心の準備をするんだ
vol. 68 2020-11-24 0
67日目終了。
三連休が終わる。
そして11月も残り1週間となった。
連休中は伸びなかったけれど最後まで11月中100人の目標に向かおうと思う。
連休と言えばゆっくりと休む期間なのが普通かもしれないけれど。
僕の場合は連休があると予定を入れる。
まとまった時間がある時じゃないと出来ない作業が確実にあってそれに向かうためだ。
それでも難しければ平日でも睡眠を削っていくしかない。
時間は有限だ。
自分でやれること、やること、整理してやっていくしかない。
三連休の間に世の中の流れが変わってきているのを感じている。
春先の頃と同じだ。
毎日発表される数字にそれほど大きな意味があるとは思っていないけれど。
重症者数が春先の人数を越えたというのは大きな数字の一つだ。
春先に比べて次の感染流行に備えているし知見も集まっている。
重症度によってどんな治療が効果的だったかも集まっているわけで。
それを思えば春よりも数字が増えても、春ほどの混乱はないはずだ。
それでも、単純な数字の比較は不安を煽っていく。
Gotoキャンペーンの終了が発表されるということは、切り替わったということだ。
キャンペーンはどうでもいいけれど、経済優先からスイッチが変わったことを指してる。
まだ世の中はその準備が出来ていないように感じる。
次に未来が見えなくなった時の業界ごとの精神的なダメージを思う。
もう立ち直れないと思う人は必ず出てくる。
日本全国のミニシアター。
今は上映を続けているけれど。
もしも方針が変わって、再びの休館を余儀なくされたらと思うとぞっとする。
危険水域に入っているから、それを予感して再びニュースは騒がしくなってきた。
僕たちは心の準備をしなくてはいけない。
そして春とは違った形で、受け止めていかなくちゃいけない。
もう正体はわかってきたし、ワクチンだって治療法だって春よりも希望が増えている。
恐怖心にとらわれた集団無意識が生み出した分断を再び目にしたくない。
僕たちにはきっと心の準備が必要だ。
何も起きなければそれはそれでいいのだから。
春の状況よりも酷くなる可能性はどこかで考えておくべきだと思う。
日常生活のことや、経済的なことという意味ではない。
いや、もちろんそれについてだって考えなくちゃいけないのだけれど。
それよりも、もっとずっと精神的なことだ。
あのステイホーム期間に起きたこと。
その期間なのに仕事をしなくてはいけなかった人だっている。
たくさんの食材を無駄にしてしまったお店だってある。
そういう様々な一つ一つの事は、その時その時に乗り越えてきたはずだ。
ただ、それがいつの間にか目に見えない棘になって心の奥深くに刺さっているはずで。
気付かないうちにそういうダメージが蓄積している可能性を準備しなくちゃいけない。
なんでそんなことが起きるの?という犯罪が増えている。
僕はその犯罪の奥底に、社会的に雰囲気が悪くなっているからだと感じている。
希望はある。
研究は進んでる。
認められていない薬でも、知見は集まってる。
国際的な連携をしながらワクチンだって出来た。
今度は取り戻す番だ。
失ってしまった2020年。
何かがあったようで、何もなかった。
思い出が余りにも少ない年になった。
医学的にとか、薬学的にとか、それは専門家に任せるさ。
そうじゃない。
僕たちは2020年に失ったたくさんのものを取り戻さなくちゃいけない。
不安はある。
そしてそれは日々大きくなってくる。
春にその不安に負けていく社会をずっと見続けていた。
不安に対抗するものなんかあるのだろうか?
誰かがつくってくれる希望だけだろうか?
国や自治体に期待するだけだろうか?
正義を振りかざし、自粛という名の暴力を振るう連中はまた現れるのか?
そうじゃない。
僕たちはそんな中でも創造できるはずだ。
想像力はどんなボーダーだって乗り越えていける。
僕たちは僕たちの戦いをしなくちゃいけない。
この冬に闘う相手は見えてきてる。
僕の心の中にある不安だ。
それはウイルスだけじゃない。
将来に向けての不安でもある。
対峙する。
真正面から対峙する。
68日目が始まる。
共に歩んでくださる皆様と共に今日も進む。
小野寺隆一