叡智の杜の代表理事黒崎輝男氏よりこのプロジェクトへの想いをいただきました
vol. 2 2014-09-01 0
こんにちは。残すところ44日。まだまだ目標には遠いのですが、ここからしっかり発信をしていきたいと思います。
まずは、このプロジェクトに対する想いを一般社団法人代表理事である黒崎輝男氏よりいただきましたので、ご紹介致します。東京出身で元々は小松市とはなんら関係のなかった黒崎氏ですが、なぜ今このプロジェクトを始めたのか、そしてどうしていきたいのかについて伺いました。
『叡智の杜を守り発展させる。Wisdom Houseの意義。』 日本人の叡智の原点に出会った場所
5年ほど前に、ぼくらが福井県や石川県や富山県でやっている北陸古民家再生機構の古民家を見に小松市の日用町の古民家を見学に行った事が有りました。そこは,吉野杉、北山杉と並び称される、加賀藩の杉林、日用杉の杜が有り、代々その杜を守ってた林業に従事されていた家の古民家が7軒ほど有りました。その古民家は見事な杉を使って建てられていました。また日用神社の廻りには杉の森と同じぐらいに美しい、自然の苔庭が有りました。天然の苔庭は日本で一番大きな庭で、苔の種類も多く、魅せられました。古民家の縁側から苔庭をながめていると、何ともいえぬ感傷がこみ上げて来ました。考えるに、日本人はこうした苔庭が古来から大好きで、芝生の庭とは全く違った苔庭の深く、感傷的な光を大切にして、日本人の叡智はここが原点ではないかとすら思う様になりました。
都会に住む我々が地元の人々と色々な動きを起こし、世界中に開放する
日本各地に有る古民家は地元の人よりも、東京や都会に住む我々の方がより感動するのではないか?また日本文化も外国の人にも解る様にその本質を解説できなければ行けないのではないかと思います。残念ながら里山の道路は舗装されて、苔庭は寸断されてしまいましたが、残された古民家と苔庭は守って行かなければ行けないと強く感じました。それも其の良さを地元の人にも再認識していただきながら、更に発展し、守っていかなければならないと思います。そしてそれを守るだけでなく、ここを基本に、更に未来に向けて、日本の苔庭と杉林の杜でものを考える、と言う事を始めたいと思います。世界中から未来を考える人々の叡智を集めて国際会議の開催や九谷焼や山中漆器を現代に蘇らせる展示、苔を大切にする活動、さらには山菜料理と現代のフードカルチャーを合わせた食のイベントの企画、蛍やトンボ鑑賞会、伝統音楽と現代音楽のコンサートなど様々な動きを作っていきます。
苔と杉と古民家と山菜。里山の生活をそっと残しておくとともに現代の深いところで影響力を持たせて行きたい。まず一軒の古民家を改修してWisdom Houseとして世界中に人に開放したいと思います。
(叡智の杜で美味しい食事とともに語うというのも1つの案です)
*黒崎輝男プロフィール
「IDEE」ファウンダー。現在、流石創造集団(株)、メデイアサーフコミュニケーションズ、自由大学、古民家再生機構など様々な組織・立場での活動を展開し、さらに「Farmers Market @UNU」「246Common」「IKI-BA」「みどり荘」などの「場」を手がけ、新しい価値観で次の来るべき社会を模索し続けている。
ーーーー
皆さんもこの場所で何がしたいでしょうか?ぜひ今後もこのプロジェクトに参加して一緒に様々な動きを作っていけたらいいなあと思っております。