「捨てるものなどはない」2022/9/2報告(その1)
vol. 16 2022-10-01 0
ご協力、応援いただくみなさま、本当にありがとうございます。
ドキュメンタリー映画『明日をへぐる』《今井友樹監督2021年作品/製作:シグロ山上徹二郎
/配給:Palabra・シグロ/ポスター画:田島征三
/ナレーション:原田美枝子/音楽:山村誠一(音楽編集:山田やーそ裕)
/音声ガイドナレーション:笠井信輔》
に記録されている高知県いの町・吾北(ごほく)上八川(かみやかわ)。
9月の台風14号の暴風。楮も影響を受けましたが、伸びようと懸命です。【↓10月1日撮影】
■このプロジェクトで、『かみそノまもりがみ』の制作などにご協力いただいている
西村優子さん(造形作家/折形デザイン研究所)。
西村さんを中心に「かじがらプロジェクト」もスタートしました。
2022年9月2日㈮の催しについて、西村さんからの報告をお伝えします。
主催=公益財団法人下中記念財団 https://www.shimonaka.or.jp
※西村さま、関係者の皆さま、掲載が遅くなり申し訳ありません。
【西村優子さんからのご報告】
9月2日(金)19:00-21:10 東中野 ポレポレ坐にて
ECフィルムの上映会と高知・吾北地区での現状と取り組みをご紹介させていただく会が開かれました。
ECフィルムから、
アシのむしろ作りでは、構造物として、編んだり、束ねたりで、ささやかな素材でも強くなることを教わりました。
生垣づくりでは、小道具の使い方やその地域の在り方も想像するのが楽しかったり、
まさかの牛の糞での大皿づくりは、究極のすてるものなどはない。と実感しました。
人間ばかりでなく、小鳥からは、魅力を見せつける方法も学びました。
女性一人で構造物を組み立て、撤収までしてしまう知恵。その優雅な動じない所作にも惹きつけられました。
橋だって、必要ならば作るしかない。という発想。
いろいろなことを教えてもらい、その場にいた方がと共有することができました。
今回まずは、「かじがら」を知っていただけたらと思い、現状の様子、それをなんとかしようという取り組みをご紹介しました。
かじがらがみなさんに見てさわっていただきながら、多くのヒントを一緒に会場の皆さんと共有する大変貴重な機会となりました。
たくさんのご感想をお寄せいただきました。
みなさまのお声を丁寧に実践していけるよう取り組みたいと思います。
時代が進むにつれ、進化していったことの裏で退化してしまった諸々のことが、
だんだん見えてきました。もう、とっくに向き合わなくてはいけない時がきてると感じてます。
未開拓であるかじがらを見つめ直すことで、あたらしい道を広げていけたらと願いつつ、
「かじがら」がアイコンとなり、集落を守り続ける道を探していきたいと思います。
ありがとうございました。
西村優子
ECフィルム=「エンサイクロペディア・シネマトグラフィカ」は、世界中の知の記録の集積をめざした映像による百科事典です。
ECフィルム http://ecfilm.net