音声ガイド・字幕制作の裏側をご紹介!
vol. 6 2022-07-22 0
こんにちは!
シネマ・チュプキ・タバタ制作お手伝いのまなちゃんです。
クラウドファンディングスタートから22日目
応援してくれる方がのべ167名になり、1,787,500円を超えました。
チュプキにいらしたことのある監督さんやゆかりの方々の応援コメントも続々と到着していて、うれしい気持ちでいっぱいです。
本当にありがとうございます!
いつでも、どんな作品でも日本語字幕と音声ガイドが付いているユニバーサルシアターのチュプキ。
字幕は聴覚に障害のある方、音声ガイドは視覚に障害がある方が映画を鑑賞するために必要なツールです。
どうやってそんなことを続けているのか、不思議に思ったことはありませんか?
そんな方もきっといらっしゃると思って、今日はチュプキの制作現場についてご紹介します!
写真のキャプションパソコンの写真。大好きなパンダの写真がプリントされたマウスパッドと、愛用のネズミマウス。
■制作現場のお話 その1
まず、一番の始まり。原初の泉は代表、平塚さんの頭の中!
ここから溢れでる、数々の夢、アイデア、スケジュール、やりくりなどなど。
ほとんどチュプキに住んでいるのじゃないかと思われる平塚さんとスタッフから、上映作品の決定が出されると、そこからが制作の時間です。
公式が制作した音声ガイドと字幕がある場合は手配して入手します。
なかった場合は作ります。 そう、作るんです!!
(大切なので2回言いました。)
脚本や完成台本などの資料を取り寄せます。
ドキュメンタリーなどで脚本がなかった場合、映像を見ながらセリフを全てタイムコードとともに書き起こします。
字幕はリモートで協力字幕制作者さんのもとへ依頼。
最近ではチュプキの入り口で素晴らしい黒板アートを描いている水口マネージャーも字幕制作の勉強をされ作っていただいています。
そして音声ガイド。
チュプキスタッフのほか、かつて開講していた音声ガイド台本制作講座の受講生で、現在はチームで精力的に活動している「火曜倶楽部」さんや、「四月堂」さん、一人っ子制作できる「バリアフリー活弁士 檀鼓太郎」さんなどへスケジュールを確認しながら依頼。ミーティングやモニター検討会の日程を調整してもらいます。
ここで検討会に参加してくださる視覚障害者の方にも依頼します。
監督のチェックが入ったり、検討会立ち合いがあったりする場合は、監督等とのスケジュール調整。
外国語映画の場合は平行して吹替を声優さん達に依頼していきます。
チュプキでは基本的に映画を原音で上映していますので、目で字幕を読むことができない視覚障害者の方は、イヤホンを使って吹替えでセリフを聞きます。そのセリフとセリフの間に、画面に映る情景や場面を伝える「音声ガイド」が入るのです。
さて、このクラウドファンディングのリターンのひとつ、
【とりあえず、やってみよう!実践コース】外国映画の吹替声優にチャレンジ!¥10,000
は、ここの部分になります!
なんと、チュプキで上映される外国映画に、吹替声優として出演できるのです!
7/22現在、残り10名です!
見えない方も、見えにくい方も、見えてる方も、
「一度、声優をやってみたかったんだよねー」という軽い気持ちで参加OKですよ!
写真のキャプションチュプキ2階の作業部屋。防音室になっており、スクリーンやプロジェクター、録音機材が揃っています。
あとは出来上がってくるのを待つだけ~・・・で終わるはずがありません!!
ここからまだまだ先があるのですが、長くなりそうなので、その2へ続きます。
お楽しみにお待ちくださいね。
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今はチュプキ制作スタッフの私。
一番最初はインターネットで募集されていた「バリアフリー映画鑑賞推進団体シティ・ライツ」(2001年に設立、チュプキの母体)の音声ガイド吹替収録等機材説明会に申し込んだところ、そこには代表の平塚さんと私だけという出会いでした。
2009年、第2回シティ・ライツ映画祭の音声ガイド制作チームへ参加し、映画祭でオペレーションスタッフをし(のべ500人以上の方がご来場!)、同行鑑賞会で誘導ボランティアをし、シティライツ会員として新宿チームでいくつものライブ音声ガイドを行ったり、檀さんキャスティングで主に子供の吹き替えを担当したり、下町コメディ映画祭音声ガイド制作チームで毎年夏から秋はガイド作ったりと、自分のできる範囲で楽しく映画とかかわっていました。
はっと気づけば、2016年にチュプキが出来ていて、当時勤務していた障害者支援施設で書き起こし業務を受託したりとなんだかんだとつながっていたら、退職した後に「お手伝いしない?」と声をかけてもらい、ナレーター修行しながらガイド作ったり、もろもろ制作現場のお手伝いをしています。
音声ガイドの楽しさとか面白さは、決して見えない方だけのものじゃなくて、映画をもっと知りたいという人にこそ、届けたい情報もたくさん入っているので、ぜひぜひ、お気軽にお試しくださいね。
マイ・イヤホン持ってきても良いし、受付で「イヤホン貸して下さい。」って伝えるだけですよー(^▽^)/
以上、制作まなちゃんがチュプキ2階からお送りしました!