chouxのシュークリーム
vol. 5 2020-04-18 0
正直に言うと、自分でも自分のシュークリームの特徴を伝えるのが難しくて苦手です。笑
この前も、開業の相談をしている時、
「矢倉さんの作るシュークリームは、ほかのシュークリームとどう違うんですか?」
と質問されて、うまく言葉が出てこなくて困り果てた私は、思わず
「私のシュークリームの特徴は、とにかく美味しいことです!!」
なんて、自信満々に言ってしまい、少し恥ずかしい思いをしたくらいです。
でも、私がつくるシュークリームは今まで何度も何度も改良し、
やっと出来上がったレシピ。
私の中では当たり前になってしまっているけれど、
今まで改良してきた中で、
特にこだわりのポイントをご紹介します。
クリーム。
安定剤、香料など添加物が入っていない生クリームを使用しています。
一般的な生クリームより、こちらの方が胸焼けしにくい上に、口溶けがいいクリームに仕上がります。
賞味期限が短く分離しやすいので、一般的には扱いにくいのですが、chouxのシュークリームには外せないこだわりです。
そして、クリームの理想的な口溶けをつくるには、
生クリームとカスタードと混ぜ合わせる時に、混ぜすぎずにふんわりとした状態を保つことが大切になります。
甘いのが苦手に感じるのは単に砂糖が多いのが問題ではなくて、口溶けが原因のひとつだったりすると思うんです。
そして、シュー生地。
砂糖や塩の加減を微調整したり、焼き方を変えてみたり、生地だけ食べても美味しいシュークリームを目指し、何度も何度も味を調整してきました。
私の作るシュークリームは、シュー生地の上にクッキー生地をのせて焼く「クッキーシュー」というもの。
シュー生地は、表面はザクザクっとした食感。なかは、火は通っているものの生地のやわらかさを残し、クリームと生地がなじんでとっても美味しいんです。
焼きがあまいと風味がちゃんと出ないんです。なので、粉の一粒一粒まで火が入っていて、しっかり風味が出るようにしています。
そして、焼き上がった生地にクリームを絞ってからすぐに食べるよりも、数時間置くと、とっても美味しいシュークリームが完成します。
……語り出すとキリがないし、うまく言葉にできないことばかり。とにかく一度食べてもらいたいと思っています!
シュークリームは私にとって特別なお菓子。でも、自分にとって特別だと気づいたのもつい最近のことです。
幼いころにシュークリームを食べた思い出、みなさんにはありますか?
シュークリームって庶民的で、馴染みやすく、コンビニでも買えるくらい日常にあふれていて、どこか特別感がなさそうだけど、実はみんな大好き。
難しい名前のスイーツじゃなくて、みんなが知ってる「シュークリーム」だからこそ、地元・和歌山だけでなく、日本全国、世界中のみんなに愛してもらえるんじゃないかなと思っています。
今回で「私とシュークリーム」の更新は終わりますが、
クラウドファンディングはもう少し続きます。
どうか、最後までよろしくお願いします!