祈りが消えることはない
vol. 104 2020-12-30 0
103日目終了。
120名に到達しました。
ありがとうございます!
ほぼ満月の下を歩きました。
暦の上では30日だけれど、新円を描くのは2時。
だから今宵が満月だと僕は考えるようにしているので。
でもこんな年の瀬に満月なんてロマンチックだから次の夜でもいいかな。
結局、自分でどっちにするか決めればいいだけです。
いつもの年末とは少し違うなぁと感じていて。
どうも人が多い。
スーパーに買い出しに行けばレジは大行列。
例年なら電車もガラガラなはずの時期だけれど、いつもよりは乗ってる。
都心部は、盆と正月は人がいなくなるのが当たり前だったのに。
感染拡大を避けるために帰省する人がいないということはそのまま都心部に人が残るということで。
年末年始の買い出しに大勢の人たちが並んでいるのも納得なわけです。
なんだかそんなことで密になっているのは本末転倒だけれど。
子供の頃は毎年、千葉の祖父の家に行っていたけれど。
大人になってからはひとけのなくなった都心で正月を過ごしている。
初詣に行くのも、1日を外したりして人が少ない日に行く。
大きめの街に行っても、開いていない店の方が多くて、いつもとは違う景色になる。
今年はどうなるのだろう。
人が少なくなった気配がしない街はどんなことになるのだろう。
お店も正月ぐらいは休むってことも知らないんじゃないだろうか。
1日を外しても、人がいるんじゃないだろうか。
まったく予想も出来ない。
でもこのまま感染者数が伸びるなら今日にも東京1000人は間違いないのだろう。
そしてまた大騒ぎするのだろう。
都心部に閉じ込められた人々はそんな中でどんな動きをするのだろう。
大人しくしているような気もするし、そうでもないような気がするし。
実家のそばの鎮守様はすごい込み合いそうな予感がするよ。
帰省しない人が電車にも乗らないなら、地元の鎮守様ぐらいにしか行けないのだから。
想定しない場所が混雑しそうだ。
年末年始はたくさんの「祈り」と「願い」で溢れてる。
おもちを食べるのだって、よく伸びるようにだしさ。
お節料理なんて、全部、縁起が良いものだ。
除夜の鐘も、初詣も、門松も、正月飾りも、お御籤も、お守りも。何もかも。
ゆく年をおくり、くる年を迎える。
特に2020年というゆく年はちゃんとおくらなきゃいけないんじゃないだろうか。
日本人は無宗教なんて言われるけれど、それは海外の宗教観で考えるからだと思う。
日本人の生活の中には土着の宗教観が染みついている。
神道、儒教、仏教のそれぞれの教えが混在しながら生活に根差してる。
根っこに八百万の神がいるから、全てのものに神様が宿っているという感覚がある。
子供の頃から、お米粒には神様がいるとか、山には神様がいるとか聞かされて育ってる。
あまりにも信心深さが生活に溶け込んでいるから、わかりづらいだけだ。
だから余計に心配でもある。
別に神様なんか信じている方じゃないのだけれど。
正月なんて365日分の1日でしかないとわかっているのだけれど。
生活に根差しているのとは別の特別な日だから。
皆が、ゆく年をおくることを毎年重ねてきたのに、それが小さくなっていいのだろうか。
そして2021年を良い年として新たに迎えるべきなんじゃないだろうか。
別に儀礼的なことが必ずしも大事なことだと思っているわけじゃない。
皆が、心のどこかで旧年をおくって、新年をむかえないといけない気がしてしまう。
儀式や儀礼は心理学的にも実は大きな効果があると聞いているけれど、それが出来ないならせめて。
あの満月に向かって祈れたらなって思う。
口を閉じて、家に閉じ籠り、地域に閉じ籠り、都心部に閉じ籠る。
僕たちは日々のニュースに無意識のうちにネガティブになっていく。
心が痛ければ、そ知らぬふりをして、無関心を装っていく。
そういう悪いものを祓った方がいい。
生まれ変わる方がいい。
いつもの正月が無理だとしても、きっと出来る。
僕は2021年を希望の年にする。
そのために生まれ変わろうと思っている。
新しい年に向けて、新しいスタートを切る。
ここが節目なら、これより悪くなるわけがないさ。
死んだように生きてたまるか。
生き生きと生きていたい。
そのための準備を丹念にしてきたんだ。
想像していた感じとはどんどん変わっていっているけれど。
大きな道で言えば何も変わっちゃいない。
熱いなぁって思う人がいるかもしれないけれど。
どうなのだろう。
熱いのかなあ。
意外とそうでもないと思うのだ。
僕は今日まで、淡々と前進し続けただけだと思ってる。
自分の持ってる自由を忘れないようにしてきただけだ。
こんなにたくさんの人が応援してくださっているけれど。
今まで知り合ってきた皆様や、舞台に来てくれたお客様、映画で知ったお客様。
Mr.やぶれかぶれとして知ってくださった方々もいる。
その全てを考えれば、120人にしか支持されていないという意味でもあると思う。
僕は応援してくれる人がたった一人だけでも胸を張って進むけれど。
胸を張りながら同時に、自分の力が至らないのだとちゃんと胸に刻もうと思う。
もっともっと祈らなくちゃいけない。
もっともっと願わなくちゃいけない。
皆でよい年を迎えることを。
2020年をおくることを。
104日目が始まる。
2020年12月30日、満月。
明るい夜空に。
明るい未来を願う。
僕だけではなく、僕が知る世界の。
祈りが足りないのであれば、皆の分を祈る。
願いが足りないのであれば、皆の分を願う。
心が張り裂けそうな誰かに届くまで。
生まれ変わろう。
小野寺隆一