取材にて、と愛哀相。
vol. 7 2024-08-13 0
お盆ですね、大西です。
これまでご支援くださった皆々様、本当にありがとうございます。
現在、目標額の40%を越えたところで、ピタっ!と数値が止まっております。これは、もうドキドキでしかありません。
さて、タイトルにまずは『取材にて』と書かせて頂きました。
劇作家を始めてから18年も経ったんですが、いつからか本を書くにあたり取材に出かけるようになりました。勿論、今回もです。だから観て下さった方なら、作品の奥行が伝わったんじゃないかと。
取材に出かけるというのは劇作家としては勿論なんですが、演出家としても非常に得るものがあります。その得たものを言葉にして俳優たちに伝え、一緒に具現化してゆくのが稽古なわけであります。
そして、いつもお世話になっているスペース京浜さんです。
スタジオの中はこんな感じで、劇団員だけだから、凄く贅沢な空間です。
これまで本当に色んな作品の取材に出かけてきました。学生の頃にまったく勉強をしなかった自分としては、取材というより社会見学になり、いつもいつも学びを得てきました。
その都度、思うことがあります。
どんな取材現場でも、やはり自分は当事者ではないから、どこまでその気持ちに寄り添うことが出来るのか、をいつも大切にしています。やはりどこまでいっても、その気持ちは借り物だから。
然し、その借りた気持ちを、自分たちの本物の気持ちにしてゆくことが、表現者の魂の拠り所だと僕は信じています。
僕が描く登場人物の暮らし。
生きているなかで何を見て、何を聞いて、何に喜んだり、笑ったり、哀しんだり、怒ったり、泣いたり、その様々な感情と、その感情を芽生えさせる相手や何かしら。
それらを演じる俳優たちが、どこまで観て、聴いて、触れて、感じることが出来るのか。そして自分たちが獲得したそれらをどこまで表に現わし、観てくれる人たちの心に働きかけることが出来るのか。
そういう作業が本当に大変なんですが、それ以上に生きている実感を得ているわけです。
さて、取材にて、のあとに『愛哀相。』と綴りました。正確に綴ると『愛、あるいは哀、それは相。』というTOKYOハンバーグの作品です。再再再演してます。つまりTOKYOハンバーグというか、劇作家大西弘記の代表作だと僕は思っています。何故ならば、僕の故郷の話でもあるし、忘れもしない2011年3月11日という日が、この作品を僕に書かせてくれました。
2011年12月に福島に取材に行き、初演は翌年2012年3月でした。当時のPVがありますので是非、ご視聴ください。
初演のPV(2011年12月)
そして10年が経った2021年に再再再演をしました。今もですが、この当時はコロナも大変でした。こちらもPVがあり、大西の10年の経過も少し見られます(笑)
2021年再再再演のPV
PVを2本も観て下さった皆さま、どうぞ再再再演の本編をご覧ください。こちらは配信用で撮影した動画で画質も4Kで観られます。この動画はクラファン締切の8/30まで観られます。
TOKYOハンバーグProduce Vol,30 愛、あるいは哀、それは相。
2021年6月13日~20日 @座・高円寺1
ご視聴ありがとうございました。
あ、次は影絵について綴りますと言っていたのに、ごめんなさい。
次回は槌谷絵図芽さんです。
さて、何を綴ってくれるのでしょうか?
乞うご期待です!!!