予告編:戦後80年を迎える今こそ耳を傾けたい声がある
vol. 24 2025-07-31 0
『よみがえる声』公開のため応援いただきました全国の皆様
8月2日(土)公開まであと2日となりました。クラウドファンディングに300名以上の応援をいただき、公開を迎えられことに感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました。
予告編 戦後80年を向ける今こそ、耳を傾けたい声があるーー
公開された予告編には、1985年から作家として活動していた朴壽南が、ペンをカメラにかえて映画制作をはじめた動機が語られています。
在日一世たちの「沈黙」
1964年から、録音機を担いで広島の原爆スラムや筑豊の炭鉱住宅で暮らしていた在日朝鮮人一世の体験を記録し証言集を出版し作家として活動してきた朴壽南は、映画の中で次のように語っています。
「はじめ私ははペンだったのです。それでも どんどん取材で入っていくでしょ。そうすると 聞き取りしようにも言葉が出てこない。歳をとった人たちは特に日本語も下手だけど、朝鮮語でも全然 話にならないくらい朝鮮語でさえ 表現ができない。"沈黙”を 表現するのは、言葉には限界があるということ」
「言葉が震えている、全身が震えている、それを表現するには映像しかなかったのです」。
こうして1964年から朝鮮人被爆一世の体験を20年かけて取材してきた朴壽南監督は、1986年に『もうひとつのヒロシマ−アリランのうた』を製作し、自主上映運動をはじめたのでした。
広島・長崎で原爆被爆した在日朝鮮人一世、植民地からの解放後、祖国に帰国し原爆後遺症と差別に苦しんできた在韓被爆者、軍艦島の過酷な労働を強いられた徴用工・・・
予告編の中に散りばめられた40年前の証言者たちの映像は、今は2度と聞くことができません。戦後80年を迎える今こそ、ぜひひとりでも多くの皆様に、劇場で耳を傾けていただきたいと思います。
戦後80年、よみがえるもうひとつのヒロシマ
本日から、第1作目『もうひとつのヒロシマ−アリランのうた』ロードショーがスタート!
本日7月31日から東京のシネマ・チュプキ・タバタで2週間のロードショーがスタートしました。
目と耳が不自由な方も一緒に映画を楽しんでいただくためバリアフリー版を製作し上映する日本唯一のミニシアター、CINEMA Chupki TABATA(シネマ・チュブキ・タバタ)。共同監督の朴麻衣は、音声ガイドのワークショップ講座に通っていたことがあります。朴壽南監督自身が、黄斑変性症を患い視覚障害者であり、今回、バリアフリー版が上映されることを大変喜んでおります。『よみがえる声』のバリアフリー版も9月1日から上映されることが決まりました。
8月9日にはシネマ・チュブキ・タバタで皆さんと一緒に鑑賞して交流する予定です。
『よみがえる声』公開と同時に、盛りだくさんのイベントがあります。
8/2(土)初日13:50の回、ポレポレ東中野、シネマ・チュブキ・タバタは、混雑が予想されますので、劇場のホームページから、早めにオンラインでお席を予約いただけたらと思います。どうぞ周りに皆様にメールやSNSでお知らせいただきますようお願いします。
公式サイト https://tinmoku2025.jp/
ポレポレ東中野 https://pole2.co.jp/coming/6870fa3cebb1b2324156b84f
横浜シネマリンhttps://cinemarine.co.jp/yomigaerukoe/
シネマ・チュブキ・タバタ https://coubic.com/chupki/3736976
連日猛暑が続きますが、何卒お身体ご自愛くださいますようお祈り申し上げます。
ありがとうございました。
『よみがえる声』上映委員会
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