。前に貼ってもらったポスターがずっと貼ってあるんですよ。10年前、20年前の映画ポスターが。剥がさないでその上にどんどん貼っていくから、めくったら前のが出てくるんです。パリパリになってるけど。お腹へったけどお金がなかったら皿うどんだ!とか、あそこで若松孝二監督にビール注がせてもらったこと、忘れません。ありがとうございました。
どうかみなさまも、ご自身と身近な方をお守りいただき、お過ごしください。
困っていたら声をあげていただきたいです。
今は本当に支え合っていくしかない……。
そしてわたしたちも、今できることが何かを、発想を柔軟に、でも優先順位を見極めつつ、決して熱くなりすぎずに、考え続けていきます。
ときは春。
時々は上を向いて、気持ちをスーッとさせていきましょう!
出町座 田中・拝