応援コメントをいただきました!<第五弾>
vol. 13 2022-08-07 0
こんばんは、シネマ・チュプキ・タバタの宮城です。
今日はさらに、4名の方からの応援コメントをご紹介させていただきます!
まず初めは。。。
★ギャグ漫画家の藤岡拓太郎(ふじおか たくたろう)さんです。
ある時Twitterのタイムラインに藤岡さんの投稿があがってきました。
藤岡さんがTwitterで公開されている、
全15Pの漫画「きこえにくい映画とお笑いの話」、こちらをぜひ読んで広めていただきたいです。
https://twitter.com/f_takutaro/status/136667698728...
見えない方もいらっしゃるので、言葉を添えさせていただくと、藤岡さんは映画とお笑いがお好きで、聴覚に障害があり、字幕がないために見たいけれど見れない映画のこと、子どものころからテレビや映画をどのように楽しんできたか、そして楽しめなかったか、を漫画にして公開していました。字幕といっても1つではなく、普通の字幕とバリアフリー字幕の違いについても。(チュプキでは洋画の場合は、普通の字幕のことが多く、課題です)
藤岡さんがその漫画の中でこんな映画館がある、とチュプキについて触れてくださり、沢山の方がそのツイートを拡散しました。
どの映画にも字幕がつき、誰もが観たい映画を観られるように。
字幕がもっと普及してほしいです。
藤岡さんからいただいた、応援メッセージです。
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シネマ・チュプキ・タバタという映画館の存在を知った時、聴覚障害を持つ自分は、本当にうれしかった。
子供の頃から、映画館に日本映画を観に行く前には、まず字幕上映があるかを調べ、どの劇場でやっているかを調べ、何日にやっているかを調べ、何時の回にやっているかを調べる。
もうずっとこのままなんだろうなーと慣れてしまっていたけど、その常識を変えてしまった人たちがいる。
シネマ・チュプキ・タバタは、毎日上映する全ての邦画・洋画に字幕と音声ガイドが付き、車いすスペースや親子鑑賞室なども備え、あらゆる人に向けて開かれた"ユニバーサルシアター"。
大阪在住の自分はまだシネマ・チュプキさんを訪れることができていないのですが、東京にこうした映画館があること、大きな大きな希望です。シネマ・チュプキさんの更なる進化と、バリアフリー上映(ユニバーサル上映)の普及のための今回のクラウドファンディングを、心より応援します。
ギャグ漫画家 藤岡拓太郎
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お二人目は、、、
★ドキュメンタリー映画『きこえなかったあの日』の今村彩子(いまむら あやこ)監督です。
映画は昨年と、今年3月に上映。
東日本大震災直後に宮城県を訪れた監督が抱いたのは「耳のきこえない人たちが置かれている状況を知ってほしい」という痛切な思いだった。そこから東日本大震災、熊本地震、西日本豪雨、新型コロナウイルスの流行、と現地に赴きその声にカメラを向け続けた。耳のきこえない人たちと災害の10年の記録です。
これまでなかなか知られてこなかったこと、その声に周りができることを伝えてくれる作品ですが人に寄り添うこと、相手を知りたい、という気持ちが何より心を近づけることだと、笑顔と涙が伝えてくれます。
本作では、ろうの方の手話を、見えない人に伝えるため、手話を日本語に置き換える手話吹き替えを音声ガイドと一緒につくりました。その人の手話のリズムに合うように、その人らしさが伝わるように。チュプキ制作の映画『こころの通訳者たち』の制作でその経験が活きたそうです。
さて、今村監督からいただいた応援メッセージです。
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耳のきこえないわたしにとって、観たくても観られない作品がたくさんありました。
日本のドキュメンタリーなど、特に。
それが、シネマ・チュプキ・タバタでは観られた。何度も何度も。
本当にうれしいです。いくら言葉を尽くしても、足りません。
同じ思いをもっている人、多いと思うんです。
その映画館が、さらに前に進もうとしている。わたしも微力ですが、応援しました。
多くの人の助けで、夢が実現されますように。
今村彩子(映画監督)
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3人目は、
★映画『普通に死ぬ いのちの自立』監督の、貞末麻哉子(さだすえ まやこ)さんです。
重い障がいをもった我が子と地域の中で普通に生きてゆくために、理想の通所施設を立ち上げた親たちの取り組みと自立への試みを記録したドキュメンタリーである前作「普通に生きる~自立をめざして~」から8年。親も子も年齢を重ねてゆくなかで、どうしたら生まれ育った地域で普通に生き、死んでゆくことができるのか。厳しい現実を追いながら、希望を見つける作品です。『普通に死ぬ』は2020年に公開したものの、新型コロナにより劇場公開は広がらず、自主上映会も相次いで中止に。今年チュプキで上映したところ、連日満席続出。観たかった人がたくさんいらっしゃったのです。口コミはさらに広がり、翌月追加上映も行いました。いつも優しさと情熱を惜しみなく人に与えてくれる貞末監督からのコメントです。
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とんでもなく大きな悲しみに包まれた戦争の時代が終わり、
わたしたちの世代が生まれ育った日本は恵まれていたことを実感します。
しかし今、わたしたちはこれからの子どもたちに、どのような未来を残してゆけるのでしょう。
大きな自然災害を経験し各地は満身創痍・・・重ねて起こった原発事故は今もって収束不能・・・原子力緊急事態宣言すら解除されていないこの国の現在。
そして世界では大きな疫病が蔓延し、常にどこかで誰かが戦争のために夥しい血を流し、異常気象に悲鳴をあげているかのような地球・・・。これからの子どもたちは、この不安と苦悩の時代にいったい誰と出会い、どう歩んでいったらよいのでしょうか。
そんな東京の片隅で、ものづくりの豊かさ、ひとの心のつながりの温かさを体現している シネマチュプキタバタさんのような映画館に出会える幸運を思います。この小さな映画館で映画から得る学びと喜びは、ひとの生きるちからを支えます。日本中の町にもっともっとチュプキさんのような映画館がたくさんあったらどれほどみんなが幸せで、優しいきもちになれることでしょう。
チュプキにもっともっとたくさんの光が降り注ぐことを心から祈っています♪
貞末麻哉子
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4人目の方は、
★『海を駆ける』の深田晃司(ふかだ こうじ)監督です。
映画は2018年に上映しました。舞台は2004年に起きたスマトラ島沖地震による大津波で壊滅的な被害を受け、独立紛争による傷跡もまだ残るインドネシアのスマトラ島北端のバンダ・アチェ。ディーン・フジオカを主演にオールロケを敢行したオリジナル脚本によるファンタジーです。
2020年、コロナ禍で休館せざる得なくなってしまったミニシアターを応援しようと立ち上げられた「SAVE the CINEMA」の呼びかけ人の一人として、映画だけでなく文化全体を公的に支えていくことの必要性を国に提言していく活動など尽力されています。
8月17日には「ミニシアター・エイド基金トークライブ ~日本映画の共助に向けてミニシアター・エイドのバトンの行方~」でトークもあります。ほか、のんさん、諏訪敦彦監督、岨手由貴子監督がゲスト出演されます。https://motion-gallery.net/projects/minitheateraid...
それでは深田監督からいただいた応援コメントです!
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シネマ・チュプキを応援します。
私は映画が好きです(と改めて書くのも気恥ずかしいですが)。
映画好きの父親のおかげで大量のVHSに囲まれ年間ウン百本と映画を見漁れる環境に育ちました。映画は自分にとって今も昔も空気のようにそこにある日常の1コマです。
でも、その当たり前が当たり前じゃない人がたくさんいるということに遅ればせながら気づかせてくれたのは、シネマ・チュプキ・タバタの存在でした。自分と同じようには映画が見られない方がいる、自分と同じようには映画が聴こえない方がいる。それはつまり、自分の作る映画もまた、視聴できる人、視聴できない人をあらかじめ選別し特定の人を排除してしまっているということでもありました。それはとても大きな不平等です。
その不平等は本来、個々の努力のみに頼らず社会の公的なサポートにより解消されなくてはいけないことですが、残念ながら今の日本ではまだまだそれは不十分であるため、クラウドファンディングは大きな力となります。
シネマ・チュプキ・タバタがあるからこそ、映画と出会える誰かがいる限り、この場にはずっと続いて欲しいと願います。映画に携わる人間の一人としてこの映画館を今日も開いてくれていることに心より感謝いたします。
深田晃司(映画監督)
以上、応援コメントのご紹介でした!
コメントから振り返る開館からの5年。
気づかされること、励みになること、責任あること。
そしてコロナを機に浮かびあがった映画界や映画館の抱えていた実情。
シネマチュプキの映画館としての価値と課題、ユニバーサルシアターとしての役割を改めて実感しています。
お読みいただきありがとうございました。
宮城
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CINEMA Chupki TABATA
シネマ・チュプキ・タバタ
東京都北区東田端2-8-4
TEL・FAX 03-6240-8480(水曜休)
https://chupki.jpn.org