『ゲバルトの杜』CF最終日まで、あと5日!
vol. 3 2024-04-26 0
MotionGalleryに集うみなさまへ。
『ゲバルトの杜〜彼は早稲田で死んだ〜』宣伝費のご支援をお願いするクラウドファンディング最終日4月30日まで、残り5日となりました。4/26現在、コレクター206人、集まった金額2,547,800円。あと45万円で目標を達成できます。ぜひプロジェクトページをご覧ください。そして、みなさまのお力をお貸しください。支援の輪を広げてください。どうぞよろしくお願いいたします。
◉プロジェクトページ
https://motion-gallery.net/projects/GEWALTnoMORI
ぼくがなぜ1960年代から70年代の若者たちの「叛乱の時代」にこだわって、ドキュメンタリー映画をつくりつづけているのか。先週行われた『ゲバルトの杜』公開記念特集上映のチラシにその理由を書きました。下記に貼りますので、ご興味がありましたらぜひ読んでみてください。
『ゲバルトの杜〜彼は早稲田で死んだ〜』監督・代島治彦
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死者にみちびかれて
なぜ半世紀前の地層に井戸を掘り、何本も映画を作ってきたのだろう。「死者にみちびかれて」。これは大江健三郎の小説『万延元年のフットボール』第1章のタイトルである。「発酵した細胞群が肉体そのものの真に具体的な死を、酒のように醸している。生き残った者らはそれを飲まねばならない」(『万延元年のフットボール』第1章より引用)。
具体的に死んだ者たち。三里塚における成田空港建設反対闘争で、機動隊員3名殺害の責任をとるように縊死した農家の長男・三ノ宮文夫。佐藤栄作首相南ベトナム訪問阻止闘争で、機動隊に撲殺された京都大学1年生・山﨑博昭。新左翼党派間の内ゲバの渦に巻き込まれ、中核派スパイと誤認されて革マル派に殺された早稲田大学2年生・川口大三郎。
国家権力に対する異議申し立て(ベトナム反戦、沖縄闘争、原発反対、公害問題、空港建設阻止…)。大学・高校キャンパスを舞台にした全共闘運動。武器をもって立ち上がった新左翼党派による革命への闘い。あの時代、どれだけの若者が傷つき、殺されたのだろう(そこには無数の自殺者も含まれる)。
ぼくたちは想像しなければならない。半世紀前の地層で死者たちが「酒のように醸している」ことを。そして「生き残った者らはそれを飲まねばならない」ことを。深い井戸を掘り、死者が醸した酒を汲みあげる。その行為の結果が、これまでのぼくの映画なのかもしれない。