地域と学生が繋がった記念すべき一日
vol. 29 2024-11-29 0
歴史探索ツアーからの1ヶ月後の2023年12月12日。
近畿大学にて初めてのまちづくりワークショップが開催されました。
参加者は大学生、高校生、地域住民、地域と関係のある企業など、総勢70名以上。会場に入ってみて人数の多さと世代の幅広さにビックリしました。
皆さんそれぞれ何かしらの繋がりがあってここに呼ばれたわけで、『まちづくり』というキーワードのもと、根回しで繋がっていた人達が既にこんなにいたのか!ということに大変驚きました。
初めのディスカッションテーマは『西高屋に足りないもの』です。
6~8人ぐらいのグループに分かれて、このまちに足りないものを、曼荼羅チャートで書き出していきます。
『西高屋に足りないもの』
・飲食店 ・ランドマーク ・寄り道スポット ・イベント ・交流 ・広場 ・歴史 ・駐車場 ・雇用 ・地元の繋がり ・ワクワク ・遊び場 …etc。挙げだしたらいくらでも出てきます。笑
西高屋という町は、西条の隣町としてベッドタウンの意味合いが強かったせいか、「これまで敢えて何も作らなかったの?」というぐらいに目立った建物や特徴が何もなかったのです。地域住民の方も学生も、みんなで町の自虐ネタを飛ばしています。
次のディスカッションテーマは『西高屋のポテンシャル』を考えるです。
これまでは無いものばかりを挙げてきたけど、西高屋の好きなところ、それぞれが思う魅力を発表し合います。
・自然 ・ベッドタウンとしての一定の人口と学生の多さ ・星空 ・駅周辺が整備されてきている ・未開発でのびしろたっぷり …視点を変えれば弱みは強みになります。
最後のテーマは『西高屋の未来を描く』です。
みんな思い思いの夢を語ります。
「こんな風になったらこの町はもっと良くなる。」って、未来予想図を楽しそうに語ります。
こんなに有意義で建設的なワークショップは初めてでした。
3時間のワークショップを終えた後、ある方が私に声を掛けてくれました。
「松本さん、これはもう松本さんが言っていた交流拠点ってやつを作るしかないっすね!!」
2ヶ月前の自治協で、コミュニティスペースの必要性に半信半疑だった住民Kこと木村さんです。前回の歴史勉強会の後半でも顔を合わせていたので、この時で3度目の顔合わせでした。
木村さんは、学生達がこんなに町のことに対して意見を言ってくれるとは思っていなかったようで、この町でずっと育ってきた木村さんにとっては、とても刺激的で嬉しい一日だったと教えてくれました。歴史解説をしてくれた井上さんも同様に若い子達の自由な意見を喜んでいました。
この12月12日は、これまで交流する機会のなかった地域住民と学生達が対等に繋がった記念すべき一日になりました。
そしてこのワークショップをきっかけに、今の楽屋プロジェクトの根幹となる『交流拠点創り』に対する期待感が一気に高まったことも事実です。