コレクター100人突破しました
vol. 83 2020-12-09 0
82日目終了。
本日もご参加頂きました。
ありがとうございます。
いよいよ大台にリーチです!
今は週に一度と、30日に一度以外は、全員公開でこのアップデートを書いている。
クラウドファンディング終了後は、ほぼ限定ばかりになっていく予定です。
稽古や撮影風景、動画なども更新出来たらなぁと思っています。
多分、キャストにもよって一人一人違うのだと思うのだけれど。
そろそろ稽古をしたくなっている役者がいると思う。
というか、自分は稽古をしたいなぁと気付けば考えるようになっている。
なにせ22年間も毎週欠かさず稽古を繰り返してきた。
舞台本番前だけではなく、舞台の予定がない時すら。
どうしてもやることがなければ、基礎をやろう!とか朗読をやろう!とか。
とにかく、自分たちでやれることを探して稽古ばかりしていた。
11月に入ってからその稽古がなくなった劇団員たちはどんな気分だろう。
まだしばらくは、日曜日を普通の人と同じように堪能したいのかもしれない。
状況次第で本読みをして忘年会的な決起会をしようと考えていたのだけれど。
現時点では大勢で呑むようなことはさすがに厳しいのだろうなぁと思う。
そもそも飲食店の多くは22時に閉店する時短営業になりつつある。
そして本読みをするなら第三稿からだと思っていることもある。
ただ一つ優位なことがあるとしたら、それは舞台じゃないということだけだ。
いま、舞台の稽古となれば、相当気を使わなくてはいけない。
舞台でお客様と役者との接触は今、とても厳しく禁止されている。
何度かの舞台でのクラスター発生後に、ガイドラインが出来た。
その中でも一番重要なガイドラインが、舞台と客席の間を2m開けるというルールだ。
舞台上でのパフォーマンスによって、観客が感染するという事例がありえるのか。
そこが最大の焦点だった。
もしそれがありえるのだという事例が出てしまうと、あらゆるステージが中止になる。
だから、舞台上以外でも接触があってクラスター化した場合、再度ガイドラインが改訂されてしまう恐れがある。
舞台で感染したのか、舞台を下りてから感染したのかは誰もわからないからだ。
最悪、全ての劇場が閉鎖されてしまう可能性だってゼロではない。
絶対にお客様と役者の接触だけはしないでくださいと強く言われた理由だ。
だから舞台を控えていると劇場側にもかなり厳しく稽古場でも注意してくださいと言われる。
映画やドラマでも厳しいガイドラインが放送協会では出来ているけれど。
インディーズで、仲間内であり、不特定多数と出会う舞台なわけでもないという条件。
あとは役者同士での恐怖感の温度差にもよるということになる。
まぁ、それでも、今、稽古やろうか、本読みしようかと考えるのはどうなのだろう。
本読み以外にも、見えて来た事の報告とかもしたいなぁと思いつつ。
でもやっぱり控えるべきなんだろうな。焦ることじゃないのか。
毎週の稽古がなくなった、所在ない感覚が自分を逸らせているのかもしれない。
そして夏を過ぎた頃からこの冬にどうなるか想像していた。
むしろ僕が想定していた最悪の状況にまではなっていないぐらいだ。
別に感染状況がということではなくて、世の中の雰囲気についてだ。
どうしてもシーソーのように力点を中心に一度傾くと極端にそちらに向かう。
ついこの間までは厳しい飲食店経営のインタビューばかり放送されていたのに。
ここにきて医療関係者のインタビューばかりが放送されるようになっている。
冷静に考えれば、医療関係者も飲食店もどちらも厳しいに決まっているのに。
僕たちのような場所にいる人たちも、かなり厳しい状況に立たされている。
これで社会的なストレスがたまれば、またどこかでスケープゴートが生まれるだろう。
社会正義に徹底的に叩かれる、不謹慎な感染元がいたらそこに集中していく。
10月以降の自殺者の急増はどう考えても社会の悲鳴だよ。
このストレスをどうやって解消していくのか、スルーしていいと思えない。
最悪の状況は、社会正義が多くの心を殺し始めることだ。
まだギリギリそこには至っていないけれど、ヒリヒリと空気が厳しくなっていってる。
摩耗しているのは心だ。
医療関係者も飲食店経営者も表現者たちも、心を一番考えた方がいいと思う。
春のまだ正体がわからなかった頃の大きな不安。
あそこまでいくのだろうか。
あの時、僕は強い意志を持って前に前に一歩ずつ進んでいた。
間違いなく希望の光に向かって歩いていた。
そしてやってくる冬に、希望がなくていいのだろうか?と考えていた。
ずっと考えて来た事が、まるで運命のように繋がって、ここに来た。
勝つか負けるかで考えたら、大抵の人は負け勝負だっていうのだろう。
損得勘定で測ってみたら、殆どの人は、なんでそんなことするの?というのだろう。
でも流れというものは確かにあって。
今、この冬に何か希望に向かって進めることを考えることは必然だった。
勝ち負けも、損得も、その辺に落ちている定規で測るからいけないんだ。
僕には僕の定規がある。
まぁ、その定規でも色々と不利は不利なのだけれど。
ミラクルが起きる要素は十分にあると、僕は思っている。
僕は無力だ。
世界的な疫病禍でこんなに世界中が不安定になった。
そんな中で僕が出来ることなんてほとんどゼロに等しい。
それでも、ゼロではないのだと思う。
例えば誰か、たった一人でもいい。
こんなバカを見て、つらい中でも笑えたら、それでいい。
例えば仲間たちが、面白かった!って笑えたら、それでもいい。
ネガティブな方向にならないように、自分がポジティブな媒介でいることだ。
今、挑戦しないのであれば、多分、僕は一生挑戦できない。
それも真剣にだ。
完全に流れが来ている今しかない。
タイタニックの音楽団のように、どんな状況でも奏で続けるのだ。
やれるやり方で。
それがきっと僕たちが生きている意味だ。
ワクワクして、明日を待たなくては。
ワクワクして、皆が明日を待たなくては。
こうしてこれを書いていたらついに100人の大台に到達しました。
ありがとうございます!!
ここに参加してくださった100人の皆様だけでも。
何が起きるだろうと楽しみにしてくれる毎日を届けたいと思っています。
小さな小さな力だけれど。
小さな小さな映画だけれど。
100人ってすごいな。
本当にすごいな。
出演者の皆には積極的に宣伝しなくていいよって言ってるんだけどさ。
多分、みんな、驚くな。
100人だよ!!ってさ。
こんなにたくさんの勇気をいただいている。
83日目がはじまる。
稽古がしたいという気持ちが更に高まって、やがて集まるでしょう。
その日まで、芝居を渇望するパワーを貯め込んで。
このクラウドファンディグのラストスパートに向けて。
また一歩前進するしかない。
100人もの皆様に背中を押してもらっているのだから。
やったる。
小野寺隆一