サーラさん・シルヴィアさんからのメッセージ+内田洋子さんのインスタグラムより
vol. 19 2020-09-20 0
おはようございます。たくさんの応援ありがとうございます。
もう少しで150万円というところまで来ました。残り18日。
目標を達成できるようにがんばります。
引き続き、応援をおねがいします。
今日のアップデートはサーラさんとシルヴィアさんからのメッセージと、
内田洋子さんのインスタグラムからの転載です。
©︎Sara Pagliarulo/UNO Associates Inc.
「チャオ、皆さん。サーラがローマからご挨拶を送ります。これまで私たちの書いてきたことを読んでくだり、どうもありがとうございます。私たちの『デカメロン2020』が本になりつつある、ということに感激しています。どうか引き続き、本が生まれるまでご支援をよろしくお願いいたします」
©︎Silvia Pagliarulo/UNO Associates Inc.
「チャオ、シルヴィアです。今、フランスにいます。私たちが全員で進めてきたこの企画を応援してくだり、どうもありがとうございました。これからもいっしょに本作りを続けられますことを祈っています」_____________________________________________________________________________
内田洋子さんのインスタグラムより転載したものです。アニェーゼさんについての投稿です。
アニェーゼ。
外出禁止が解けると、アニェーゼはまず海へ、そして海を越えて山へ、湖へと飛んでいった。カゴから解き放たれた小鳥のようでした。
家の近くの海辺から夕焼けの写真を送ってきてから、ちょうど3ヶ月。
「ヨーコ、クロスオーバーの旅よ!」
サルデーニャ島からイタリアを縦横に回る夏をすごしました。
友達に会うために。
何を見たか。
聴いた音。
記さないと消えてしまう。
かけがえのない瞬間がある。
(2020.9.15)
サルデーニャ島の南東部に住んだのは、24年前になる。
夏でも人が少ない小さな港に船を碇泊し、船上生活をしていた。
アニェーゼはやっと歩き始めた頃に知り合った。
2歳違いのミケーレはおとなしい妹想いの男の子で、私たちは朝から晩まで浜で遊んだり、内陸に行って遊牧の馬や羊に囲まれて毎日を過ごしていた。
サルデーニャは、同じ島でもシチリアとは異なる。
岩だ。硬くて不動の。
一度こうと決めたら、変えない。裏表がない。透明な海のように。
アニェーゼが、ロックダウンの中、書いてきた祖母の話を繰り返し読んでいる。
それは堅牢な意思を持ち、しかし優しく、サルデーニャ島そのものの美しく、少し哀しい話だ。
どんな小説もかなわない、生きた人の声がある。
土地の記録を残すこと。
内田洋子
(2020.9.15)
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こちらも内田洋子さんのインスタグラムより転載です。少し前の投稿になりますが、『デカメロン2020』のクラウドファンディングのサイドストーリーのような投稿になっています。
その1
よろい戸のすき間から朝陽が差して、おはようございます。今日はどこへ行きましょうか。
毎日の旅のメモは、バックトゥーザフューチャーのためのガイドブックになる。どこに行かなくても、妄想の旅の始まり。
(2020.8.28)
その2
まだ外は暗い。
2駅だけ路面電車に乗る。ひとり旅。ぽつねんと座席。緑の上に座る。
(2020.8.28)
その3
駅のバール。発着の騒がしさと埃っぽい空気も、高い構内に抜けていく。新聞は読まず、旅客の往来に見とれる。皆の行き先を想像して、電車に乗り遅れそうになる。
(2020.8.28)
その4
全員に行き先があるなんて。物語のハッシュタグ。
見ているうちに、皆についてあちこちに行く気分になる。プラットホームが好きです。
(2020.8.28)
その5
プラットホームの床は、イタリアの国旗の3色なのかも。旗が翻ると、そこは海。波飛沫と海藻の間に陽が交じる。
(2020.8.28)
その6
「これ持っていって!」仕入れてきたばかりの野菜や果実を店頭に並べていたエディが、出発する私に紙袋に投げ入れてくれたオレンジ。朝の薄暗く、グレーな席に陽が差したよう。すっきりとした香りは、気っ風のよい彼女そのもの。優しい道連れだ。食べられず。
(2020.8.28)
その7
乗り継ぐ。降車客もいなければ、乗車する人もいない。駅員はおらず、案内放送もない。利用する人達には、あたりまえの事情なのだろう。私には、さっぱりわからない。鳥すら飛んでいません。ちょっと余所者の気分。
(2020.8.28)
その8
待ち時間が長いので、休憩がてら駅の近くの酒屋に入る。たいてい奥にテーブルがあり、何でもうれしいです、と言えば見繕って出してくれる。地場の旬の味。店と駅の間にある庭から捥いできたイチジクと近くの山で獲れたイノシシの自家製ハム。ワインは、あれこれ言わずに、赤か白で店に任せて。誰も知らない逸品の味。
(2020.8.28)
インスタグラムとは、その瞬間をすぐに知らせて共有する、ということ。
<あの瞬間>を忘れずに記しておきたい。
デカメロン2020
を企画した理由でした。
毎日、サイドストーリーを時軸に合わせてまとめています。
たくさんの<一瞬>を共有していただきたいです。
クラウドファンディング、よろしくお願いいたします。
内田洋子
(2020.8.28)
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あと17日です。10月6日まで挑戦を続けますので、
引き続き応援をおねがいします。
ぜひとも、このプロジェクトのシェアや拡散に
ご協力をお願いします。
たくさんの応援をありがとうございます。_____________________________________________________________________________
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