★イベントレポート★「コーヒーコレクション around 神田錦町2015」
vol. 9 2015-11-01 0
★イベントレポート★「コーヒーコレクション around 神田錦町2015」
昨日開催された「コーヒーコレクション」、会場はコーヒー好きで活気が溢れていました。コーヒーを楽しむ文化が日本でも、盛り上がり始めた中で、先日青山 で開催された「コーヒーフェスティバル」、そして「コーヒーコレクション」を企画されたバリスタの大槻さんにお話をうかがいました。
ーー今まで、こういったコーヒーショップや器具メーカーなどが集まるイベントは日本であったのでしょうか?
大槻(以下略):僕はコーヒー業界にはいって長いとは言えないのですが、その期間だけでもなかったと思います。催事やマルシェの片隅でコーヒー店がちょっ と出すとかの小規模なもはありましたが…。コーヒーショップが一同に集まるというのは、おそらく初めてです。青山の「コーヒーフェスティバル」は2日間で 熊本や盛岡など全国から30店舗ちかくの自家焙煎のコーヒーショップに出店していただきました。そういった大規模なコーヒーのイベントは、多分僕はなかっ たと思います。
ーーそういったコーヒーイベントは海外では、いくつかあったということなのでしょうか?
そうですね。海外の場合だとエスプレッソメーカーや、コーヒー器具メーカーが協賛して実現しているケースが多いです。TEDなどのプレゼンテーションのイベントの中で、トップバリスタが集結して、どんどんコーヒーをいれるというおしゃれなイベントもあったようです。
ーーそもそもイベントのきっかけはどんなものなのでしょうか?
僕は、ポール・バセットというお店でバリスタとして働いていて、これからはグリッチ・コーヒーに移るんですけど、たくさんの方にコーヒーを楽しんで頂きた いと思いがあって毎日コーヒーを作っています。でも、コーヒーショップに足を運んでくださる方は、もともとコーヒーが好きで週に何度も来てくださる。だけ ど、「コーヒーは苦いな」といって、コーヒーを飲まず嫌いというか苦手な方にも、コーヒーの魅力を知ってほしい。そういう機会はお店では出来ない、ないな ら作るしかない!とはじめたのがきっかけです。
ーーいろんなコーヒーを飲み比べてもらって、コーヒーの魅力を知ってほしいというのが、一番大きい理由なんですね。
今後も続けていくのですか?
一回だけだとお祭りみたいになってしまいますから(笑)。もっと伝えたいことはあるし、まだ紹介しきれていないコーヒーの魅力もありますし。
ーーコーヒー屋さんが観てこの映画はどんな印象を受けましたか?
コーヒーという物語だけではない映画のクオリティ、観ていて飲み込まれるような空気感と、コーヒーに携わる人の思いや所作がひとつひとつ入っているし、コーヒーを知らない人も作品として楽しんでもらえると思います。
それに、コーヒー豆が出来てからコーヒーになるまでを紹介するツールって、実は今までなくって、一杯に込められた物語を発信することは、コーヒー屋のみんなも求めていたんじゃないかなって思っています。
ーー大槻さんがお話ししてくださった通り、本作は「seed to cup」という物語を描いている作品なんです。実はこの作品は自主制作ではじまって、コーヒー屋さんを中心に自主上映で広がっていって、劇場公開となるん ですね。普通は映画館で公開して、そのあと自主上映会に…という流れが主流なのですが、すごくインディペンデントで、一杯ずつ大切に淹れたコーヒーをお客 様に届けていく、その感じも、コーヒーと似ているなと思っています。
それに、みるとすごく美味しいコーヒーが飲みたくなる映画なので、コーヒー屋さんと一緒にやっていきたいですね。僕たちも初めての配給作品なので、まずは全国の劇場公開を目標にしていますが、そのあとじっくり全国に届けていけたらと思います。