謎の物体、その正体は...
vol. 8 2022-06-23 0
こんにちは。
梅雨に入ったかと思えば、寒暖差の激しい日々が続いておりますが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。
前回のアップデートではピアニストの齋藤美樹さんに、ピアニスト目線でのコントラバスについて書いていただきましたが、お読みいただけましたでしょうか?
さて今日のお題は、Twitterとの連動企画です。
といっても、ご覧になっていない方もいらっしゃると思うので、こちらでも同じものを。
【突然ですが、これは何でしょう】
A.) 特殊奏法に使うもの
B.) 実はただの弓
C.) 修理に使う道具
D.) 実は演奏には関係のないもの
Twitterでは、こんなテーマでクイズを出していたのです。
みなさんはどれだと思いますか?
答えは、、、
Bの実はただの弓!です。
しかしながらそうは言っても…とお思いの方もきっと。
だと思いますので、徐々にクローズアップしていきます。
まずこれが、見慣れた?弓の全景です。
写真右下の黒いU字型の部分あたりを手で覆うように持つ。こちら側が弓の元。左上が弓の先。
以前のアップデートでバラバラの楽器の写真を載せましたが、実は弓も分解ができ、このように。
黒い棒の先がネジになっていて、これを回すことで弓の張り具合を調整する。
そしてこの弓の先の部分、
もう、お分かりいただけたでしょうか?
ここから毛が抜けた状態が冒頭の写真なのです。
そもそも抜ける(外れる)のこれ?という話なのですが、弓の毛(馬の尻尾の毛)は消耗品なので、使ううちに交換が必要です。そのため、例によって接着されていないのです。
このような形の木片ではめ込んであるだけです。
そしてこれも例によって、ですが、木片をはめ込んで固定してあるので、湿度や温度、演奏の激しさ!笑 などによって、外れてしまうことがあるのです。
外れてしまった弓の毛と弓
こうなってしまったら、もう楽器屋さんに駆け込むのです。
そして、これが演奏中、特にオーケストラで起きてしまったらなかなかの悲劇。
演奏中にそーっと抜け出して、次の楽章が始まる前にスペアの弓と交換して何事もなかったかのような顔で戻ったり、それもできなければ弾く真似で誤魔化してみたり、などの話を聞いたことがあります…
さて、9月の演奏会では起きないことを祈るばかりですが、もちろん、スペアの弓は用意しておきます…
TwitterやInstagramではこんな小話も投稿しているので、ぜひそちらもご覧ください!
ではまた。