ボダボダ、タクシー、バス(桜木)
vol. 13 2016-07-23 0
ウガンダではどのような交通手段で移動しているんですか?という質問がきたので、ここでお答えしたいと思います。
まず、ウガンダのエンテベ国際空港に着いて、首都のカンパラまで移動するときには乗り合いタクシーを使います。日本から中古車としてやってきた「トヨタのハイエース」を改造した乗り物です。車体にあえて日本語を残しているのが特徴です!定員14人(たまにそれ以上&ニワトリも乗る)。
「火の用心」と書いてあるのが見えます。
それ以外でよく使うのが、バイクタクシーのボダボダ。安全運転とはほど遠いのであまり使わないようにしているのですが、渋滞がひどい時などはついつい使ってしまいます。
ピュウウウっと口笛をふくと、ブイーン!と、どこからともなくボダボダが何台かやってきます。そこで行き先を告げて値段交渉をし、交渉成立したらすぐにバイクのうしろに乗ります。
危ないってわかっていても、バイクのうしろはやっぱりきもちいい!特に、夜風は最高。でも安全のためにはマイ・ヘルメットを持ち歩いたほうがいいかもしれませんね。
村でよく使うのは、自転車タクシーのボダボダ(ボダボダというのはバイク&自転車タクシーの総称)。最近はだいぶ少なくなったようです。
わたしはいつも重い機材を持ち歩いているので、自転車のボダボダは申し訳なくて(そして転んだらカメラが壊れそうで)使わないのですが、バイクタクシーがないような地域では、つい自転車タクシーを使います。
暑い日中や上り坂などでは、ボダボダ・マン(運転手)の汗ばんだ背中と大きな呼吸によけいな気を使って「降りようか?」って声をかけてしまうのですが、「これが仕事だから」と息切れしながら自転車をこぐ運転手の声をきくと、ああ、働くってこういうことだなと思います。
汗水流して、お客さんを目的地に運んでお金をもらう。シンプル。
ある時「日本にはこんな自転車があるよ」とわたしが子ども乗せの3人のり自転車に乗っている写真を見せたことがあります。すると、ボダボダ・マンたちは「おお!日本にはボダボダ・ウーマンがいる!」とハイタッチして喜んでくれました。
長距離移動にはバスを使います。大音量で音楽が流れていて、ヒヨコやニワトリやヤギも乗っています。ネズミが無賃乗車していることも・・・
夜行バスに乗っているとき、真っ暗な車中でわたしの頭にコウモリがとまったこともあります。そのときはびっくりしすぎてパニックになって動けませんでした。「なんか頭に乗ってるよ」「なに?」「えーと、コウモリかな」「ギャー!」
まわりのウガンダ人が一生懸命コウモリを追い払ってくれました。
日中のバスの旅では買い食いポイントがあって、おいしいキャッサバやパイナップルなどのフルーツ、串焼きのお肉が食べられます。わたしは新鮮なレバーが好きです。
バスが止まったら、窓越しに売り子さんたちがすごい勢いで売りつけてくるので、こちらもすごい勢いで買って、ガツガツ食べます。食べ終わって「おいしかったなあ」と思いながら、木の枝を削って作った、無骨であたたかみのある串をぼんやり見つめるのが好きです。
cinema stars 代表 桜木奈央子