空き家のオーナーさん探し
vol. 12 2024-11-12 0
近畿大学訪問の1ヶ月前、初めて西高屋であの空き家と出逢ってから、私と村瀬さんはそれぞれのルートで空き家のオーナーさんを探していきました。私は職業柄、登記簿謄本から物件所有者を検索し、村瀬さんは地域に古くから住む方々に聞き込みをして情報収集。そして近畿大学で再会した際に、お互いの調査報告を共有し合ったのです。
調査結果を集約すると以下の通り。
①建物名義人は、約15年前の相続によって、二人の御兄妹に移っている。
②そのお二人はこの物件住所を、現住所設定にしていない。いわゆる相続空き家である。
③数年前まで住んでいたお母さまは、今は施設に住まわれており、その娘さんが時々掃除に来ているようだ。
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…「ふむふむ、なるほど。」と、それぞれが得てきた情報を照らし合わせながら、まるで事件を解決しようとする刑事たちのように、腕を組んで次の展開を予想します。
「もしオーナーさんにアプローチするとして、それはどういう立ち位置から入っていくのが良いか?」いつかはプロジェクト実行者であるマエダハウジングがお話しすることになるとしても、住宅会社がオーナーさんに直接お電話をするなんて、勝手にビジネス感を想起させてしまって、場合よっては話を聞いてもらえないまま拒否されてしまう可能性もあります。
なので、「ここはまず市の職員である村瀬さんからオーナーさんに連絡を取ってもらう方が、受け取り手からすると話を聞きやすいのではないか?」と考え、
近所の方が緊急連絡先として控えておられた娘さんの連絡先に、村瀬さんからお電話してもらうことになりました。(いや~これは重大な任務ですよ!だってココで誤解されたらこの先何も出来ないですからね!頑張れムラセ!!笑)
最近村瀬さんを見ていて思うのですが、なんかこのプロジェクトを通して、すごい自信と行動力が付いてきたように思うのは私だけでしょうか?
村瀬さんは今から約4年前にこの高屋出張所に赴任し、地域にある5つの自治協に足しげく通い、町で暮らす方々と市役所との関わりをずっと調整しながら関係性を築いてきてくれました。最近は事あるごとに取材などを受けるようになったこの楽屋プロジェクトですが、「影のリーダーは村瀬さんですよ!」と、いくら私が押し上げても、「いや私は大したことはしていませんから。」といつも謙遜されて写真にも記事にも登場しません。地域の方々を大切に思う村瀬さんが、この西高屋で築き上げてきた4年間の関係性無くして、この楽屋プロジェクトは絶対に成り立たないのです。
西高屋を車で走っていると、しょっちゅう村瀬さんや地域の方々と遭遇します。そのたびに「お~い!」って遠くからでも手を振り合うんです。不思議でしょ!?まだ1年そこらの関係ですよ。西高屋は本当に小さな町だけど、人と人との距離が近い町なんです。共同体意識って感じですかね。でもその連帯感を作ってくれているのは、やっぱり村瀬さんのおかげだと私は思っています。
さてさて、村瀬さんはオーナーさんとの交渉を無事成功させられるのか~??
それはまた次のお話で!笑