ミュージシャンの皆様からのコメントが届きました!(vol.3)
vol. 11 2015-05-16 0
皆さま、こんにちは。プロジェクトメンバーの林口です。
お陰さまで、無事に目標額を達成し、プロジェクトを実施できることになりました!皆さま、本当にありがとうございます。
ミュージシャンの皆さんには早速制作に取り掛かっていただいています。CD制作の過程もご報告してゆきますが、本日は、ミュージシャンの皆さんからお寄せいただいたコメント第3弾をお届けいたします!
ファンディング期間は残りちょうど1週間!より多くの方に知っていただき、またよりよい作品作りに資金を使わせていただけるよう、最後まで頑張りたいと思います!
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◎蓮沼執太 Shuta Hasunuma
以前、物理学の数式を使ってアルゴリズムで音を生成したことがあるんです。テクノロジーを使って、宇宙っぽい作り方をしてみました。映画とかで、僕たちがイメージするステレオタイプな宇宙っぽい音ってありますよね。ポヨンポヨン、とかSF的な。今回はそういった既成概念を更新するようなプロジェクトになると思います。みんながイメージとして持っている「宇宙観」を更新したい。そういう思いがありますね。
そもそも音源のもとになっているものは、アルマ望遠鏡のデータですよね。星のデータをもらう、という。データ、数学、計算ですよね。オルゴール盤に置き換えるのもアルゴリズム。僕は、もうちょっとロマンチックにしたいんですよ。計算で音楽を作るのではなく、エモーショナルな。「エモい」感じに向き合った方がたぶん面白くなる。有機的にとらえて、キラキラしたものというよりは、割とハートフルな制作をしたいと思っています。
*ハフィントンポストのインタビューから抜粋。インタビュー全文はこちら>>http://www.huffingtonpost.jp/aport/star-music_b_7264558.html?utm_hp_ref=japan
◎伊藤ゴロー Goro Ito
古代から人々は調和の秘密を解き明かそうと知恵を絞ってきた。
ぼくもハルモニアの謎解きの誘惑にのってみようと思う。
◎クリスチャン・フェネス Christian Fennesz
I think this is a very special project, unlike anything I have done before.
I am not sure yet, but I was extremely fascinated with the melodic content that appeared after the transcription. I hope to compose a piece that underlining this.
自分がこれまで携わったどんなプロジェクトとも違う、とてもスペシャルなプロジェクトだと思う。
どんな曲を作るかまだはっきり分からないけれど、変換された音が非常にメロディアスなことにすごく魅了された。そのことを強調するような楽曲が作れたらと思っている。
◎スティーヴ・ジャンセン Steve Jansen
Working with random musical samples is a method I often adopt for composition where structure and form are free to evolve. Where dissonance and discord provide an unexpected pallet of colours with which to bring to life a blank canvas and draw attention to the detail of sonic twists and turns. What is special with the ALMA project is that we are working with tones sourced from tiny wavelengths emitted from a distant part of the universe. These can be manipulated in their original form or embellished with further arrangements to paint a unique image in the form of a soundtrack to a dying star. In this sense it would be a very special project as each contributor would be capable of producing something in stark contrast to the other, just as we each might perceive our place in the universe in an individual way.
断片的な音のサンプルを使うことは、構造や形を自由に展開できることもあって、曲を作る時によく取り入れる手法。不調和や不協和音が予期せぬ色のパレットとなって真っ白いキャンバスを生き生きとさせ、音波のうねりのディテールへと意識を向かわせてくれるから。今回のこのプロジェクトの魅力は、宇宙のはるか彼方から発せられたわずかな電波が元となった音を使えること。これらは、「死にゆく星」のためのサウンドトラックというユニークな絵を描くために加工されたり、装飾されたりするだろう。私たち一人一人がそれぞれのやり方で宇宙の中の自分の位置を認識しているように、参加するミュージシャンたちがそれぞれ全く異なる楽曲を作り得るので、そういう意味でもスペシャルなプロジェクトになるだろう。