上映作品紹介 その2
vol. 18 2016-07-31 0
「UTOPA」 制作会社:株式会社STUDIO4℃
あらすじ
地球は20世紀以降、数百年に亘る自然破壊や生態系破壊、核や生物兵器などを使用した戦争により、大地が汚染や崩壊で荒廃し、大多数の動植物が死滅していった。そして、地球史上6度目の大量絶滅‘ビッグシックス’を迎えた。そんな中、人間は空中に都市を建設し、絶滅寸前の動物達を移住させ、種の保存を試みた。空高くに隔離されたこの空中都市では、長い年月をかけて動物達が進化を遂げた。人工的な遺伝子交配を経て進化した彼らは、言語を獲得し、二足歩行をする特殊な生命体として文明を築き始め、何不自由なく幸せな暮らしを営むまでに発展を遂げた。もはや、下界の存在を思う者は居なくなっていた―― ある日、一粒の植物の種が空中都市に紛れこんでくる。種を拾った空中都市の子供達は、外の世界を覗いてみたいという衝動を抑えられなくなり、まだ見ぬ世界へ冒険に出ることを決意した。ひとたび地上に降りると、決して戻れないということを知らずに……
© Beyond C./文化庁 あにめたまご2016
http://animetamago.jp/2016/piece/studio4c/
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cinema stars スタッフのコメント
この美しい色彩の世界を、ウガンダの星空の下で上映できることがとてもうれしいです!
オープニングからぐいぐいと引き込まれる作品です。「未来の世界」や「架空の生き物」を想像したことがあるウガンダの子どもは少ないと思います。この作品を観ると、子どもたちの想像力がどんどんふくらんでいくでしょう。
独特の世界観の中で、愛らしい3人の主人公が動きまわります。きっとウガンダの子どもたちは、まるで自分たちもいっしょに冒険の旅に出ているような気分になるだろうなあ!
ウガンダでいつも残念に思うのが、たくさんゴミが落ちていることや生活排水を川に流していること・・・。せっかくの自然が失われてしまう、と危機感を持っている大人もいますが、一般的にその意識はまだそんなに高くありません。
環境破壊に対する子どもたちへのメッセージもなるこの作品を上映する意義は大きいと考えています。