PRIDE IN KYOTOに行ってきました!
vol. 4 2025-11-12 0
『これからの私たち - All Shall Be Well』は香港で暮らす60代のレズビアンカップル、アンジーとパットの物語です。
しかし、ある日パットが亡くなります。
そして大切な人を失ったアンジーの静かな闘いと再生が始まります。
この映画について少しでも多くの方に知って頂こうと思い、11/9(日)に京都市役所前広場で開催されたPRIDE IN KYOTOというイベントに行ってきました。
当日はあいにくの雨だったのですが、行ってよかったです!
東京レインボープライド始め、同様のイベントは全国各地にあるのですが、恥ずかしながら参加したのは今回が初めてでした。なぜ今まで行かなかったかという言い訳としては、誰かに誘われた事もなければ、接点もなく、いつやっているのかも積極的に調べはせず、普段あまり外出しない自分としては行く理由もなかったという感じかも知れません。映画の宣伝という不純な動機で行ってきたわけですが、それがきっかけで素晴らしい体験をさせて頂いたと思っています。
率直な感想としては、出展者や来場者の皆さんが日本一と言っていいほど心温かい人ばかりで、感動しました。
普段、私はどちらかと言うと、海外のFilmmaker達と交流する事が多く、様々な苦難を乗り越えて物語を伝えようとしているFilmmakerたちに心を打たれ、感動し、そういったFilmmakerたちと映画を作ったり、彼らの映画を配給する事に生きがいを感じてきました。
私は映画祭に行くのが大好きなのですが、それはそこに世界各国から集まる人たちがみんな寛容で、その寛容さに自分も助けられているからかもしれません。そんな寛容な人々が、こんな近くにもいるんだと思ったPRIDE IN KYOTOでした。
私のFilmmakerの友人には何らかのマイノリティの人々がたくさんいます。それは民族的な事であったり、ジェンダー的な事であったり、身体的な事であったり、様々ですが、私自身は何のマイノリティにも属さないマジョリティだと思っています。昔、アメリカに留学していた頃はアジア人というマイノリティだったのかも知れませんが、今は日本に住んでいる日本人です。マイノリティのFilmmakerのみんなは多くの苦難を経験していると思いますが、そんなみんなの強さに感動し、自分の弱さを知り、彼らの寛容さに救われるという経験をしてきました。
この映画に限らずですが、私が製作した映画や配給した映画は全て大変なものばかりです。それは私に限らず、インディペンデント映画やアートハウス映画に関わっている人は同じかも知れません。今回も、全国のミニシアターが厳しい状況にある中、劇場のブッキングは簡単ではなく、予算が限られている中、宣伝も苦戦しています。でも、PRIDE IN KYOTOで出会った人たちは、この映画について真剣に耳を傾けてくれ、さらに自分の映画についての説明がたどたどしいのに最後まで笑顔で聞いてくれて、みんなにこの映画を紹介するよと自信もって言ってくれて、本当に救われた感じがしました。予算も人員も限られていて大変ですが、この映画を買ってよかったし、もっと頑張ろうと勇気づけられました。
そんなこの映画を全国に届けるべく、頑張っていきたいと思います。PRIDE IN KYOTOのようなイベントも12/13の劇場公開までに多く参加したいと思いますので、同様のイベントに関して、情報を頂ければ幸いです!
11/14~11/16は渋谷ジェンダー映画祭に行きますので、また多くの心温かい人とお会いできる事を楽しみにしています。
何卒よろしくお願いします。
Foggy
今井太郎
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