リターンのトートバッグのデザインが完成しました!& more...
vol. 23 2020-09-24 0
こんにちは。たくさんのご支援と応援をありがとうございます。
クラウドファンディングも残り13日。ラストスパートに向けて
あと少しだけ、みなさまのお力をお貸しいただけませんでしょうか。
このプロジェクトのことを、SNSでシェアや拡散してください。
一人でも多くの人に『デカメロン2020』を届けたいです。
ぜひとも、拡散にご協力をお願いします。
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本日のアップデートでは、リターンのトートバッグのデザインが完成しましたので、さっそくご紹介いたします。
『デカメロン2020』をはじめ、リターンのアイテムのデザインはアートディレクションの中川真吾さんがしています。トートバッグのサイズはW330xH390mmで、マチはありません。素材は4ozの白いコットン100%。『デカメロン2020』がB5(182×257mm)なので、トートバッグは本よりもひとまわり大きいサイズです。
トートバッグにプリントした写真の三人は、シンプルな白のTシャツを着て、窓から外を見ています。少し見える青い空。晴れた日からは明るい明日への希望を感じます。
今回のクラウドファンディングのリターンは
<旅と本と書くことを大切にする人へ>をテーマに選びました。
なぜ<本を入れるトートバッグ>なのか。
それは純白の綿の生地でできたバッグに、<デカメロン2020>を入れて、肌身離さず持ち歩いてほしいからです。2020年の言葉や書けなかったけれど残る気持ち、音、匂い、絵や写真、動画(記憶)の記録をまとめた本をカバンに包み込み、一緒に連れていく、遠くへ届ける、身から離さない。そんな思いで作りました。
5000円以上のリターンに支援してくださった皆様に『デカメロン2020』と同封して、トートバッグはお届けします。楽しみにお待ちください。
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続いては、内田洋子さんのインスタグラムからの転載です。
イタリア全土がロックダウンに入る前日に、ヴェネツィアで下宿するジュリさんと連絡を取った。
「家に閉じこもる間に、#デカメロン を読む」
と言った。
迷ったら、古典に帰る。
独りで不安だっただろう。
拠りどころにしたのは、読むことだった。
解除後、ヴェネツィアに虹がかかった。
神がかりのような象徴的な瞬間だった。
彼女は翌日、旅に出た。
内田洋子
(20.09.19)
シモーネ。
3年前、成人と高校卒業祝いで、日本へ1人旅でやってきた時に、東京で知り合った。
全身に感度の良いセンサーが付いているような青年だ。
東京では書店兼ホテルに泊まり、奈良、京都、鎌倉を歩きに歩いて、ノート一冊分のスケッチ日記を書いた。
現在はヴェネツィア視覚芸術学院に通う。
ロックダウンをヴェネツィアで過ごした。それを機に同棲を始めた彼に父親は、「隔離は愛だ」と励ました。まさに #デカメロン2020 だった。
解除とともに即、実家のミラノに戻る電車の中から送ってきた写真と、メッセージが忘れられない。
灰色だった。
内田洋子
(20.9.17)
_____________________________________________________________________________続いても内田洋子さんのインスタグラムからの転載です。
本クラウドファンディング及び、『デカメロン2020』の
サイドストーリーとしてお楽しみください。その1
目が覚めたら、まず窓をあける。
毎朝、聞こえる音。
遠慮がちにシャッターをソロソロと上げる音。
岸に近づくボート。
打ち寄せる波。
道を掃くほうき。
窓から乗り出すと、いつもの朝のメンバーが手を挙げている。
漁師。パン屋。清掃人。青果店。船乗り。犬。
おはようございます。
青果店の買い物袋に、毎回ひとつ、おまけがはいっている。
朝日のような。
レモンを見るたびに、あの朝の静かな仲間達を思い出す。
香りに連れられて、遠くへ。
(20.9.2)
その2
ミラノ。朝一番、店の前に立って開くのを待って買う。一番乗りの常連どうし、目で挨拶。
家に帰って袋を開けたら、青い匂いに包まれて、詩集が出てきた。小さな本に優しい言葉が並ぶ。バイトの若い青年は、朝一番で会う詩人である。
(20.9.2)
その3
ジャックと豆の木、とかエンドウ豆の上に寝たお姫さま、とか。
ツルが支柱無しに天に向かって伸びるのを見ると、お話がたくさん生まれたのも、なるほどそうか、と思う。
ずっと見ている。
(20.9.2)
その4
東京の埋立地にビジュアルアートを観に言ったのは、ふた夏前だったか。照明を落とした中、私が撮っていたのは、順番を待つ足だった。静かに待つ来場者の足元は、アートそのものだった。
忘れられないステップ。踏み外してはならない段。過ぎた瞬間の不思議なメモに、自分でも驚く。
(20.9.2)
その5
家具の脚を支える者もいる。犬なのか。獅子なのか。あるいは、虎だろうか。
リスボンであった足元。魔眼なのが、わかりますか。
あのとき、そのとき。記憶の点が繋がっていく。記録する意味。
(20.9.2)
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クラウドファンディングも残り2週間を切りました。あと少しです。
みなさまのお力をお貸しいただけませんでしょうか?
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シェアや拡散をしてください。この本の存在が多くの人に届きますように。
10月6日まで挑戦は続けますので、引き続き応援をおねがいします。
たくさんの応援をありがとうございます。_____________________________________________________________________________
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