「この世はありきたり」について話してみる岡田
vol. 4 2018-06-22 0
塩出太志監督の作品はほとんど拝見させていただいているのですが、日常がきちんと終日をむかえる「日常エンド」、この世もあの世もない「死神ターニャ」、地下アイドルが大暴走「ロード・オブ・ツリメラ」などなど、日常がいつまでも続くなんておとぎ話、この世は本当にどの世なんだ、時代に流されるとかルールってどない?みたいな…(監督に怒られそう)気持ちよくバッサリ、アイロニー満載でクレバーに切り込んでいく作品が痛快なのですが、今回「この世はありきたり」はわかりやすいコメディー要素が一切取り払われ、「ワタシガタリ」にズバズバと縫い目をいれては切り込んで行く、シリアス?な作品となったように思います。
監督作品の一ファンとして、そのサイドどのサイド感が増していて
、笑いが削がれた分、切れ味が増しているような気もします…自分が出演させていただいておいてなんですが…とても嬉しく思っております。
タイトルをどうしようか悩んでおられたとき「この世はありきたり」と送られてきたときには、この世とあの世とありきたりと全然ありきたりではない内容に痺れたものです。