「であいと表現の場」 ココルーム、釜ヶ崎芸術大学の、ピンチはチャンス！
日常から編みだす生きのびる知恵と技を釜ヶ崎から。

みんなのおかん

といえば調理スタッフの湯川さん

ココルームのご飯はスタッフとお客さんが一緒にご飯を食べる　まかないご飯スタイル。

まかないご飯には　やさいが豊富でバランスのいい食事。

そして関西風のうす味。

でも　湯川さん、高血圧でたまに味噌汁がしょっぱい時があるので、そんな時は若いスタッフたちが味見をして「これ、ちょっと濃いわ（笑）」なんて話しながら準備をします。

（写真：お手伝いの寺ちゃん）

本当はいろんな人とおしゃべりしながら食べるのですが、今はそうもいかない時期ですのでスタッフだけで少しずつ距離をあけながら食べています。

まかないご飯はココルームの活動と共にずっと続けてきている日常。

食を共にするという行為は、不思議なまでにも人と人を近くするもの。

その場限りの擬似家族、とでもいいましょうか。

でも語れること、語りたくないこと、みんなが抱えているのも日常です。

だからこそ　よく食べて　よく寝ることは私たちが生きていく上で最も大切なことだと思います。

そうした生きる上でなくてはならないものを、ここ、ココルームで続けていくということは、当たり前だった日常の尊さをもう一度見つめ直すきっかけでもあるんじゃないか、なんて思うときがあるのです。

（文：スタッフたかはし）