他にはない禅の魅力を伝えるサウナ
vol. 3 2024-11-03 0
多くのご支援ありがとうございます。お陰様で目標に向かって、着実に進んでおります。
さて、このサウナですが、皆様に禅について知って頂きたいと、様々な工夫を凝らしています。私自身は、禅、特に私たち臨済宗の禅で一番面白いのは禅問答だと思っております。
坐禅の修行の三要諦と言われるのが「大信根」「大疑団」「大勇猛心」の3つです。「大信根」とは仏教の力を信じる。悟りというものがあることを信じる。まずは禅に自らを委ねる覚悟です。
そして次に必要なのが「大疑団」。疑うことです。これは人のことを疑うというようなちっぽけなものではありません。私たちは、知らず知らずのうちに常識や固定観念に縛られて、自ら苦しみや不安、悩みを作り出しています。しかし、それに気づいてない。
「大疑団」とは、この当たり前に対して疑問を持つということです。そのために、私たち臨済宗の僧は【禅問答】というものに取り組みます。【禅問答】とは「風の色は何色か?」などという答えのない無理難題です。【禅問答】は、当たり前のものに対して疑問を持つきっかけを与えてくれます。このモヤモヤを抜けた先に、カラリとした悟りがあるということです。
私自身も、まだ修行中の身ですから、皆様に【禅問答】出すことは、とてもおこがましくできません。しかし、【禅問答】にも"無門関”や”碧巌録”と言われる教科書があります。そうしたものを紹介し、【禅問答】について考えて頂くきっかけを、このサウナを通して持って頂ければ幸いです。
最初はサウナ室で、映像を楽しんでもらうつもりでしたが、現在は内気浴ができるスペースで映像を見て頂き、サウナ室では自分自身と向き合ってもらう予定です。
これは”無門関”の中にある「香厳上樹(きょうげんじょうじゅ)」というお話です。口で枝を噛んでぶら下がっているというのですが、実に奇妙なお話です。内容が難しいので、イラストつきで紹介するつもりです。また、海外の人にも楽しんでもらえるよう多言語化したいとも考えています。
そして、話は続きます。そこに別の僧が来て、「禅とは何か?」と問うわけです。答えれば、当然口を開きますから落ちて死んでしまいます。答えなければ、禅僧として失格である。と、さてどうするか。というお話です。
私たちは、こうしたお話を通して、自分の当たり前を見つめなおします。そうした体験を皆様にもして頂き、「禅」に興味を持つきっかけになれば、うれしいと考えています。
ちなみに三要諦の最後、「大勇猛心」は、最後まで修行をやり抜く持続的な気持ちのことです。他ではなできない体験を皆様に届けたい。どうかご支援お願いします。