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映画も、本も、カフェも。出町座を応援する『出町座未来券』をクラウドファンディングで実現!
現在、新型コロナウィルス感染拡大の深刻な状況が続いています。今は集うことができないけれど、近い未来、またここに集ってもらいたい。また集いたい。そんな願いを込めて、映画、書籍、カフェ各種の「出町座未来券」を発行します。
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1977年生まれ。京都外国語大学卒。学生時代より劇場スタッフ(モギリ〜映写)を経験し、京都・大阪で自主上映企画を実施しつつ、映画祭運営、映画制作に参加。関西の劇場映画宣伝を経て、『おそいひと』(2007年劇場公開)の公開に携わったことを契機にシマフィルム入り。『堀川中立売』(2010年)製作から始まるシマフィルムの京都連続シリーズ(『天使突抜六丁目』『太秦ヤコペッティ』)製作等に参加。また、映像制作ラボKyotoDUメンバーとしても活動。2013年より立誠シネマプロジェクト×シネマカレッジ京都を運営。
現在、新型コロナウィルス感染拡大の深刻な状況が続いています。今は集うことができないけれど、近い未来、またここに集ってもらいたい。また集いたい。そんな願いを込めて、映画、書籍、カフェ各種の「出町座未来券」を発行します。
出町座の概観。玄関の軒上に「出町座美術部」による手作り大型バナーを掲げたりもします。
2017年12月28日に京都で立ち上がった映画と本とカフェ and more の文化の複合施設「出町座」は、多くの方のご関心とご支援とを支えとして、日々運営を続けております。
いま、世界的な新型コロナウィルスの感染拡大の状況が日に日に深刻さを増し、その驚異は感染された方の健康や生命を奪い、医療機関を激しく圧迫しています。そのなかで命を失くされた方には、心から哀悼の意を捧げます。そして命を救おうと昼夜を問わず立ち働いてくださるみなさまに、最大限の感謝をしています。同時に、全世界的に、わたしたちはなるべく行動を控えることが必要な時です。その必要性は充分すぎるほどにわたしたちは理解しています。ですがそのために、わたしたちの日常生活は著しく制限され、経済、文化をはじめ、多くの営みが減退・破綻に向けて突き進んでいる状況をみなさんも体験されていると思います。どんなにお天気で絶好の外出日和でも、仕事や学業のため外出することを控え自宅に居続けなければいけない日々は、今回に限っては、いつ明けることも定かではありません。
わたしたち「出町座」は、映画をはじめとした文化の発信基地として、地域の憩いの場として、日々さまざまな取り組みをしています。たくさんの方にお越しいただき、それぞれの関心が交錯し、あらたな価値が生まれる。そうしたことを目的として、この場所を運営しています。
ですが今は、お客さまにお越しいただくことを制限しなければいけない状態です。「ぜひお越しください」という当たり前のお声がけができない状態です。現状、ずっと準備してきたすべてのイベントを中止・延期とし、上映する映画の監督や出演者のみなさん、イベントゲストのみなさんにもお越しいただくことを取りやめにして、息を潜めるような運営形態で日々を過ごしています。
『ヴァンダの部屋』などの世界的な作家、ペドロ・コスタ監督が初めての京都で、出町座に来てくださった。
現在の、なるべく人が集まることを避けなければならない状況で、本来ならば出町座のような「場」は、この状況が収束するまで営業を停止するべきなのだと思います。ですが、たくさんの人が大きな不安を抱えながら日常生活を送らざるを得ないこうした時こそ、人が生きる支えとなる文化の灯をできるだけともしていたい。ここで上映する映画を待っていた方がいる。人に観られるのを待っていた映画がある。カフェでひと息つきたいことがある。ひとりの時間に読みたい本がある。そうしたみなさんに、この場所が開いているということが少しでも希望となりうるのならば__という気持ちで、現在はなるべく最低限の形態での営業をしています。
また、当方も他の業種の店舗と同様、営業を止めると、いつも懸命に働いてくれているスタッフの生活を守れなくなります。いまもって、公的な補償や支援は明確ではなく、それは当方よりももっと切迫して必要としている方が多くいらっしゃるかもしれない。おそらくそうだろう。そういうふうにも考え、ギリギリのところで営業を継続したいというのが今の正直な所感です。もっとも、やむを得ぬ事態になった際は、躊躇なくこの場をお休みする心づもりもしています。しかし、この状況はいつ明けるかもわからず、このままの状態を維持し続けることが直近の将来限界を迎えるだろうという現実も、わたしたちを苛んでいます。
そして、いつもお越しくださるたくさんのお客さまの姿やお顔を拝むことができない。お越し頂くことができないし、それでもお越しくださる方もいらっしゃいますが、マスクを被られたそのお顔に、わたしたちが大好物な、映画を観た後の至福の表情を拝むことが出来ないのです。そのみなさんも、きっと映画で、本棚で、カフェで楽しみたいと思いながら、この場所に来ることを自制されているだろうと想像をすることしかできないことが、何にもましてつらいことです。
『37セカンズ』HIKARI監督と大東駿介さんトークイベント。告知わずか1日だったのに沢山の人が集まりました。
このような、かつてない事態のなか、日々刻々と状況が変化し(そしてそれは一向に明るい兆しが見えない)、それに常時対応しながら、とにかく今は「できることを、できるだけやる」ことしかありません。中止や延期になったイベントの代わりに、オンラインでご提供できる記事や原稿などを準備しています。またこの先に出町座が発信できることは何か、考えつくことに取り組み始めてもいます。ただ、出町座はこの場所に多くの方にお越しいただくことによって収入を得るということが基本でありほぼ全ての収益であります。そのスタンスを守りたいという気持ちから、オンラインで提供することでお金を発生させること(つまり、課金制の事業を主にすること)は今は考えていません。ではどうするか?その代わり、今はお誘いできないけれども、いつか来る未来に出町座を使っていただくための「未来券」をお客さまにご提供したいと思いました。出町座という「場」に魅力を感じてくださるみなさまに、いつか晴れてこの場所で大いに楽しんでいただくために。そして、わたしたちの当面の運営資金に充てさせていただくために。
『海獣の子供』上映時、館内でアニメーション原画展も実施。こちらもスタッフ手作りのジンベイザメがどーん。
「出町座未来券」は、主に3種類ご用意しました。まず映画鑑賞券です。これは元々、多くのお客さまから「映画の券って、何枚か売ってもらえないですか?」というご要望がありました。いい映画に出会ったときに、ご友人やご家族を誘いたいと思ってもらえるのはとても嬉しかったのですが、招待券の販売はなかなか難しく踏み切れずにいました。ですが日々状況が深刻になり不安な気持ちが広まる中、少し先の楽しみなお約束にもご利用いただけたらと、“未来券”=先売り券を発行することにしました。また、出町座会員の受付も、現状は出町座の受付カウンターにお越しいただいて発行するところ、今回こちらのプラットフォームを利用し、受付をさせていただくことができます。会期が毎年大晦日までの期限となるので、4月に入った現在、また現状で出町座にお越しいただきづらい状況を考えて、有料鑑賞1回につき1個付ける会員証のスタンプ(6個でご招待券1枚進呈)を、スタンプ3個押し状態で会員証を発行します。現在受付カウンターでも手続きしておりますが、立上賛助会員の方の更新もこちらでさせていただきます。
決して広いとは言えない空間ですが、小さいからこそできることはあると思ってあれこれやっています。
書店CAVABOOKS(サヴァブックス)からは、書籍購入券(1000円)を発行します。また別のコースで、「サヴァ・ブッククラブ 6か月コース」毎月1冊をご自宅にお届け(合計6冊)をご提供致します。本当に海外文学が好きで仕方がない書店メンバーの趣味で(笑)、海外文学のオススメを厳選して毎月お送りするというサービスです。
カフェ出町座のソコからは、カフェメニューのオーダーにご利用いただけるカフェ利用券(1000円)を発行します。また別のコースとして、「自宅で楽しめる 出町座のソコ オリジナルコーヒー豆セット」をご提供致します。3ヶ月間毎月1回お届けします(計3回/月ごとに豆の種類が変わります)。 1回あたりコーヒー12杯分です。 ドリップペーパーと美味しいコーヒーの淹れ方イラスト付き。
以上を、今は行きづらいけれども、未来に出町座を利用したい!という方に、ぜひお求めいただきたく思います。
CAVABOOKSの本棚と、出町座のソコの厨房&カウンターは、出町座に欠かせないとても大事なスペースです。
・出町座会員
※「【学生限定】出町座会員 2020年度学生」については、受付時にお手持ちの学生証の写真を添付にてお送りください。
※「【前回のCF支援者限定】出町座会員 立上賛助<更新>については、受付時にお手持ちの会員証の記載面側の写真を添付にてお送りください。会期は2020年〜2022年です。
-会員特典(共通)-
①鑑賞料金割引:会員料金1,000円でご鑑賞いただけます。
②会員証:有料でのご鑑賞1作につきスタンプ1個押印。6個たまると招待券を1枚進呈。今回のCFでお申し込み頂くと、スタンプを3個押した状態でお送りします。
★次年度更新の際はスタンプ繰り越しします。
③同伴者割引:会員の同伴者は2名までおひとり1300円でご鑑賞いただけます。
④他館相互割引:提携の他館会員証ご提示で一般料金(1800円の場合)から300円割引。また提携劇場にて、当劇場会員証をご提示いただくと割引料金でご鑑賞いただけます。
★提携館・提携団体:京都シネマ、京都みなみ会館、シネ・ ヌーヴォ、キンダーフィルムフェストきょうと
⑤会員限定イベント:会員の方のみ参加頂ける限定イベントを年1回程度実施予定。
⑥リーフレット送付:毎月上旬にその月のマンスリー・リーフレッ トと4週間分の上映スケジュール表を郵送します。
※注意事項
・最終的には6/20頃に会員証をお送りする予定ですが、それ以前にお申込みが早い方から順次発送をさせていただく場合があります。
・有効期限:毎年大晦日まで。 会員特典はご入会ご本人さまに限り有効。ご招待券はどなた さまでもご使用いただけます。 鑑賞料金割引は特別興行、イベント時に金額が変わることや 割引適応外となる場合もあります。
チケットについては、現時点での状況収束予測を元にした使用期限を設けさせていただきますこと、あらかじめご了承くださいませ。
・出町座 映画先売り券
有効期限:2021年末迄
*本券をご使用できない興行がある場合があります。ご不安の場合は事前に直接お尋ねください。
*本券は、現金または金券類との引き換え、購入はできません。
*本券は、紛失されても再発行することはできません。
*営利を目的とした転売行為を固く禁じます。
・出町座のソコ 未来カフェ券(1000円)
有効期限:2021年末迄
*本券をご利用の際は、つり銭のお返しができません。
*本券は、現金または金券類との引き換え、購入はできません。
*本券は、紛失されても再発行することはできません。
*営利を目的とした転売行為を固く禁じます。
・CAVABOOKS 未来図書券(1000円)
有効期限:2021年末迄
*本券をご利用の際は、つり銭のお返しができません。
*本券は、現金または金券類との引き換え、購入はできません。
*本券は、紛失されても再発行することはできません。
*営利を目的とした転売行為を固く禁じます。
・出町座のソコ コーヒーチケット
本券でコーヒーまたは紅茶をオーダーいただけます。
有効期限:2021年末迄
*本券は、現金または金券類との引き換え、購入はできません。
*本券は、紛失されても再発行することはできません。
*営利を目的とした転売行為を固く禁じます。
・出町座 オリジナル・ポストカード
出町座界隈の風景を人気イラストレーターototoiさん(@hirataitofu)が月替りで描いた絵柄で大人気のPCです。ご提供品の柄や種類はお選びいただけません。
・出町座のソコ オリジナルコーヒー豆セット【CF限定】
3か月間、毎月1回お手元へお届け(計3回)
*月ごとに豆の種類が変わります。
*1回当たりコーヒー12杯分です。
*ドリップペーパーと美味しいコーヒーの淹れ方イラスト付き。
*2020年6月より配送開始。
・サヴァ・ブッククラブ
6か月間、毎月1冊お手元へお届け(合計6回)
*毎月、書店メンバーがオススメする海外文学を選書し、お手元へお届けします。
*CAVA BOOKSが行っているこちらのサービスと同内容になります。
*2020年7月より配送開始。
4月あたまの現状で、出町座の状況は、普段のご来場数、収益から比較しておよそ7割減の状況です。3月上旬から徐々に影響が見えはじめ、下旬に一気に下降しました。それも当然のことです。感染症の広がりは収束の様相が一向に見えないどころか、ますます拡大しているからです。通常この規模の店舗はこの状態が3ヶ月続くと、どうにもならなくなります。つまり閉館を余儀なくされます。「いつになれば開放される」ということが今は誰にも言えず、分からない状態です。そしてすぐに状況が好転することは、おそらくないでしょう。やむを得ず一時的に休館しなければならないこともあると想定しています。たとえば土日休館し、平日のみかろうじて営業するとか。そうして徐々に衰弱していく過程にいます。これは今、どの地域のどの店舗さまも同じだと思います。それをみんなで乗り越えるために、公的な補償や支援が急務であることは、もはや疑いのないことです。ですが現状、公的な対応を望んで耐えられる状態ではないと見ています。出町座の最たる特質である、不特定多数の人が行き交い、出会える場所であるということが今、人を危険に晒す可能性がある。そのことが、悲しく悔しい思いです。これから上映する作品も、予定をすべて覆され、選択肢はどんどん狭められています。いつもなら数々のスペシャルを畳み掛けるゴールデンウィークも、数日先ですらまったくの暗闇である今、何も仕込むことができません。まさに手足をもがれた蟹のようです。
このような“ほぼ詰み”の状態ですが、「参りました」と言うわけにはいきません。なぜならわたしたちは知っています。この場所を好きでいてくれる方がいることを。有形無形で支えてくださっている方がいることを。「今は家から出られないけど、霧が晴れたら必ず行くよ」と言ってくださる方がいるのです。そしてこの場所は、まだまだ歩みを始めたばかりです。やれること、やりたいことはまだまだほとんど、これからです。だからこそ、自力で出来ることはやり尽くしたいのです。
「首が飛んでも、あ、動いてみせらぁ〜!」居残り佐平次(『幕末太陽傳』)
と変なノリも出てきてしまいますが(すみません、気は確かです)、状況は大変深刻ではありつつも、気分と思考はポジティブに向かいたいと強く思います。あぁ〜『幕末太陽傳』上映したくなってきたなぁ。あと、ここを乗り切ったら『風の谷のナウシカ』上映したいです。ほんとに、切実に。ね?だから全然諦めてませんから。
『ペンギン・ハイウェイ』上映時の石田祐康監督ご来場時に。石田監督の次回作も、絶対上映したいんだ!
誰も経験したことのない現実に、いま、全世界のわたしたちは直面しています。未来は誰にもわからない。でも、だからこそ、今できることをやりきって、未来に繋げたい。わたしたちも、今それをしようとしています。出町座と同じく、多くの地方劇場や自主独立経営の劇場は困窮の状態です。わたしたちは、まずこの場所がある京都という地域から考え行動することになりますが、この動きが他の劇場さま、同業者さまにも、この難局を乗り越えるヒントのひとつになるようなら…と切に願っています。とてもおこがましいとは思うのですが。また、いつも映画館で映画を楽しんでくださっている一般のみなさまにも、どうかご自身の地域の映画館を支えていただきたいと願っています。どんな形がよいかは、それぞれかもしれませんが、今、それを考え、行動する時であることは確かです。
最後にひとこと、申し上げます。今これを書いている時も、何か起こるのではないかという不安が常につきまとっていながら、次から次へと変更、修正、取りやめ、延期の段取りを繰り返しています。これまで書いてきたことも、熟考出来ているとは言えず、至らないことがあるかもしれませんこと、ご容赦いただきたく思います。ですが気持ちはこの1点のみです。みなさま、この困難の今を乗り切って、未来に出町座でお会いましょう。
たった今、これを書いている横で出町座美術部が完成させたばかりの高畑勲監督特集のための特大バナー。こんな不安ばかりが募る状況のなかでみんな作業していましたが、これは本気で美術部最高傑作です!
1300 円
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SOLDOUT
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