【残り10日】拡がれ共感の輪
vol. 111 2021-01-06 0
110日目終了。
110日間も応援ありがとうございます。
こうして日数と同じNo.111をお送りできるのは応援してくださる皆様のおかげです。
ご支援していただいた皆様、いつも情報拡散のご協力をいただいている皆様感謝です。
いよいよ残り10日のカウントダウンが始まりました。
どうぞ最後の瞬間まで皆様と共に駆け抜けていけたらと思っています!
クラウドファンディングは5年前に比べて大きく知名度が上がっていて。
様々なプロジェクトが立ち上がって、このMotiongallery内でも演劇のジャンルが活性化していたりしています。
特に去年の次々に、劇場、映画館の閉鎖、撮影のストップ、演劇の中止、延期では大きな大きな民間支援の力になったのは記憶に新しいです。
本来は寄付であるとか支援であるとかを弱っているところにするものではなくて、企業広告などではなく個人がプロジェクトの立ち上げから参加できるという場であったと思います。
いかに魅力的なプロジェクトか、いかに共感できるか、そして参加することが喜びになるかということが重要なものだった。
コロナ禍における寄付という形で世間に拡がったのは本来の形からは実は少し外れているんじゃないかなぁと思っていました。
だからこそ、僕はもっともベーシックな、共感を拡げるということから始めようと思いました。
120日間という期間で、地道に一歩一歩届け続けることで共感を集めるという方法を選びました。
これまでクラウドファンディングに関わってきた中で必ず起きることがあります。
それは期間終了後にプロジェクトを知り、伝わっていなかったということです。
或いは、参加するつもりだったけれどいつの間にか期間が終わってしまったというケースです。
もう参加って出来ないのですか?という質問がふいに届いたりするのです。
これまで絶対にそれが起きていることを思えば、今回もきっとあるのだと思います。
期間終了後に限定の撮影日誌を掲載していて、これは読めないのですか?と来たりもします。
それはきっとどこか届け切れていない、連絡できていない、そういうことなのだと思います。
だから、そんな連絡をみるたびに申し訳なかったなぁと感じたりします。
これまで僕と出会ってくださった全ての皆様にお知らせが届いているでしょうか。
クラウドファンディングのお知らせはどこか気が引けて腰が引けるのですけれど。
それでも、後から知りたかったという方がいるかもしれない以上連絡をしないと。
これまで僕の舞台を一度でも感激してくださった皆様はプロジェクトを知っているでしょうか。
劇団に足を運んでくださったお客様だけでも恐らく万という数字でいると思います。
一度だけのお客様、先に退団した劇団員の友人、数年だけ見続けてくださった方、たまに足を運んでくださる方、17年も前の龍馬だけを観ているお客様、そういう全てのお客様を含めてです。
連絡方法がない以上、発信し続けて、どこかで目にしていただくしかないです。
映画「セブンガールズ」を鑑賞してくださった全ての皆様は知っているでしょうか。
上映した全ての映画館で出会った皆様が数千人はいるのです。
もう一度、僕たちが映画製作をしようとしていることを。もう一度奇跡を起こそうとしていることを。
大きな達成感をもう一度皆様と共有したいと思っていることを。
Mr.やぶれかぶれをご存知の皆様には届いていますでしょうか。
先月まで10か月連続で共に歩んだ皆様はもしかしたらまだまだこのプロジェクトをご存じないかもしれない。
いやご存知の方々だけではないかもしれない。
劇団が映画を製作するという最初の作品になったのは「セブンガールズ」だと思います。
その後の様々な作品が盛り上がっているのを喜びながら、そんな源泉を知っている人はいるでしょうか。
たくさんの映画ファンの皆様の中で、こんなプロジェクトがあったのかと知らない方もいっぱいいるはずです。
このMotiongalleryの登録会員の皆様はどれぐらいこのプロジェクトをご存知でしょうか。
こんなプロジェクトがあったなら参加したかったなあという人が後から出てくるかもしれない。
全ての人にお知らせを届けたり、ご一読していただくことは不可能なことです。
それでも、全ての人にまず届られるように思っています。
また新しい何かを生み出そうとしているこの息吹を。
共に歩むことで共感しながら感じる達成感を。
終了してからお知らせするのでは間に合わないからです。
緊急事態宣言のニュースが流れて。
映画館や劇場は対象外だと報道されているのにも関わらず。
すでに延期や中止を発表した演劇公演があります。
映画館も予約を止めたり、スケジュールの発表を遅らせたりしています。
これから起きることに大きな不安を抱えている。
このプロジェクトだって、稽古を開始したくても中々出来ない。
恐らく稽古場として借りたい公共施設は閉鎖されることになると思います。
じわじわと文化はすでに締め付けられていってる。
飲食店や、そこで働く人たち、いや恐らくは全ての人たちがもう一度不安に飲み込まれ始めてる。
アメリカではこの二日間の選挙で分断が目に見えるような形になってる。
アメリカの大統領が代わるタイミングで、核開発を再開する国まで現れて。
資本を権力が簒奪するようなことまで起こりかけている。
そしてついにワクチンが外交問題になりつつある。
世界は手に手を取り合ってこの危機を乗り越えると思っていたのに。
じわじわと国境線が太い濃い線になっているような、分断が加速しているような。
そんな厭な空気が漂ってる。
そんなタイミングで「クラウドファンディグ残り10日です!」と連絡をするわけで。
今、それどころじゃねぇだろう!とお叱りを受けるかもしれないような状況で。
もしかしたら再び弱者への寄付のクラウドファンディングが立ち上がるような時に。
「映画を創る」なんていう夢を共に歩んでくださいと届けるだなんて。
もしかしたら僕はめちゃくちゃなことしているんじゃないかと頭を抱えます。
聞き飽きた「今だからこそ」というフレーズも到底使う気にもなりません。
僕がやっていることは「今だからこそ」じゃない。
多分、きっと「どんな状況でも」ということをやろうとしている。
僕たちは不安を抱えて生きている。
東日本大震災の時だってそうだった。
ここからどうやって明日がやってくるというんだ?って思った。
でも、あの日だって稽古を続けた。
だから、こんな状況でも、作品を創り続けなくちゃいけない。
例えたった一人しか待ってくれる人がいなかったとしても。
そんな人がいる限り、僕たちはステージに立たなくちゃいけない。
それこそ不安を打ち破る唯一の方法だ。
こんな状況でも変わらず作品を考え続ける姿こそ、復興の道だから。
2021年は「疫病禍からの復興」がテーマなのは誰だってわかっているはずだもん。
今も現在進行形で闘っているけれど、ワクチンが生まれたここからは勝利のフェーズで。
問題はその後の、肉体的にも経済的にも社会的にも、そして精神的にも復興することだから。
僕は世界がこのウイルスに打ち勝つ日を想像している。
分断が進んだ世界がもう一度、幸福に向かって歩き始める日を。
その時に、映画も音楽も演劇もなくちゃ寂しいじゃないか。
今、多くの撮影がストップしている中でその日に向かって歩きたいじゃないか。
明日という字は明るい日と書くなんて子供の頃に教わったけれど。
やっぱりそんな明日を創るのは自分自身だ。
どんな展開が待っているかもわからないけれど。
そんな明日を信じて、ワクワクしながら僕は生きていく。
そして、そんなワクワクするようなことを一人でも多くの人と共感したい。
目標金額を達成して、新しいゴールを設定した。
それは一人でも多くの皆様に参加してもらえるようにという願いだ。祈りだ。
そして、たくさんの人と明日をみる約束だ。
皆様にお願いがあります。
こんなプロジェクトがあると一人だけお知らせいただけたら嬉しいです。
LINEでも、SNSでも、直接でも。
もちろん参加を促したりまではしなくても良いです。
まず一人に知ってもらうこと、その繰り返しをしたいのです。
地道な一歩、口コミでの拡がり。
僕はこのプロジェクトをそうやってどこまで遠くまで拡がるかなぁと思って始めました。
実は媒体へのプレスリリースなどでの告知もしたのですが、全て急に決まった劇団解散のニュースになってしまったのですけれど、それでいいかと思いました。
きっとそういう巡りあわせなのだと。
そんな一人に知らせるぐらいじゃ、300人なんて難しいよと言われるかもしれません。
でも、僕はそうやって拡がることが一番良いなと思ってます。
「こんなバカがいるよ」でも良いです。
悪意のようなものが連鎖することがあります。
SNS上の誹謗中傷もその一つだし、ネットニュースのコメント欄もそうです。
学校や会社内のコミュニティ同士でもそういうことはあります。
徐々に悪い噂が拡がることって、実はいつも僕たちの周りで起きている。
そういうものに目をつむり、耳をふさぎたくなります。
つまらない一言が何かを壊してしまうことっていうのはいくつも経験してきました。
でも、その逆があることも知っています。
劇団だって、映画だって、そうです。
かつてハリウッドで「ロッキー」という映画が奇跡を起こしたように。
たくさんのファンの熱意が「カメラを止めるな!」の大ヒットを生み出したように。
良い言葉や善意が連鎖することも僕は知っています。
それは何よりも強いということまで知ってる。
マスコミや芸能人のブログで「これは素晴らしいよ!」と書いている言葉の1000倍以上、隣にいる友達の言葉は信頼できるからです。
今日まで応援してくださった皆様との出会いの多くも、きっと、そんな誰かの一言が大きかったんじゃないかと思っています。
僕がそうだからです。
友人や自分の周りの誰かの一言で、たくさんの作品に出会ってきたからです。
出会わないとだ。
今まで応援してくださった皆様と出会ったように。
またこの映画「演者」で。
111日目が始まる。
気が滅入ってまいっている誰かに届くだろうか。
不安で不安で先が見えなくなっている誰かに届くだろうか。
言いようのない怒りが腹の底にたまっている誰かに届くだろうか。
わからないけどさ。
今、ポジティブになろうなんて言えないけどさ。
それでもほんの小さなワクワクを共感出来たら。
僕だけでも前向きに進むよ。
残り10日。
不可能に思えるような300人に向かって。
一歩一歩進んでいきます!
小野寺隆一