コンタクト
vol. 13 2024-11-13 0
近畿大学でのミーティングから2週間後、村瀬さんから私宛にお電話が入りました。
「地域の方に色々と聞いて回って、分かったことがいくつか。ご近所さん曰く、登記簿に載っていたお二方の内、息子さんの方が最近亡くなっていたとのこと。また福山市が住所になっていた娘さんは今は広島市内に住んでいて、介護施設に入所中のお母様のお世話と御実家の掃除でちょくちょく西高屋に帰ってきているそうなので、次回見かけた時に近所の方から『役場の人が町興しの一環で相談したいことがあるって言いよったよ!』と声を掛けてもらっておくことで、自然な流れで連絡を取り合える状況を作れそうだ。」とのこと。
素晴らしい!! まさに理想的なアシストです!! 直接的な交渉ではなく、近所の知り合いからの間接的なアプローチショット!!いや~こういった根回しの上手さはさすが村瀬さんです!!せっかち過ぎる私には考えも付きませんでした。
ご近所さんからオーナーの娘さんへ、娘さんからオーナーであるお母様へ、そしてお母様の後見人となっている弁護士さんへと物件交渉の場を設けて頂くまでになりました。
2023年8月、村瀬さんと私は広島のとある弁護士事務所に伺い、オーナーの後見人である弁護士さんに対してここに至るまでの背景と、物件を使って何をしたいのか、現在考えている事業構想をご説明しました。
事業構想についての異論はなく、後見人の立場から言えば、「オーナーさんの収支はどのようになるのかを示して欲しい。」ということだったので、次回は物件そのものを正式に調査させて頂いた上で、より具体的な改装計画と賃貸契約に向けた査定資料をご提示することになりました。
やっぱり相手が弁護士さんだと緊張しますね。その場のノリで「良いね!そうしよう!」という話の展開になるわけではないので、後見人の向こう側にいるオーナーさんが、まるで別の国に住む不動産王のような遠い存在に感じてしまいます。
なにはともあれ、こうして私達は後見人の弁護士さんからオーナーの娘さんに再度事情を共有して頂くことで、2023年9月、ついに娘さん立会いの下、物件内部調査をさせて頂くことになったのでした。