ともだちひゃくにんできるかな
vol. 40 2020-10-27 0
39日目終了。
40日目がやってきた。今日を過ぎればクラウドファンディグの3分の1の期間が終了する。
序盤が終了するという理解で良いのだろうか。
自分の中では4つに分けているから、少しだけ違和感があるけれど。
実は日曜日に最後に劇団の皆で集まった日に。
今回オファーをしている役者と喫煙所で二人になった時に言われたことがある。
「私が今、何か手伝えることがあったら言ってね。」という言葉。
それにはすぐに、
「自分が個人的に初めてオファーしたことだからキャストが宣伝しなくていいよ。」
そう答えた。
実際にそう思っているからだ。
このクラウドファンディングはそうやって始めて、そうやって進めていく。
そう覚悟して始めたことなのだから。
クラウドファンディングだって一人でも多くの支援者が集まって1円でも多くの支援額が集まる方がすごいと言われるし評価されることぐらいはわかっている。
本来ならそうあるべきだし、そう進んでいった方が良いだろう。
Motion-galleryの代表のアドバイスだってそれを前提としたアドバイスなのだから。
映画を製作しようと思えば、予算はいくらあっても足りることはないのだからなおのことだ。
でも、僕はもちろんそれは理解しているし、そう進むことが最善とわかっていながら。
同時に、別の側面があるんだから、それで進んでいきたいという思いがある。
それはプロジェクトに共感する事。
映画が企画段階から始まって製作に進んでいくことを共有していくこと。
その全てを映画体験としてもらうこと。
それこそが自分が思い描いているやるべき事だと思っている。
前回のセブンガールズのプロジェクトは違った。
それは達成しないと実現しないという瀬戸際でやると決めたから。
その覚悟で始まったものだからだ。
出演する仲間たちにも全員に宣伝をお願いしていた。
僕自身も知っている人全員に告知のメッセージやメールを送るようにしていた。
でも今回はそもそものコンセプトが違う。
心配なのは、知らなかった!という人が終わった後に現れてしまうことだけ。
あとは地道に地道に、自分が進む道を歩いて、共感してくれる人が集まってくれて。
それが何人だったとしても、大きな力の渦になっていくだろうということだけだ。
だからきっとセブンガールズプロジェクトほど人数は集まらないだろうと最初から分かっている。
それで良いのじゃないかと思っている。
そして、参加してくださった皆様にクラウドファンディング期間が終わってもワクワクするようなことが続くようにしたいのが最大の目標だ。
だってさ。
下北沢の一番小さい劇場で上演されたオムニバスの中の一篇。
それを長編の映画作品にして、それも出演者だって仲間たちを集めて。
自分たちで工夫を繰り返して完成させて。
その作品で世界まで行くぞ!っていうのはさ。
ある意味では商業ではないのです。
そうじゃなくて、夢みたいなことを、一緒に目指していく。その先を観たいのです。
だって世の中何が起きるかわからないのだし。
僕はセブンガールズの製作を通じて、やって出来ない事なんて何もないと学んだのです。
世界だってそんなに遠くないじゃないかとあの時、僕ははっきりと思ったのです。
ただ一つだけ心配なことがあって。
まだ序盤だからということもあるけれど。
この参加人数や支援金額が出演者たちを含めた人気のバロメーターと見られるのは厭だなって。
僕が人気なんか実はなんにもなかったっていうなら別に何とも思わないのです。
まぁ、少しだけがっかりしちゃうかもしれないけれど、現実として受け止めます。
でも、そう見てしまう人もいるのかなぁと。
それは本当に本意ではないのです。
僕個人で始めて、僕の責任でお願いしているだけなのですから。
というか、人気とかってことではなくて、共感というコンセプトなのですから。
だから、純粋に参加したら面白そうだなという魅力的なプロジェクトかどうかだけなのだと。
ただ頑張るってことも出来ることはできる。
けどそうじゃなくって、色々な人を巻き込みながら一緒に盛り上がっていく。
そういうことをしていかなくちゃいけないんだなぁと心から思います。
なぜなら、そんな仲間たちと一緒に目指した場所に辿り着いた時。
それがどんなに嬉しくて、それがどんなにハッピーで、最高で、大事な時間で。
そういうことを僕は何度も何度も学んできたからです。
やりたいことをやりたいようにやるっていうよりは。
僕がやりたいことは、多分、僕の周りがハッピーになる瞬間を創ることです。
もちろん、その瞬間が来るまでは色々な状況が来るわけで。
その時は険悪になったり、軋轢が生まれたり、苦しかったりもあるかもしれない。
でもね。そういう全てが吹っ飛んでしまうような瞬間を必ず創るんだと思っているのです。
悩んだこととかが、全部、ばかばかしかったぜ!と言えるその瞬間です。
僕は何度も見てきている。傷ついてそこで足を止めてしまった人たちも。
あと少し、もうちょっとがんばったら、全てがハッピーになったよ!ってこともあったのです。
だから精神的に参ってしまいそうなときでも踏ん張るのです。
そして、なんか落ち込んだり、怒ってたり、泣いてたりする誰かを嫌いになることもない。
それは過程であって、むしろそういう姿をちゃんと僕に見せてくれるんだなぁと思うだけです。
取り繕ったままの人だってたくさんいるもんね。
嬉しいことに毎日毎日参加してくださる人が増えていきます。
今日は増えないんじゃないかなぁなんて思っていても。
ありがとうございます。
毎日毎日、アップデートが届くのでどうかどうか楽しんでやってください。
なんだったら、馬鹿な奴だと笑い飛ばしてくれてもいいのです。
嬉しいことにこのプロジェクトを紹介してくださる方もいます。
シェアやリツイートをしてくださる方もいます。
ニュースメディアで記事にしてくださったりもしました。
地道に進んでいけば、光が射しこむことがあるのだなぁと嬉しくなって。
多分、キャストが知り合いに紹介するというのが一番の近道だけれど。
こうやって、人から人へ少しずつ広がっていくことこそ遠回りだけど自分の道だぞと。
そんな風に考えて進んでいけたらなぁと思っています。
それは理想論なのかもしれないけれど。
だから今の参加人数も支援金額も実はすごい事なんだぜって思っています。
積極的な宣伝活動ではなく。
地道にプロジェクトを知っている人が増えていくように進んでいる中で。
だって今の35人が知っているということは。
さらにその知り合いにまで広がっていくということでもあるのですから。
出演予定のある役者からこんなことも言われました。
「劇団が解散してさ、その前からだけどこの企画なかったら、俺、やばかったよ」と。
中には「演者」に向けてのある稽古を始めているキャストまでいたのです。
それは実は本当に嬉しいことで。
ああ、誰かにとっての未来にすでになっているんじゃないかと思ったのです。
人によって、それぞれ、受け取り方も状態も違うけれど、そういう仲間もいた。
それはやっぱり重要なことだよなって。
昨日、劇団のお客様が劇団解散のショックをやわらげてくれたとTweetされていて。
そんな意図は当初はなかったのに、そんな風に感じてくれるんだなと思ったのです。
明らかに劇団や「セブンガールズ」も知らない方のご参加が増えてきています。
それは、あちらからのご参加だったりして、見つけてくださったのだなという方々です。
僕のような名もなき男の、渾身の夢を応援してくれる。
もしかしたらまだ僕の顔も知らないのに、参加してくださる。
それはきっと、何かが連鎖しているからこそです。
だから今は、一人でも多くの人に参加して欲しいというよりも。
こんなプロジェクトがあると知って欲しいなぁという思いの方が強いです。
プロジェクトページを読んでくれる人が増えたらいいなぁと思っています。
ともだちひゃくにんできるかな。じゃないけれど。
クラウドファンディングは商売じゃないんだから。宣伝は違う。
そんな風に連鎖して広がっていけたら最高だよなぁと思ってます。
そして皆で拳を握る日を迎えたいと思っているのであります!!
その日、共に歩んだ皆様と、大きな大きな達成感を迎えようと。
それに向かって、それを光にして、前に進んでいくのであります。
40日目が始まります。
小野寺隆一