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ZINE「万博を解体する」の制作をクラウドファンディングで実現!
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えじり・木村佳菜子・寺内玲・松岡大雅による出版プロジェクト『万博を解体する(仮)』です。
大阪・関西万博2025をテーマに、国家的プロジェクトを自分たちの言葉で捉えなおすZINEを制作!インディペンデントな活動を行う1990年代生まれの書き手による出版プロジェクト!
はじめまして。2025年夏刊行予定の書籍『万博を解体する(仮)』を共同で編集している、えじり・木村佳菜子・寺内玲・松岡大雅です。私たちは、まもなく開催される「大阪・関西万博2025」をテーマに、個人と社会・国家の関係について考えるための自費出版プロジェクトを立ち上げます。
私たち編集部の4人は、表現・出版・デザイン・建築・都市といった領域を扱いながら、日々の生活やその実感から問いを立ち上げ、ZINE(自費出版誌)をつくってきました。また、本書の執筆者の多くも同じような動機からメディア制作やコミュニティ運営など、インディペンデントな活動をしています。
そもそもZINEとは何でしょうか?ZINEの最大の特徴は、商業出版物とは異なり出版社などを介さず、自ら本をつくり、自ら流通させるところにあります。大きな資本力やコネがなくても、個人的で切実な思いを発表することができる小さなメディアだと言えるでしょう。また、ZINEをつくる過程そのものが、自らの関心を掘り下げ、あらゆる人々とつながることを可能にします。つまりZINEとはメディアであり、運動でもあるのです。そのようなZINE制作を通して、私たちは今回、自らの言葉で大阪・関西万博を「解体」=観察し、咀嚼し、再構成することを試みることにしました。
実を言えば、私たちはこのプロジェクトを立ち上げるまで大阪・関西万博に関心を持っておらず、そもそも万博や五輪のような国家的プロジェクトに距離を感じていました。大阪・関西万博に関して、公式には経済効果や最新技術、国際交流などが掲げられていますが、平成の経済状況やインターネット・SNSの時代を生きてきた私たちにとっては、
「経済効果があったとして、私たちの明日の生きやすさにつながるのだろうか?」
「最新技術は社会課題を解決するのか?また新たな課題が生じるのではないか?」
「今の国際情勢の中で、大屋根リングの表す『つながり』『ひとつ』はどれほど意味を持つのだろうか?」
などと、いまひとつ実感や希望を持つことができませんでした。
その一方で、SNSなどで賛成・反対といった分かりやすい立場の表明とともになされる論争を見ながら、その議論の土俵自体にうまく乗ることもできずにいました。こうした状況に身を置くうちに、万博という国家のお墨付きを得た「みんなのイベント」と、私たちの日々の生きづらさや痛み、はたまた喜び――そこに大きな乖離があり、その乖離を考えるための言葉をまだ持っていないということに気づきました。そして、それ自体が、私たちの取り組むべき「問い」なのではないか、と思えてきたのです。
大阪・関西万博には、世界的に活躍する建築家から気鋭の若手まで、多くの建築家が関わっています。世間をにぎわす大屋根リングだけではなく、各国や企業のパヴィリオン、若手建築家20組による休憩所やギャラリーなども注目を集めています。
他方で、出版不況に伴う建築専門誌の休刊・廃刊などにより、建築界では言論の場が縮小しています。こと大阪・関西万博においては、パヴィリオンなどを設計した建築家が批判を浴びることも多く、万博について語ることを難しくしています。
本書『万博を解体する』の編集にあたり、執筆に参加いただくメンバーは1990年以降生まれ(だいたい)としました。これは、万博の若手建築家に対して行われたプロポーザルの参加資格が「1980年1月1日以降生まれ」となっていたことと対応しています。建築界の多くの関係者が一堂に会する万博に応答するように、私たち世代から、これからの社会・建築を考えるにあたって有用な言葉や論点を提示することを目指します。
また、そのような時代的な観点からも、より若い世代にも積極的に議論に加わってほしいと願っています。今回のクラウドファンディングでは、学生にもお求めいただきやすいように¥3,000の学割コースを用意しています。是非とも一緒に「万博」から考えましょう。
本書『万博を解体する(仮)』は、「解体」を知ること・考えること・再構成することというプロセスと捉えて、3部構成を予定しています。
第1部では、インタビューや’70大阪万博についての論考、年表を通して、私たちの現在地を確認します。第2部では、執筆メンバーで実際に大阪・関西万博の会場を訪れ、論考を執筆します。第3部では、座談会を行うなどして私たちなりの結論をまとめます。また刊行後に行うイベント等に向けて、さらなる議論の種を撒くことも目指します。
各編集・執筆メンバーのプロフィール(①)と主な関心(②)については、以下の通りです。
*編集メンバー*
えじり
①1996年生まれ。編集者。大学で建築を学び、アートプロジェクトのコーディネーターを経て、出版社に勤めるかたわら、ZINEの制作や読書会を行う。プロジェクト/ZINE「アワーライブラリー」(東京芸術祭、2021-22)、シンポジウム/記録集「瀬戸内アジアフォーラム2022」(瀬戸内国際芸術祭、2022-23)など。
②建築・美術におけるメディア実践(出版、展覧会)/生活と表現と尊厳の関係/前衛や対抗文化が体制を支えてしまう構造
木村佳菜子(きむら・かなこ)
①1995年生まれ。環境学修士。クラウドファンディングキュレーターを経て、現在は不動産会社社員と夜間建築学生の二足のわらじ。参加エッセイ集『「東京でつくる」ということ』(Tokyo Art Research Lab,2018)、WEB記事「クラウドファンディングと建築・まちづくり」(LIXILビジネス情報,2023)、自費出版『酸欠都市の泳ぎ方』(2024)など。
②労働と「まちづくり」の連関/居場所性の獲得と制作の関係/小さなパイを奪い合うのではなくパイ自体を大きくすること/万博は誰のもの?
寺内玲(てらうち・れい)
①1997年生まれ。デザイナー。京都工芸繊維大学博士後期課程在籍(2025.4~)。2023年より、松岡大雅とデザイン事務所studio TRUEを立ち上げる。最近の主な活動に、自費出版誌『HUMARIZINE』(2019〜)、慶應SFCでの担当授業「SBC実践(出版)」(2024〜)、狛江市でのまちづくり「狛江まち-トランジションラボ」(2024〜)など。
②消費者が取り組める資源循環のなさ/環境問題へのアプローチの大文字化/民主的なものづくりとしてのZINEづくり
松岡大雅(まつおか・たいが)
①1995年生まれ。建築家・デザイナー。デザイン事務所studioTRUE共同代表。空間のデザインから都市のリサーチまで様々な活動を行う。自費出版誌『HUMARIZINE』を制作。
②政治におけるデザイナーの役割/ものづくりにおける人間の創造性/アクティヴィズムとしての本づくり
*執筆メンバー*
依田那美紀(いだ・なみき)
①1993年石川県生まれ。兵庫県在住。関西を拠点とする自主制作雑誌『生活の批評誌』編集長。女性支援を生業としながら、批評やエッセイの執筆を行う。能登半島でのボランティアチーム「なみなみ団」を結成し活動中。
②批評、批判、社会運動、フェミニズム、反原発など、“言いにくいことを言うこと”全般に関心があります。今、「万博反対」は驚くほど言いやすいです。ここまで白い目で見られている国家イベントでも、いざ飛び込んだら、言いにくいことは見つかるのかどうなのか。
井上岳(いのうえ・がく)
①建築家
②万博の建築物のほとんどが装飾や工作物の提案となっており、建築家自身が機能と意匠の分離を積極的に行っていること。
鯉沼晴悠(こいぬま・はるひさ)
①1996年生まれ。戦後日本を中心的な対象として建築、デザイン、美術に関する調査研究、展覧会企画を行う。京都工芸繊維大学大学院博士後期課程/金沢工業大学五十嵐威暢アーカイブ所属。万博関連の論考に「反博運動とは何だったのか—1970年以後の未来のために」、「政治性と創造性の狭間で—日本万国博参加者の芸術実践」(ともにpaperC、2024)など。企画した展覧会に「ATGの映画ポスター」展(京都工芸繊維大学美術工芸資料館、2022)など。
②1970年大阪万博期の領域横断的な芸術実践/芸術と政治の関係性/編集的行為の創造性
谷繁玲央(たにしげ・れお)
①1994年愛知県生まれ。建築の研究、批評、設計。博士(工学)。専門は建築構法・建築理論、ハウスメーカー住宅の構法史・商品史。現在は既存建物改修・再生の仕事に従事しながら、東京大学で研究員として研究継続中。建築メディアプロジェクト「メニカン」共同主宰。個人としては近年の建築家たちの漸進的手法をグラデュアリズムと名付けるなど建築に関する批評活動をしている。
②無数・無名の建築および住宅の生成原理/社会的・政治的諸関係の中の建築と建築家/アナーキズム-民主主義-倫理
中村睦美(なかむら・むつみ)
①1993年京都府生まれ。編集プロダクション勤務のち独立。『日本のまちで屋台が踊る』(屋台本出版、2023)を自費出版。
②西洋/Man/首都中心主義的な言説の解体と東アジアの運動/フェミニズムにおいて、連帯とたたかいを両立させること/共感ではなく驚異(ワンダー)を与える表現
はんぺん
①1992年生まれ。地方公務員。大学で建築を学んだのち就職。都市に関わる仕事をしながら、課外活動的に自主勉強会やZINE『Hum』の作成を行う。
②近代史と現代社会の関係/まちとサラリーマンの関係/いま音楽や小説をつくることについて
福井彩香(ふくい・あやか)
①1991年滋賀県生まれ。病院薬剤師・IT企業勤務中に、アートや建築・都市関係の友人らと出会いなどをきっかけに、現在はプライマリヘルスケアを実践する医療機関の体制構築などに携わっている。個人では、スナック知恵、菊坂の家project(仮)、So Tired Collectiveなど、分野横断型の対話や表現をライフプロジェクトとして続けている。
②他者の合理性の理解と対話/社会学とパブリックヘルスの周辺領域/コンヴィヴィアリティ、コンパッション都市
※本の仕様や構成、執筆者は、今後変更する可能性があります。
今回刊行する書籍『万博を解体する(仮)』を中心に、本プロジェクトへの応援や参加の仕方を選んでいただけるよう、いくつかのリターンをご用意しております。
◯書籍『万博を解体する(仮)』
今夏出版予定の書籍『万博を解体する(仮)』をご自宅にお届けします。
◯巻末への名前の掲載(任意)
書籍『万博を解体する(仮)』の巻末に、支援者一覧として名前を掲載いたします。ニックネーム・匿名可ですが、ニックネームの場合、紙幅の関係から10文字程度までといたします。
◯執筆メンバーのZINE
執筆メンバーが過去に出版したZINEをお送りします。この機会に、私たちのこれまでとこれからの活動にも注目いただけると大変励みになります。在庫の関係から希望に添えない場合がありますが、希望の番号を第3希望までご記入ください。
①アラマホシ書房(えじりほか)『おのおの 第2号』(本誌のみ)
②寺内玲・松岡大雅ほか『HUMARIZINE No.05 出版』
③中村睦美ほか『日本のまちで屋台が踊る』
④木村佳菜子『酸欠都市の泳ぎ方 #00』+依田那美紀が参加する能登半島地震支援活動レポートなど、ZINE2000円相当の詰め合わせ
◯トークイベント参加権
刊行後には関東圏と関西圏それぞれで複数回のトークイベントを行います。現時点で詳細は未定ですが、各回万博に関わりの深いゲストを招く予定です。こちらのイベントに無料でご参加いただけます。(事前にイベントの予約フォームからお申し込みいただく必要があります。)
◯スポンサー枠
私たちの問題意識に共感してくださった支援者のみなさまには、議論を生み出すのに貢献いただいた証として、企業ロゴや個人名(愛称、SNSのアカウント名なども可)の掲載をさせていただきます。またwebサイトのURLやSNSのURLを1点記載いただけます。
◯広告の掲載
1ページ分(A5サイズ)の広告を掲載いただけます。掲載は単色のデータとなります。広告のデータはご用意ください。また掲載内容については審査させていただき、公序良俗に反するものは取り下げさせていただく場合がございます。
※お気持ちを上乗せしていただける「上乗せ応援」も可能です。ご検討いただけると幸いです(詳しくは決済画面をご参照ください)。
プロジェクトのスケジュールは以下になります。
また、資金の使い道は以下になります。
クラウドファンディングはAll in形式で行います。目標金額に満たなかった場合でも、プロジェクトに取り組み、本を出版いたします。不足分の出版費用は、編集メンバーの松岡大雅と寺内玲によるデザイン事務所・合同会社studioTRUEが拠出します。
ここまで読んでいただき、誠にありがとうございます。
この本が、私たちだけでなく皆さまにとっても、個人と社会・国家のあいだを考え、語るための手がかりになれば幸いです。プロジェクトの進行状況は都度、皆さまにも共有していきたいと思いますので、ぜひこのムーブメントにご参加いただけたら嬉しいです。
応援のほどよろしくお願いいたします!
編集部一同
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