クラウドファンディング9日目!編集メンバーよりご挨拶
vol. 2 2025-03-25 0
はじめまして!編集メンバーの木村佳菜子と申します。
このページを開いていただきありがとうございます。また、既にご支援いただいた皆様に改めて感謝申し上げます。皆様からのコメントは全て、有り難く拝見しております。
今日は私の自己紹介を兼ねて、本企画に参加することになった経緯や今の思いをお話ししたいと思います。
私は現在、まちづくり志向の不動産会社に勤めながら、夜間に建築設計の学校に通っています。
学生時代は社会学と自然地理学分野においてフィールドワーク研究をそれぞれ行っており、建築文化にはあまり縁のない生活を送っていました。
ただ、視界の隅に建築という分野がちらついてはおり、仕組み(市場や制度、情報環境など)をも設計対象としている活動や、まちへ繰り出す建築家の活動などに触れるうち、自らも建築界の周りをうろうろするようになりました。そして昨年、建築界の様式や構造に特殊さを感じながらも、夜学入学という形でついに足を踏み入れた次第です。
また、昨年は自費出版活動も開始し、別名義ではありますが『酸欠都市の泳ぎ方 #00「うまくやれない」人のためのまちづくり』というZINEを刊行しました。
このZINEは、私がまちづくり業界に身を置く中で見聞きしたことや直面した困難から、昨今の「まちづくり」を語るための言葉や枠組み、業界をとりまく構造を析出しようとしたものです。
当クラファンの「ZINEが好き!執筆者応援コース」リターン、BREW BOOKS様(東京・西荻窪)などでご購入いただけます。
ありがたいことに、このZINEをきっかけに様々な方から関心を寄せていただき、活動にお誘いいただくことも増えてきました。不定期でお送りしているPodcast番組「わたしたちの観察」や、今回の『万博を解体する』プロジェクトもその一つです。
長らく悶々と一人で考えていた私が、ZINEの制作・販売を通して個として社会に接続され、ZINEというメディアの醍醐味を身をもって知ることとなりました。
さて、『万博を解体する』についてですが、私は当初、万博に行ったことも興味を持ったこともありませんでした。そもそも万博や五輪のような国家イベントにおける、国ベースの一体感や代表性、その「夢」に乗っかれたことがないように思います。顕在化していない様々な存在や背景を想像してしまうため、考えないようにすらしていたかもしれません。
また、国家的なプロジェクトにおいては「ポピュリズムの問題」が表面化しやすいとしばしば語られますが、私はそうした語りに出会うと、つい物分かりの良いふりをしそうになると同時に、それなら自分は「大衆」なのだろうと居直りたくもなっていました。
そのような人間が万博を語ることに躊躇いがなかったわけではありませんが、この企画を進める中で、「万博について分からない」一個人が国家的なものとの向き合い方を考えることや、そのさまを他者に開くことにも公共的な価値があるのではと思うようになりました。
本書のメンバーの多くは、万博に関する有識者でもオピニオンリーダーでもありません。だからこそ、本書を読むことで私たちの辿るプロセスを追体験いただき、「自分でも考えてみたい」「私も語ってみていいんだ」と思っていただけたならとても嬉しいです。
私たちもそのような本を目指して尽力していきますので、引き続きプロジェクトの応援・シェアのほどよろしくお願いいたします!
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