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映画「セブンガールズ」製作から3年、もう一度下北沢から世界へをクラウドファンディングで実現!

映画「演者」製作プロジェクト┃
映画「セブンガールズ」製作から3年、もう一度下北沢から世界へ

劇団で映画を製作して世界に持っていくという「セブンガールズ」プロジェクトから3年。もう一度、奇跡を起こすために舞台作品を映画化するプロジェクト。ご支援お願いいたします。

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このプロジェクトは、目標金額2,000,000円を達成し、2021年1月15日23:59に終了しました。

コレクター
179
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残り日数
0

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このプロジェクトは、目標金額2,000,000円を達成し、2021年1月15日23:59に終了しました。

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劇団前方公演墳所属、制作、HP管理、チラシデザインなど ショートフィルム企画を劇団で立ち上げる経験あり 他、舞台制作多数 「セブンガールズ映画化実行委員会」を立ち上げる。 映画「演者」の製作を開始する

But I'm not the only one

vol. 103 2020-12-29 0

102日目終了。
年の瀬も迫る。
完全に一度止まった感じがある。

毎年このぐらいの日は飲んでいたような気がする。
忘年会のようなものは、幹事が設定してとなると12月前半からあると聞いているけれど。
僕らのようなことをしていると、結局、最後の最後に飲もうかという日が来ることが多い。
ルールさえ守れるのであればいいんじゃないかと僕は思うのだけれど。
なんとなく、それも許されないような空気になりつつある。
必要以上に恐れることも、恐れないことも、あまり良い方向に向かわないと思う。
けれど、持病があったり、高齢者と暮らしていたり、人によって事情は様々で。
どうしたって認識にはグラデーションがあるから誰かは誰かに合わせていかなくちゃいけない。
皆が同じはずなのに、分断が生まれていく。

僕がここ数年で戦慄を覚えたいくつかの事件がある。
引きこもりの男性が、幼稚園のお迎えバスを襲いそのまま自分も死んでしまった事件。
元官僚だった父親がひきこもりの息子を殺害してしまった事件。
アニメ制作会社にガソリンを持ち込んだ事件。
その背景には孤独があった。
そしてあの時期、盛んに40~50代の引きこもりの問題というのが社会的に浮上した。
コミュニケーションを絶たれ、自分の部屋が世界の全てになった人。
社会からはみ出したとき、社会が敵になってしまった人。
僕たちはあの時に、閉ざしてしまうことの危険を嫌というほど知ったはずだ。

それが今年の春、緊急事態宣言でステイホーム期間だと言われることになった。
案外、それも悪くなかったよなんて言葉もたくさん見かけた。
けれどそれは家族があったり、インターネットで友人と繋がっていた人たちだろう。
あの時期に孤立して、自分の世界に入った人たちはどんな形で社会復帰したのだろう。
緊急事態宣言が解除されて数か月後に自殺率が異常に上がったのは無関係だと思えない。
経済的な理由や、身体的な理由だけで、あんな数字になるはずがない。
社会全体の自殺率が高かった時期に、芸能人の自殺も相次いだ。
孤独が心を蝕んだのだと僕には思える。

今すぐにでももう一度緊急事態宣言をするべきだというコメントを見る。
そんな人たちは背景に家族がある人たちがとても多い。
守るべき家族のことを考えれば、当然のことだ。
一方で、仕事的に、経済も回さなくちゃいけないという人もいる。
ただその影で、もう一人になるのは耐えられないよという小さな声もみかける。
そんな言葉を見かけるたびに、残酷だと思う。
家族を持った人と、一人暮らしの人で、分断しているように思えるからだ。
本当はそこに分断なんてあるわけがない。
一人暮らしをしている多くの人は、自分の時間と、友人との時間を使い分けてたはずで。
例えば近所のお蕎麦屋さんで、少し近所の人と話すのが日課の人だっているわけで。
単身赴任や、家族に先立たれた方などなど、不可抗力で一人暮らしされている人たちは、社会から引きこもったわけではないのだから。
どちらもお互いのことが理解できるはずなのに、意見が対立している。
極論が生まれて、極論同士がぶつかり合っている。
そしてそれは、孤立や孤独を生み出すのではないかと冷や冷やしてしまう。

でも現実に人と人とが会うことが疫病感染のリスクを上げていくのは確かだ。
かつて2m開けろと言われたディスタンスも乾燥した冬には本当はもっと距離が必要だろう。
僕たちは今、距離感を見失っている。
家の中でもマスクをなんて言葉がついに行政にいる人から飛び出してきた。
家庭の中で距離感を保つということがどういうことなのか考えなきゃだめだ。

それでも僕は一人暮らしをしている高齢の母といる間はマスクをしている。

けれども僕は思うのだよ。
じゃあ、距離感についてコロナ禍の前は本当によく理解していたのかって。
家族との距離、友人との距離、仲間との距離、仕事関係者との距離、恋人との距離。
友人たちと酒を酌み交わしていても孤立を感じた人だっているはずだ。
家族にはどうしても恋人を紹介できない人だっていたはずだ。
仲間だと思っていながら、厳しく接していた人だっているはずだし。
いつの間にか恋人に甘えてばかりの自分を自覚していた人だっているはずだ。
なんでもかんでも本音で話せると思っていたのに、隠し事をみつけたことがあるはずだ。
本当は自分と他者の距離感を把握できることなんて奇跡のようなものだ。
何十年も一緒にいて、それでようやくわかったような気になるぐらいのものだ。
結局、気を使い合って、僕たちは生きてる。

本当は距離感がわかっていない中で。
僕たちは手探りで生きていたはずだ。
あえて優しくしたり、あえて厳しくしたり、本音をぶつけたり、甘えたり。
それが今、理由をつけられてしまっている。
距離を開けろという言葉は、口をマスクで閉じ、会話をやめ、距離を開ける口実になった。
わずらわしかった人間関係をしないでいいようになってた。
でもそれは同時に自分の心を斬りつける行為でもあった。
他者との関係が薄くなるほど、自分の存在が希薄になるのなんて当たり前のことだ。
誰かのことを思うことは、自分のことを思うことだったんだと後から気付いても遅い。
それでも、その口実はどんどん誰かを孤独に追い込んでいったんじゃないだろうか。

とても厳しいミッションだけれど。
僕たちは、肉体的には距離感を離したまま、心の距離感を保たなくてはならない。
心の距離感こそ、一番難しいことだっていうのに。
閉ざしてしまうことは危険だからだ。
自分の世界が狭くなった時、外の社会が敵に思えてしまうことだってあるのだから。
「どうやら耐えられそうにありません」なんて言葉が内側から出てくる前に。

不思議だなぁと思うことがある。
ふと思い立って誰かに連絡していたら、後から礼を言われたりすることだ。
君は今、僕が誰かと話したい状態だってわかったのか?と聞かれたりする。
そう言えばなぜ思い立ったのだろう?と考えるけれど理由は特にない。
連絡しなくちゃなぁと、本当にふと思うだけだ。
でも思えばそれは大きなことなのかもしれない。
だって、僕の中に君はいるよってことなのだから。
忘れるなんて出来っこないのに、人は自分が誰の心にも存在していないと感じてしまう時がある。

だから僕なんかは幸せ者なんだ。
こうして100人以上の人たちから応援してもらっている。
声をかけた仲間たちが集まっている。
そしてこの暗い暗いトンネルの向こうに、光を見つけてる。
光の先に何が待っているかなんかわからないけれど、その向こうをたくさん想像してる。
心の距離感をどうしたらいいのかなんて、わからないままだけれど。
僕は僕なりに信じることにする。

ステイホーム期間に。
子供の面倒を見ていただけなのに急に涙が出てきたなんてTweetを見かけた。
僕たちは僕たちが思っている以上にダメージを受けてた。

寂しい。
一人になるのかな。
これから不安だな。
なんかわからないけどつらいな。
そんな人がいたら。
漠然としたまま、自分の心を見て見ないふりをしている人がいたら。
約束をしよう。
映画を創るんだ。僕は。
その映画で、この暗い世界に、この距離感のある世界に、穴を空けるよ。
地球の反対側にだって、僕たちの約束の映画を届けるんだ。
そんな約束だ。

別に僕と約束をしなくてもいい。
このMotion-galleryの中だとか。
あるいは、大好きなアイドルだっていい。アニメだっていい。
何か大事な約束を心に留めて欲しい。
一人にならないで欲しい。
約束がある限り、繋がっているから。
大きな約束である必要もないさ。
小さな約束でもいい。
それが希望になるから、きっと。

毎日、毎朝。ご参加した皆様にはこのアップデートがメールで届くはずで。
読みたいときだけ、読めばいいと思っている。
その時、ちょっとだけでもいいから、繋がってるよって思って欲しい。
分断ばかりが生まれていくような世の中で。
孤独になるよりもきっといいさ。

悔しいことはたくさん起きるよ。
まだまだ起きていく。
でも僕は諦めないのだい。

103日目がはじまる。
第三稿が一応、あがった。
でもあまり第二稿と大きく変わらなかった。
もうすぐ満月になる月を見上げた。

空に穴が開くよ。
同じ月を見てるなんて使い古された言い回しは好きじゃないけれど。
暗い夜にぽっかりと空いた、光の穴は僕に夢を見させる。
一人じゃないよ。孤独じゃないよ。

You may say I'm a dreamer
But I'm not the only one
I hope someday you'll join us
And the world will be as one

皆がただ今を生きているのだと想像することからだ。

小野寺隆一

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