京都・出町柳エリアの商店街に新しいカルチャー発信地を。
映画×本屋×カフェの融合ビル「出町座」

皆さま、こんにちは。
立誠シネマもいよいよ最終日まであと3日です。
連日のラスト興行ウィークも盛り上がっております。
ざざざっと振り返りますと…

7/22（土）は大根仁監督の秘蔵作品を大根監督と共にスクリーンで楽しむ企画。どんな作品だったかはここに来た方たちだけの秘密。観てくれた方は、墓場まで持っていってくださいね。
作品の破壊力は抜群で、大根監督自身「自分の作品で一番出来がいいんじゃないかと今でも思ってる」とのことでした。で、トークで明るみにされたことを付加すると、この作品の凄みがさらに倍加するというか作品が完結するという…いかに作品作りをギリギリで成立させるか。いやはや、あらためて大根監督のチャレンジ精神を如実に垣間見ることが出来るとても貴重な機会になりました。大根監督には出町にも来てくださいね！とお伝えしたところ、「じゃあこの第2弾をやろうか」ということになってます。やった！こちら続報を乞うご期待です！

7/23（日）は〈新作お披露目覆面上映会〉ということで、上映タイトルはシークレットで当日を迎えました。上映したのはオール京都ロケ作品『逆光の頃』。
作品公式サイトはこちら http://gyakko.com/

『ももいろそらを』『ぼんとリンちゃん』の小林啓一監督の最新作です。京都シネマさんで10月京都封切りのこの作品を、一回限り先行上映させていただきました。で、小林啓一監督も急遽駆けつけてくれるというまさにスペシャルな機会に。とにかく京都が大好きな小林監督の執念で完成した本作は、現実の京都を切り取るというよりも、ばっちばちの映像（ものすごいフレーミングと美しさ）で「京都というワンダーランド」を創り上げた作品で、これから国内外でじわじわ話題になっていきますので、ぜひ皆さんご注目を。この日は京都人に初めてこの作品を見せる機会ということで、小林監督もとても緊張されてましたが、上映後はいきなり何の情報もなくこの映画を観た京都人の皆さんから、作品を受け入れてくださるご意見や京都人ならではの質問（というかツッコミ？）も多出した密度の濃い時間となりました。
で、なんでこの作品を上映したか？というと、作品の舞台にはなってないんですが、実は立誠で俳優さんのリハーサルをしたり、私（田中）も制作協力したりしていて、小林監督の京都に対するリスペクトと執念を2年間の撮影期間中見てきたからです。夏に京都で観るのが最高な映画なので、ほんと、いま、京都人がまずこの作品を観ないでどうするんや！という気持ちで。未見の方はこの秋、京都シネマにてぜひご鑑賞くださいね。次のNHK朝の連続テレビ小説「わろてんか」主演の葵わかなちゃんがヒロインで出てます。わかなちゃん、関東人なんですが、完全に京都の女子になってました。最高です。

7/25（火）は我らがシブ先生こと渋谷哲也さんによるドイツ映画講座のラスト講義。
この日は立誠シネマでの最後ということで、立誠シネマと渋谷先生が出会うキッカケとなった1作、ライナー・ヴェルナー・ファスビンダーの超大作『ベルリン・アレクサンダー広場』徹底解剖講義を2部構成で行いました。第1部はタタミの広い自彊室でレクチャー、第2部は立誠シネマ場内で全14話の中から2話分をチョイスして、渋谷先生の生解説付き上映。『ベルリン・アレクサンダー広場』は立誠シネマ立上げの年の2013年に全14話一挙上映に踏み切って、地獄のような日々を過ごした忘れがたい作品です。「地獄のような」というのは、とにかく凄まじい作品で、上映する側も日々スクリーンにかけ続けていると魂をどんどん削られていくという…。そんな記憶が呼び覚まされつつも、渋谷先生の軽やかで流暢な語り口でファスビンダーという万華鏡的映画作家について、『ベルリン・アレクサンダー広場』という底知れぬ魔力を湛えた作品について深くダイブしてゆく濃ゆい濃ゆい時間でした。渋谷先生とはもちろん、出町座に移ってもいろいろな企画をご一緒させて頂くつもりです。世界の映画と出会う。映画で世界に触れる。そんな機会を出町座でもたくさん作っていきます。

7/24（月）と7/26（水）は『太秦ヤコペッティ』これは何を隠そう当方シマフィルム製作作品で、立誠シネマのこけら落としで上映した作品です。太秦で生まれ小学校時代までを過ごした宮本杜朗監督の記憶と未来のイメージを交錯させた謎の家族の死と生をめぐるストーリー。これも『逆光の頃』とは真逆の、しかし紛れもなく観光客が辿り着くことのない京都ワンダーランドの1篇です。7/26には主演・音楽担当の和田晋侍さんが観に来てくれて、上映後に舞台挨拶をしていただきました。和田さんが放つほんとうに奇想天外で多面的で肉から血が出るような音楽の威力を活かすため、音量アゲ目に上映！いやよかったです。ふぅー。

そして昨日7/27（木）は黒沢清監督の『アカルイミライ』を上映。思いの外多くの方にお越しいただけました。上映前にちょっと「なんでこの映画をこのタイミングで上映しようと思ったのか問題」について喋らせて頂いたのですが、あまりこういうことは得意ではないので、うまく話せずすみません。が、映画は言わずもがな抜群です。上映後の皆さんのお顔を拝見し、よかったなぁと思ってました。本日も18:45から。『アカルイミライ』をどうぞお見逃しなく。

ラストのラスト、7/29（土）、7/30（日）の『ストップ・メイキング・センス』。これは音量アゲアゲで参ります。最高です。もうこれ踊っちゃいますよね？座椅子取っ払っちゃおうかな？どうしようかな？と葛藤しています。いろいろ考えていますが、当日をとにかくお楽しみに。

日々、この場所の記憶を体験として焼き付けんと、お越しくださる皆さま、本当にありがとうございます。本当にあっという間に日々が過ぎてびっくりしていますが、あと少しです。7/30まで、立誠シネマをどうぞよろしくお願い致します。ラスト興行のあれこれは、コレで終わりじゃないよ、出町座につながっているよ、ということでもあります。

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さて、こちらも佳境です。出町座の工事。
日々進んでおります。オープン日確定まではもうちょっと…。
ですが、部分的に進捗をご紹介します。

電気配線。だいたい這わせられたかな、というところ。

扉。とりあえず置いてあります。もうちょっとしたら取り付け。

そして、誰でも知りたがっているくせにちょっと聞きにくい例のアレについて

座椅子じゃない！

本プロジェクトはあと35日。
まだまだご支援、募っております。

引き続き、よろしくお願い致します。

シマフィルム
田中・拝