はじめの一歩
vol. 1 2020-04-16 0
ひなたの庭には、赤いハンモック。
陽射しをうけて、いちじくの新芽が伸び、
桜の花のまわりを蝶々が飛んで
それを眺めながら、おじさんたち日干ししながら談笑していて
わたしは「もうすぐ ごはんですよ」と呼ばれます。
ココルームの最近のお昼前の景色です。
おだやかな春まっただなかのようにみえるのに
いつもの春とはまったくちがいます。
わたしたちは、行動を制限しなくてはならないのです。
+
けれど、こんななかを、泊まりにきたり
カフェにきてくれる人たちがいます。
行き場・居場所というのは、大事なんですよね。
このおじさんたちは、ふだんはご自身たちの住むアパートの1階の
談話室的スペースでくつろいでいらっしゃるのです。
天気のよい日は散歩がてら、いらして
庭で、日干しになっておしゃべりされています。
+
この数日、連泊された女性は
以前にも相談にいらっしゃった方です。
繰り返される同じ内容に、相槌をうちながら
「ストーカーの方も、感染が心配だから
ストーカーやめてくれるといいですね」と、つい言ってしました。
+
今回のクラウドファンディングは、さきが見えないなかでの
はじめの一歩です。
このあとの数ヶ月後に、もっと具体的ななにかをはじめていけるよう
スタッフみんなで話しあっていきます。
釜ヶ崎でのできごとについては、ここにいるのでわかることもあります。
けれど、世間に疎いのが正直なところです。
こうして関心を寄せていただけるみなさんのアイデアや
気づいてらっしゃることから、着想をもらえたら、うれしいです。
ひきつづき、どうぞ、よろしくおねがいします。
+
苦にせず、よく寝て、ほがらかに。
おげんきで。
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