空き家Aと空き家B
vol. 30 2024-11-30 0
初めてのワークショップから2カ月後の2024年2月10日。ついに、現在では交流拠点&イベント発信基地の定番となった、2つの駅前空き家を題材とした『まちづくりワークショップ第2弾』が開催されました。
こちらが会場となった空き家Aと空き家B。
どちらの建物も相続空き家として、もともと住んでいた方と現所有者の名前が異なっていたことから、関係者が呼び名を混乱しないよう付けられた仮名称でしたが、その後地域で起こった夏祭りやハロウィンパーティーの際も、A会場・B会場という名称で呼ばれるようになりました。
私は2023年の9月頃から空き家B(=現在名称『楽屋』)のオーナーさんとは何度か面談を重ね、「GW明けから空き家のDIYリノベーションをやって地域の交流拠点を創りたい」という事前相談も済ませていたので、裏側で着々と進めていた構想はあったのですが、
様々なまちづくりに携わってきた市川先生から
「まちづくりは、その地域に関わる住民と学生達が、本人たちの意志で『このまちには何が必要なのか』を気付くことがとても重要なんです。」というアドバイスを受けていたので、
あえてこれからのことは白紙の状態で、ワークショップの題材として取り上げて頂きました。
2023年12月12日のワークショップ第一弾で出てきた未来希望図に従って、
『この空き家AとBが使えるとしたら何がしたい?』というディスカッションです。
前回同様各チームから様々な意見が出てきました。
こちらが当時のワークシート。↓↓↓
いかがですか?このアイデアの量。
「誰がやるの?」という主観軸さえ除いてしまえば、こんなにも具体的に「町にあったら良いこと」が出てくるわけです。
そして、皆さんはお気付きでしょうか?
ここで生まれたアイデアが、そっくりそのまま現在の『楽屋』のコンセプトに反映されています。
ワークショップ①:『西高屋という町について』=広域的な未来構想
ワークショップ②:『駅前にある具体的な建物』=局所的な具体案
に転換されたことで、まちづくりの機運と可能性はより一層盛り上がり、
具体的な建物を中心とした駅前通りの活性化を描けたことで、それぞれの世代が期待するコミュニティのカタチと、その共通点をお互いに探り始めるきっかけとなったのでした。