上映作品紹介 その3
vol. 20 2016-08-02 0
「かっちけねぇ!」 制作会社:株式会社手塚プロダクション
(※手塚プロの「 塚」は、正しくは旧字体で表記します)
あらすじ
愛子の暮らす寺には半分しか絵が描かれてない不思議な襖があった。
本当は天女が描かれるはずだったというその襖。「そんな絵を描けるようになりたい!」
な~んて、幼い頃は思っていけど、17歳になった愛子は将来の夢も展望もない。
そんな愛子の前に突然、謎の男が現れた。
「かっちけねえ!」なんて江戸言葉を話し、着物姿で褌をはいた変態男。
住職である祖父の一存で、寺で寝泊まりすることになり、「冗談じゃない!」と怒っていた愛子だったが、ぶっきら棒な彼の優しさに気づき、次第に惹かれていく。
やがて、明らかになる彼の正体は――。
© 手塚プロダクション/文化庁 あにめたまご2016
(※手塚プロの「 塚」は、正しくは旧字体で表記します)
http://animetamago.jp/2016/piece/tezuka/
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cinema stars スタッフのコメント
登場人物が魅力的!
江戸言葉を話す宗二が、とにかく粋なんです。なんというか、動きや着物の着方がかっこいいんです。現代日本にこの人がいたらモテるだろうなあ。
今回上映する作品の中で唯一「恋愛」の要素が入っている作品。きっと、思春期のウガンダの子どもたちも一緒に胸キュンすることでしょう。
江戸と東京、昔の日本人と今の日本人、その根底に流れているものが作品を通して伝わってくるので、ウガンダの子どもたちが「初めて触れる日本文化」にぴったりだと思いました。「かっちけねぇ(かたじけない)」という言葉が「もったいない」という言葉のように、日本独自の感情・価値観の表現としてそのままアフリカで使われる日も遠くないかもしれません・・・!
ドキドキさせるストーリー展開と、登場人物たちのいきいきとした表情で、長編でも観たい!と思わせる作品です。