ワクワクする未来があればいい
vol. 33 2020-10-20 0
32日目終了。
夜から映像編集。
気付けばこんな時間になってしまった、、、。
昨日、稽古場で撮影した舞台に来てくださった皆様へのプレゼント映像。
それでもなんとか今、書き出している。
早ければ明日にもプレゼントできるだろう。
もう目が限界だけれど。
あの短時間で撮影した割には良かったと思う。
フォーカスが甘いカットと、連続撮影でデータ不備が出た部分を除けば御の字だ。
カット割りも厳しくする必要がない。
映画だったら絶対に許されないだろうけれど。
今回のはインタビュー形式だから。
なんとか、皆のインタビュー用に創った顔のその向こうが一瞬見えていると思う。
それを楽しんでもらえたらきっと最高のプレゼントになると思っているけれど。
お客様が楽しんでさえいただけるのであればもう全てはOKなのだから。
コンセプトを決めておいた分、早く出来た。
そして、舞台の余韻が残る今、早い段階でお渡ししたいという思いもあった。
いつまでもどこまでも日々やることが途絶えることがない。
どこまで追いかけられるのかなぁと思うけれど。
もうこういうのは自分が生み出している性分みたいなものだ。
昨日、稽古場に最後だからと吉田トオルさんが顔を出してくださった。
僕が最初に監督をした「オクリビ」も、舞台版「演者」もトオルさんが音を付けてくださった。
劇伴はいつもトオルさん。
今回、主題歌は僕が監督をするのだから、僕の相棒にお願いしたけれど。
劇伴ともなると、やっぱりトオルさんにお願いしたいよなぁという思いがある。
ただ映画「セブンガールズ」とは違う。
前回はALL or Nothing形式。クラウドファンディグで成立した時はお願いしたいと声をかけた。
でも今回は撮影することが前提の形式だから、ある程度まで目標金額を達成しないとお願いできない。
そもそも、僕個人で始めたものだから、トオルさんの名前を出してクラウドファンディグすることにも抵抗がある。
自分の中では目標の70%を超えた時にお願いしたいと思っている。
そんなの関係なく、言ってよ、やるよと言ってくださるけれど、そこは自分の意地のようなものだ。
それにしたって目標金額が半分なのだから。
音楽監督をお願いすることも少し躊躇している。
やはり全責任を自分が背負う形である方が良い。
劇伴曲の楽曲提供で、カットにどう当て込むかなどは自分でやる。
そんな形がきっと好ましいんじゃないかなぁとか考えてる。
僕が監督の場合でも、バチバチやりあえるのかどうかが鍵だから。
こういう楽曲を創って欲しいとオーダーをちゃんと出来るかどうかだと思う。
自分の中のイメージをどうやって伝えられるかなのだけれど。
トオルさんはいつでも本気になってしまうから。
セブンガールズでは結局30曲近く作曲をしてくださった。
でもそれは監督との関係性もあると思っている。
僕との関係性もあるけれど、甘えてはいけないと思う。
昨日話して、初稿を送ってよと酔っ払って話して。
初稿は送るけど、まだまだ何もしないでくれとお願いした。
今はまだそうあるべきだと思うから。
ただ一つ。
僕に責任があるとすれば、皆をわくわくさせることなのだと改めて思った。
それはお客様たちだけでも支援してくださる皆様だけでもなく。
僕の周りの全ての人たちが、なんだかワクワクしてしまうようなこと。
実は、僕にとってはかけがえのない前に劇団を辞めた仲間から連絡があった。
個人的に支援するけど、クラウドファンディグの登録がわからないから直接送ると。
もう、そういう一言でやられてしまう。
でも僕はきっと、劇団が解散しても、何かが待っている感じを創るべきだと思っていて。
それはきっと仲間たちが盛り上がっていくことなんだと思っている。
トオルさんの音楽が海外で流れるなんてワクワクするじゃないか。
そういうことをやらないといけないんだぜって思ってる。
ホールクラスの劇場で舞台をやっていて。
多くの劇団員が辞めてしまった後、下北沢の小劇場に活動の場を移した。
そこからもう一度、演劇の聖地、本多劇場を目指そうと話した。
その姿を一部のお客様が心配したことを覚えている。
どんどん小さくなっちゃうんじゃないだろうか?衰退なんじゃないだろうか?って。
自分たちはそんな風に思っていなかったのだけれど。
劇場の大きさぐらいでそんな風に思われるんだなぁと不思議だった。
その後、駅前劇場や、映画製作で、勢いが出てきたねなんて言われて。
ああ、ワクワクさせないとなぁとあの時も思ったよな。
そのために一番大事なことって何だろうな?って思う。
それはきっと何よりも誰よりも自分自身が一番ワクワクすることだと思う。
そして、それに関わった人たちが、なんかワクワクしてきちゃうことだと思う。
自ら命を落とす報道が今日もあって。
思わずTweetしそうになる自分を抑えた。
美しく書くことも、心配を書くことも、そんなに良いことになる気がしなかった。
命を落とすまでいかなくたって。
心が傷ついたままの人はいる。
今も。仲間たちの中にも。
そんな時、無神経な顔で、ワクワクしてやるんだ。
腹立たしいなぁって思われてもいいから。
だって前に前になバカみたいなやつがいたほうがいいと思うから。
そんなやつがいたら、傷がいえるんだって思うから。
だって、ワクワクしたり、未来に何か起きるのかな?って思えるじゃないか。
どうかどうか。
そうやっていつの間にか共に歩んでくださる方が増えますように。
そうやっていつの間にか共にワクワクしながら生きる人が増えますように。
誰かのほんの小さな勇気になれたら。
そんなことを思うと涙腺が弱まってしまうのだけれど。
33日目が始まる。
小野寺隆一