応援メッセージ・杉井ギサブローさん(アニメーション映画監督)
vol. 22 2016-08-04 0
杉井ギサブロー監督から、応援メッセージをいただきました。本当に本当に感激です!
わたしたちは子どものころ、日本のアニメーション作品からたくさんの「夢」をもらったと思います。そこでたくさんの別の生き方の可能性を知り、世界の構図をどんどん広げました。
当時はただ夢中になって観ましたが、大人になった今、それがどんなに素晴らしいものなのかがわかりました。
その「夢」を紡ぎ続ける杉井監督からのメッセージは、深く心に響きます。
ありがとうございました!
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私たち人類は500万年もの歴史を自然と共に生きてきて現在に至っています。
そんな人類が現在もまだ、武力によって命を奪い合い、その争いに多くの子どもたちまでもが巻き込まれているという現実は、ほんとうに不幸なことです。
いま、私たち人類がなすべきことは500万年の歴史をかけて手にした科学と知識を、未来に向かって人類がいかにしたら地球という大自然と共に生きてゆくことができるかを模索する道具として使うべき時代にきていると思います。
そんな時代にアフリカで大人たちの戦の犠牲となり、過酷な状況のなかで日々を送ってきた多くの子どもたちにいっときの時間でも楽しんでもらえるよう、映画を届けようという桜木さんたちのプロジェクトには心から応援を送りたいと思います。
映画が「子どもたちの未来をつくる」プロジェクトのお手伝いに少しでも役に立てるものであればこんなに嬉しいことはありません。
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杉井ギサブロー
アニメーション映画監督。「鉄腕アトム」演出、「悟空の大冒険」にて初監督。「まんが日本昔ばなし」「キャプテン翼」ほか多数の作品を手がけ、主な監督作品に「銀河鉄道の夜」「タッチ」「あらしのよるに」などがある。2012年夏公開の宮沢賢治原作「グスコーブドリの伝記」が第16回メディア芸術祭アニメーション部門優秀賞を受賞。京都精華大学では、アニメーションの「動学」「映像言語」の研究をもとに、「原論」「演出論」の講義を行っている。