「シブヤのツウ子」の脚本、監督の糠塚まりやです!
vol. 1 2013-12-10 0
はじめまして。
映画「シブヤのツウ子」の脚本と監督を務めます、糠塚まりやと申します。
これは、このページを見て頂いている方への、私からのお手紙です。
皆様にご支援を頂き、この「シブヤのツウ子」が完成すれば、
それはちょっとしたできごとです。
なぜなら、この映画は今までになかったやり方で作ろうとしている、まったく新しいタイプの映画だからです。(なので、正直、スタッフ一同オロオロとしています。本当です)
今日は、皆様に少しでも「シブヤのツウ子」のプロジェクトにご理解を頂くために、
いくつかのお話をさせて頂きたいと思います。
「シブヤのツウ子」が生まれようとしているきっかけ
はじまりは、facebookに友人から送られてきた一つのメッセージでした。
それは、「シナリオコンペ」と呼ばれるイベントへの参加の案内で、シノプシスを書いて送って選ばれたら、もしかしたら映画が撮れるかもしれないというものでした。ただ、その選考方法が一風変わっており、なんと一般の方の投票で決まるというのです。渋谷のヒカリエで、シノプシスを元に何人かの候補者が、100人のオーディエンスの前でプレゼンをし、その場で投票される。そして、選ばれた人の映画制作のための資金を、ここmotiongalleryで、クラウドファウンディングで集めて映画を作る…そんなことが「シナリオコンペ」への応募要項に書いてありました。
私は、この「シナリオコンペ」が一般の方による投票がジャッジメントという点をひどく恐ろしく思うのと同時に、そこにとても惹かれるものを感じました。それというのも、その頃、私は「自分は何のために脚本を書いてるのだろう」ということをぼんやりと悩んでいたからです。つきつめるとそれは、自分で書いて満足してるだけだと、なんか虚しい…そんな気持ちだったように思います。
「ちゃんと人に伝わる、面白いものがつくりたい」
もっと欲を言えば、小さくてもいい、少しでもいい。
「その面白いものを受け取ってくれた人の世界が、1ミリでもよくなって欲しい」
それは、その人のハートをつかんでゆすって、わしゃわしゃとすることです。自分が年に何本の映画に本当に心を動かされているかを冷静に考えると、この難しさは本当によく分かります。そんな映画に出会ったときは本当に世界がひっくり返るかと思うくらい、心が軽くなって、世界中にアイラブユーを叫びたい気持ちになれる、それを目指したい。やっぱりそのために、私は脚本を書いていたい。あたしごときが、本当におこがましいんですが。一生できないかもしれないけど。でもだって、それでないと私は一人で完結した世界で、お話をつくって、満足しているのは自分だけで、それって、なんだかとても寂しいから!
私はシナリオコンペに参加することを決め、のちに「シブヤのツウ子」となる、とあるおばあちゃんの物語を考え始めました。一般の人に面白いと思ってもらえて、映画をつくり始められるなら、それはなんて幸運なことだろう。
そうして、今に至ります。
あの時、投票してくださった皆様本当にありがとうございました。
精一杯がんばります!
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