『よみがえる声』日本の反響
vol. 9 2025-04-28 0
『よみがえる声』劇場公開のためのクラウドファンディングは終了まで残り18日となりました。
今日は3月に初めて日本国内で自主上映で開催された『よみがえる声』上映会で寄せられた30枚の感想文から一部をご紹介します。
今回、劇場公開前の特別上映は、在日コリアン・マイノリティーの人権問題について企業・団体内で啓発を推進するリーダー養成を目的とした東京セミナーのプログラムとして行われました。在日コリアンマイノリティ人権研究センターによる主催で、上映の前には、講師から朝鮮人被爆者についての歴史的な背景を学ぶ講義が行われました。出版社、メディア関係の方も多く参加されました。
『よみがえる声』感想
*これだけ膨大な証言を記録として残されたことにメディアの関係者として頭が下がりました。歴史を正確に伝えず、問題の解決を先送りにすれば、世論の分断を招くだけ。権力は本当に過去の過ちを認めないと痛感した。これは我々が働く企業でも同じかもしれない。身につまされる思いだった。
*貴重な記録を残し見せてくださったことに感謝申し上げます。日本の旧植民地に対する加害の歴史について知り、学ぶ機会がこれまでに何度か持ってきましたが、隠そうとする矮小化しようとする日本の姿勢を知ることになり失望してきました。以前、関東大震災の朝鮮人虐殺の地を訪れたときにも思いましたが、当事者、当事者から直接話をきいた方々が少なくなっていく中、記録、記憶を語りつぐことの責任が、今生きている私たちにはあります。映画の中で、原爆被害者の方の裁判に協力した方、強制労働の犠牲者の追悼碑に真実を記し、私有地に建てることにするなど、個人の方々の強い思い、努力によって支えられていることも印象に残りました。
*例えば「戦争の歴史」というと多くの日本人は広島・長崎の原爆や東京大空襲をはじめ全国の大空襲被害を思い出し「戦争はだめだ!」「平和は大切だ」と思う人々が多い。残念ながら被害の歴史が歴史で、加害の歴史が抜けてしまっている。これは日本の歴史教育に問題があると思う(特に近現代史の)日本の「植民地主義」の真実の歴史をしっかりと学ぶ必要がある。
*フィルムも貴重でしかも多大な苦労の上に編集された映画。その映画を一般公開前に拝見できたことを光栄に思います。監督お二人のなんとか事実を真実を後世にのこしておきたいという熱意が伝わってきました。昨今の先行きが不透明で不安定な国際情勢にあって日本政府の国防への無策ぶりに不安を感じております。しかしながら一方では歴史認識を歪曲した形でバイアスを与えている。国家運営の難しさを感じた。
*『よみがえる声』というタイトルが秀逸だと思いました。フィルムの復元はもちろんですが、「声」は常に葬られてきたという歴史。よみがえった声は、多くの人にこれからは生き続けてほしいと感じました。
上映会のあとに行われた監督との質疑応答や、その後の食事会でも参加者の皆さんから活発な意見や感想が述べられました。映画は見てくれた人がいて初めて完成したと言いますが、『よみがえる声』を作って本当に良かったと胸を熱くした忘れられない上映会となりました。
上映後トークの最後に、パク・スナム監督が述べた一言
「これは終わりではありません。これからが始まりです。」
会場からどっと笑いと拍手が起こりました。
こうした上映会を各地で広げていきたいと思います。
写真は2025年2月 座・高円寺ドキュメンタリーフェスティバルで中村高廣監督(左)とパク・スナム監督(右)
<カウントダウン>終了まで残り18日!
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『よみがえる声』上映委員会 共同監督 朴麻衣
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