ワセクロメンバーからのメッセージです!
vol. 5 2020-08-22 0
リポーターの辻まりこです。
製薬マネーデータベースのクラウドファンディングにご興味をもっていただき、ありがとうございます。
メンバーの一人として、このデータベースについてはとても強い思い入れがあります。私のワセクロでの仕事も、このデータベース作成から始まったからです。
私がワセクロに加わったのは、2016年の夏でした。まだ創刊する前のことです。
当時私は早稲田大学の学生で、ジャーナリズムを専攻していました。ゼミの先輩に「ジャーナリズム研究所に所属するジャーナリストたちが、大学を拠点にした本気のメディアを作るらしい」と聞き、なんだか面白そうだと思って私も入れてくださいと言ったのが始まりです。
その時に先輩から、「遊びでやっているわけじゃないから、真剣にやる気がないなら迷惑になる。やめてほしい」と言われたのをよく覚えています。とはいえ、学生時代からジャーナリストになることを決めていたので、挑戦してみようと思っていました。
簡単な面接があると聞き、大学の教室で初めて編集長の渡辺さんに会いました。そこで見せられたのが、渡辺さんが朝日新聞時代に書いた「医師に謝礼、1000万円超 184人」という記事です。ここから製薬マネーデータベース作成の長い長い道のりが始まったのでした。
データベースの作業がなぜこんなにも大変かというと、とにかくマニュアル、ルール、ノウハウがほとんどないからです。データの取得、統合、整理、確認などを進めるために、まずはやり方を考える必要がありました。扱うデータが数十万件にも上るため、小手先の方法ではダメです。
効率化と正確性を確保するにはどうしたらいいか、みんなで頭をひねりながら進めました。それでもトラブルが起きるたびに、作業はストップ。
当時の学生メンバーたちは大学内の暗い廊下に机を並べ、深夜まで手を動かし続けました。お昼ご飯も夜ご飯も、定番は大学の裏手にあるお弁当屋さん「いねや」の唐揚げ弁当でした【写真】。みんなが代わる代わる買いに行き、いつしか常連になって、お茶やアイスといったおまけがつくようになりました。
こうして作られたデータベースは現在、2年度分を公開するまでに至っています。到底、今のメンバーだけでできたことではありません。4年以上前から、ワセクロに関わってきたさまざまな人たちの努力の賜物です。彼ら彼女らの想いも背負い、データベースは継続していく必要があると思っています。
ぜひご支援をよろしくお願いします。