ピアニストから見たコントラバス
vol. 7 2022-06-15 0
こんにちは。
前回のアップデート記事から少し時間が経ってしまいましたが、その間に関東を始め各地で梅雨入りしているようですね。
楽器にも人にも難しい時期ですが、みなさま体調など崩されていないでしょうか?
そしてなんと、本プロジェクトもファンディング期間の半分が過ぎ、残すところあと45日。また演奏会当日まで105日というところまできました。
これまでにご支援いただいたみなさま、心より感謝申し上げます。
また、残り58%も何とか達成させたいと思っております。ご支援をご検討いただいているみなさま、何卒、お力添えをお願いいたします。
今回は、9月の演奏会で共演するピアニストの齋藤美樹さんに、ピアニスト目線でのコントラバスについてレポートしていただいたので、それをお伝えいたします!
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みなさま、はじめまして。ピアノの齋藤美樹です。
今回のアップデート記事では、私(ピアニスト)の視点から、コントラバスと演奏する上で魅力的だなと思うところをお伝え出来ればと思います。
コントラバスのソロというと、なかなか聴く機会がないという方も多いのではないでしょうか。
私も以前はあまり聴いたことがなかったのですが、聴いてみたらびっくり。重厚な低音から、柔らかい中音域、そしてフラジオ(特殊奏法)で奏でられる高音域まで、こんなに幅広い音色があるのか!と驚きました。
実は高校生のとき、私はオーケストラ部に入っていて、コントラバスを弾いていました。初めて楽器を近くで見たときは、想像よりも大きく、持ってみるとずっと重い。弓だけでも重たい!と思った記憶があります。
そして弾くのも難しく、「音が跳躍するとき、こんなに移動するの?ピアノならすぐなのに…」とも思っていました。笑
さて、ピアニストとしては、一緒に演奏する上で気をつけていることがあります。コントラバスは音域が低いので、音量を大きく出しづらい(聴きづらい)楽器なんだなと気付きました。それに比べて、ピアノというのはダイナミックな音が出せる楽器ですから、ただ弾いているだけではピアノの音ばかりが聴こえてしまいます。そのためコントラバスの音をよく聴いて、バランスを考えながら演奏しなければなりません。
またヴァイオリンやフルートとなどの音域が高い楽器と演奏するときには、基本的に"高い音域での旋律"と"低い音域の伴奏"という組み合わせです。しかし、コントラバスはピアノの伴奏よりも低い音域で旋律を弾いていることもあるので、より厚みが増して音楽が立体的に感じられると思っています。そういったところが演奏していて、面白いなと思うところです。
そして一番圧倒されるのは、コントラバスの音圧。近くで一緒に弾いていると、地面を伝ってくる"振動"が感じられます。
みなさんもぜひ会場、コントラバスの近くで、地面を伝う"振動"を感じてみてください!