カラス アパラタスでダンス・フィルムを上映中!
vol. 3 2013-09-03 0
カラス アパラタスでは8月のダンス3作品の連続公演に続き、今度は、地下1階のスタジオでダンスス・フィルムの上映会が始まっています。この上映会は、今週金曜日から池袋の東京芸術劇場にて開催される公演「第2の秋」へ向けての関連イベントです。
「第2の秋」はポーランドのカフカともいわれる作家ブルーノ・シュルツの、日常を極端にデフォルメした奇怪で不可思議な独自の世界を描いた短編小説から、勅使川原三郎が想を得た作品です。上映会では今年の春シアターXで勅使川原がブルーノ・シュルツの言語世界に真っ向から挑んだ、ダンスの範疇ではおさまりきれない<実験劇場>とでもいえる作品「春、一夜にして」と、つい先日までアパラタスで上演していた「第2の秋」に向けてのエチュード「終わらない季節、終わらない音楽」から、非常に高い評価を得た佐東利穂子のソロダンスの回を9月15日迄上映します。
会場の幅5m高さ2.4mの壁一面に映し出されるダンス映像は、あたかもステージ上で公演に立ち会っているかのような大迫力。クローズアップのシーンではダンサーのとても繊細な動きに圧倒され、ひきのシーンでは身体や照明が形作る空間造形の美しさに目を見張らせられます。公演とはまた別種の、ダンスの新たな魅力にぜひ触れてみて下さい。
カラス アパラタスには、80年代から現在まで国内のみならず欧米のダンスシーンを震撼させた勅使川原三郎とKARASの公演の膨大な記録映像が存在します。それらの映像には今観直してみても驚くほど、勅使川原三郎とKARASのそのときどきの際立った創造的エネルギーが真空パックされています。カラス アパラタスでこれらの映像を公開することによって、時代を超えて若者たちに創造のエネルギーを伝え、流行とは無関係に表現することの本質をじっくりと考える機会を提供できればと願っています。
そのためには膨大なビデオテープやHi8の素材をDVDに変換する必要があります。記録映像の上映を実現するためには、皆様のご支援が不可欠です。
今後とも、お力添えのほどよろしくお願いいたします!